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ネットの高校、はじめました。-新設校「N高」の教育革命

せっかくの休みですが、子どもは2人とも塾へ。出かけるわけにもいかず、こちらの本をKindleで購入して読んでみました。

今回、子どもの進学先として検討するにあたって、どういう経緯、どのような思想で設立されたのかをもっと知りたいと思っていました。

結果、こちらの本がとても良かったです。

ライターさんはちゃんとニコニコやドワンゴをご存じの方で、N高の沖縄スクーリングにも同行されていたようです。

なぜ出版社であり、IT企業であるカドカワが高校を?――。新設の通信制高校として2016年4月にスタートした学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校。開校初年度から2000人を超える生徒が学び、そのインパクトは「日経ビジネス」誌をはじめ多くの媒体で取り上げられた。中高生の不登校が社会問題化し、学びの多様化が叫ばれる中、既存の教育業界に一石を投じるN高のあり方はまだ広く知られるものではない。N高校は一体、何をしようとしているのか? N高校が目指す教育革命とはどんなものなのか?

まず、こんな熱い思いをもってN高が設立されたのか、と。前にもちょっと書きましたが、私は6年以上ニコニコ動画を見たり、子どもたちと超会議などのイベントに参加したりしています。運営のいいところやちょっとだめなところ(笑)真面目だったりふざけてるのか?と思ったりすることも多々ありました。

でもN高の設立エピソードに関しては、すべての人に「熱意」があふれていました。今の学校教育に欠けているもの、救われない子どもたちを全力でなんとかしようとしていました。自分が最近考えてきた学校教育への疑問点に対しての展望として結びつくところもありました。

沖縄スクーリングの奥平校長のあいさつでは思わず涙が。

かなり昔の本ですが、「窓際のトットちゃん」の小林宗作先生がトモエ学園を作られた時もこんな思いだったのでは・・・

ネット環境という最新鋭の武器と、子どもの本当の幸せや生きる力を願う教育者の気持ちが、N高校をここまで導いてくれたのではと思いました。

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ひとつ私に欠けていた視点。「不登校の子はどっぷりとニコニコ動画を見ている。だからこそニコニコ動画を運営している会社が学校をやる意味がある」(いまや時代はYoutubeですが)

今の子どもは親の世代が考えるよりずっと自由にネットと現実を行き来しているようです。

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kindle版でわずか763円、ページ数も少なくあっという間に読むことができました。生徒の声もたくさん紹介されています。

N高校って何?普通の通信制と何が違うの?と思う方、検討してるけれどうちの子は大丈夫かな?と思う方はぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。

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