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【千年の歴史ある名湯の硫黄臭を吸いまくり 長毛にゃんこズをモフりまくる】栃木県 塩原温泉元湯ゑびすや宿泊記【おひとり様女子旅記録】

塩原発祥の地、元湯温泉にある「ゑびすや」さん。

塩原温泉最古の湯『梶原の湯』と
日本でも希少な間欠泉『弘法の湯』の
二種類の自家源泉を持つお宿です。

若旦那さんのXをフォローしていて
長く憧れていたのですが
今回ついに訪問が叶いました。

西那須野駅から路線バスで塩原温泉郷へ
昼間は茹だるような暑さですが
日が傾くと途端に秋風を感じます。

元湯温泉は塩原温泉の最奥にあり、
「深山の秘湯」といった雰囲気が色濃い温泉地です。

那須塩原バスターミナルからタクシー利用するところですが
この日は16時過ぎであれば、ということで
お宿の若旦那さまに迎えに来て頂きました。

お馴染みとなったバスターミナル


かなり狭いつづら折りの道を進んで行きます。

峠の少し手前から窪地のような場所へ少し降りたところが
三軒の温泉宿のある塩原元湯温泉の地です。

小さな沢沿いの一軒目がゑびすやさんです。


木々の緑が庭を彩り
玄関先の天傘が風情を添えています

車を降りたとたん
強い硫黄の香りに包まれて思わず笑みが溢れます。

階段を上がり、玄関を開けると…
いた!ぬこさま!!!きゃあ♡

若旦那さんのXの写真で
日々愛でていた看板猫のルク君。
ラガマフィン。


まるで有名人に会えたような気分。
宿帳を記入していると、次々とニャンコズが現れました。

まだ幼いマンチカンのまかん君
一番お兄ちゃん
ラガマフィンのましゅまる君

今回、私は朝食のみのプランにして
夕食はアラカルトで付けてもらいました。

食事なしでも、
かなり豊富なメニューの臨時注文が可能なんです。
バルみたいな黒板に書かれた
たくさんのお品書き。迷う!

フロントの看板にアラカルトのメニュー
+アメリカンカールのラテ君


ゑびす飯は美味しくて有名なんですよー。

案内されたお部屋は、和室の六畳間です。

WiFiバリバリ、氷水のポットあり

館内は古い木造建築で
歩くとミシミシ、壁には高濃度温泉ゆえの析出物ビッシリ、なかなかの鄙び感ですが
とても清潔、綺麗にされています。

窓にはめるタイプのクーラー。

お風呂は階段を降りたところにあります。

強い硫黄泉が堪りません

ゑびすやさんには
元湯温泉の源泉であり1200年の歴史がある
塩原温泉最古の湯・胃腸の名湯「梶原の湯」と
塩原唯一の間欠泉「弘法の湯」があります。

二種類の自家源泉が24時間入浴可能。

浴室の横には飲泉所があり、
使い捨てコップの備え付けがあります。

このお湯は「梶原の湯」で
飲むことにより胃腸の調子が良くなるそうです。


竹筒から源泉が滔々と注がれて
真っ白な析出物が鍾乳石のように堆積しています

飲んでみると「めちゃくちゃ不味い!」
でも身体には良さそう…
ここに来たらぜひお試しあれ。

一口飲むと舌の上に微炭酸
酸味+エグ味+塩味+出汁風味

泉質は
含硫黄―ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩 です。
硫黄と炭酸が一緒というのが尊さを醸し出してます。


館内に掲示されてた
新聞記事。

お風呂の入り口は男女別になっています。

男湯の方は実は混浴です。
男湯のスリッパ置き場が外にあるので
今誰か入っているかどうかがわかります。
(女湯のスリッパ置き場は脱衣所内にあります)

 梶原の湯は源泉38℃のぬる湯、
 弘法の湯は源泉52℃のあつ湯。

「梶原の湯」は男湯(混浴)にしかないのです。
女湯は「弘法の湯」のみ。

女湯の右側に混浴に通じる扉があるので、
有料の湯浴み着レンタルで入るか
そーっと覗いて誰もいないのを確認して入るか、です。

脱衣所。
浴室へのドアにびっしりと析出物!


ドアの析出物がエグい!


タオル巻きは禁止なのですよ
中にどなたもいらっしゃらないか
確認必須です

いざ中へ。

これぞ、ただしい硫黄の濁り湯!という
趣たっぷり!

まさに秘湯の佇まいです。素晴らしい。

お湯は熱めですが、本当に気持ちいい。
新鮮そのもの、生きのよさを感じました。
硫黄泉なのに肌になめらかで、優しい。
何回入っても飽きないし体が快調になる気がした。

女性用内湯から
混浴大風呂へ行くドアがあります。
男性用側からは開かないように鍵をかけてあります。

女性用内湯から混浴大風呂へ行くドアです。

入る時に男湯の前に
スリッパがないのは確認したけど…
ドキドキしながらそーっと開けます。

目隠しを置いてくれてるあたりが
嬉しい配慮です。

何度もネットで見て
ずっと憧れていた風景が目の前に!

左側がぬるめの梶原の湯、
右側が間欠泉の弘法の湯。
ほんのり色が違う!

梶原の湯はぬるめ38℃でかなり心地よいです。

不思議な感触の優しいお湯で、
どうしても長湯したくなる。確かに名湯。
男性脱衣所に誰か来たらすぐ見える造りになっているから
そこも安心。


目の前の弘法の湯のほうの湯船から
源泉が間欠的にじゃわーっと溢れてくるよ、って聞いていたのですが…

向かいの管から
間欠泉が溢れる気配は感じられず。

最近新しいパイプに変えたのかな、
ピカピカの管から絶えずお湯が流れ落ちていました。

よく見ると奥の方に古い管がありました。


弘法の湯の源泉はやや熱め52℃ですが、
湯船の中は体感で43〜44℃くらい。

湯力めっちゃ強い。
なのに何回入っても飽きないし
身体が快調になる気がするお湯

女湯は
弘法の湯ベースの梶原の湯ブレンドでした。
体感温度は42〜43℃くらい。
混浴の弘法の湯より入りやすい温度です。

注入中〜
名湯のブレンド湯♨️!

シャンプー、トリートメント、洗顔料の
種類が豊富!
おもてなし感が伝わってきます。

なに使おうかな…って
悩むのも楽しい


梶原の湯は胃腸病に効く名湯として
この湯を釜で煮詰めた胃腸薬もつくられていたとか。   写真はその時の胃腸薬「長命丸」の許可証です。


洗面所が昭和レトロ

夕食の時間です。

「夕食付きの方の準備が
18時45分ごろには終わるのでそれ以降でしたら
いつでも部屋にお持ちしますよ!」
との事でしたので、19時にお願いしました。

『梶原の湯』で煮た ぷるぷる食感の温泉湯豆腐と 温泉しゃぶしゃぶをお願いしましたが大正解!

お酒は、西那須野のスーパーで買ってきた
地酒の小瓶。これも大正解。

いい感じに酔いが廻って爆睡。
起きたらお風呂に入って
また寝て、ちょっと冷えたらお風呂入ってを
繰り返し、朝を迎えました。
夜は気温20度を下回るとのこと、だいぶ涼しかったです。

夜、部屋で読もうと思ってた漫画。
ロビースペースの奥のほうに
本棚と自販機があるのです。

朝食は8時から広間にて。
朝から品数豊富に食べきれない量のお食事です。
食べきるんだけどね。

小鉢がたーくさん!
目にも美味しい🤤

加えて食事処の真ん中には
「食べ放題コーナー」。
何種類ものふりかけ、温泉おかゆ、生卵、地産の牛乳などが並んでいます。

食べ放題コーナー(っていうのか?)
「ゑびすや名物、温泉おかゆ」!
 毎朝、梶原の湯で炊き上げるそうです。
炭酸の効果か、ふっくらもちもち。
硫黄の効果か、ほのかな塩味でコクがあります。
食卓に温泉卵もあったけど
生卵もいただいちゃいました。


女将さんが温泉粥について説明してくれました。
SNSで噂に聞いていましたが、
温泉おかゆの美味しい事と言ったら!

お櫃にたっぷりの白いご飯も美味しかったし、
小鉢の品々もいちいち感動的に美味しかったし
朝からお腹いっぱい胸いっぱいです。

このメニュー看板の
左側全部頼むと正規の夕食に
右側全部頼むと正規の朝食に
なるんじゃないかしら?と思った!
館内に掲示されてた
お粥の新聞記事。

帰りはタクシーでバスターミナルまで。
前日までの予約必須です。

10時に迎えに来てもらうことにしていました

美味しすぎたおかゆのテイクアウトをお願いし、
最後までとても静かな環境で
のんびりと温泉とニャンコを満喫しました。


のぼりねこ

4匹のふわふわ猫ちゃん達にも
たくさん遊んでもらいました。

ラガマフィンのましゅまる君
アメリカンカールのラテ君
ラガマフィンのるく君
マンチカンのまかん君
…また会いたいなぁ

老舗が誇る濁り湯、名湯の温泉地。

あの濃い泉質でお宿の設備を
キープするのは大変だと思いますが

このまま何時までも変わらずにいて欲しいと
強く思いました。


栃木県 塩原元湯温泉
塩原温泉 元湯 ゑびすや
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
源泉温度: 梶原の湯 源泉38℃
 
弘法の湯 源泉52℃
入浴可能時間:24時間
2024年9月20日(金)宿泊
朝食付きプラン 14,300円+入湯税150円

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