スケートリーディング☆スターズを見た

はじめに

スケートリーディング☆スターズを見ました。
普段、気になったアニメを調べては「まあいいか……」と一話すら見ないという日々を送っている気力なしオタクなのですが、スケスタはタイトルを知り公式サイトを見たその当日に、一話から最終話まで一気見しました。

感想文の前に軽く自己紹介を。
木村は普段、1クール(12〜13話)ずつのアニメより、一年かけて放送されている女児向け・男児向けのアニメを視聴することが多い人間です。
深夜アニメはあまり見ないので、ちょっと的はずれな感想を書いてる可能性もありますが、大目に見ていただけると幸いです。


スケートリーディング☆スターズとは?

架空のフィギュアスケート団体競技『スケートリーディング』が題材のスポーツアニメ。
採点は自動計測システムと審査員によって行われる。

……ここまで見て、なんだか親しみのある設定だなと感じましたか? 木村は感じました。
これ……プリティーリズム!? 
または KING OF PRISM!?

  • プリティーリズム:ダンスとアイススケートを融合させた架空のスポーツ『プリズムショー』が題材の女児向けアニメ。

  • KING OF PRISM:プリティーリズム レインボーライブのスピンオフ作品(続編)。男子プリズムショーがメイン。

※上記作品と同じものにしたいわけではなく、第一印象をそのまま記しています※ 

 

スケートリーディング☆スターズ あらすじ

前島絢晴は、ライバル・篠崎怜凰からの「君は一生僕には勝てない」という言葉でフィギュアスケートを引退した。
数年後、いまだに篠崎のことを引きずる前島の前に、篠崎の腹違いの弟・流石井隼人が現れる。
打倒篠崎を狙う流石井は、「俺にはお前が必要だ」と前島をスケートリーディングの世界へと誘う。

  • 天才の壁

  • 重い設定

  • ぶっつけ本番で舞台の上

これ……やっぱプリティーシリーズなんじゃない???
※第一印象をそのまま記しています※
 

とりあえず見てみるか!

「キャラデザが枢やな先生(黒執事、ツイステなどの方)でこのキャスト、しかもスケート競技が題材なら、ちょっと見てみようかな……」
「それに、このメガネ気になるし」

『このメガネ』というのが流石井隼人くんでした。目つきが悪く、常になにか企んでいるみたいに不敵な笑みを浮かべている、頭脳派キャラ。
結局最後まで好きだった。この男はすごい。

※注意!※
メガネキャラが好きなあなたへ。この作品、普段メガネかけてる子でも、演技をする際は安全のためメガネを外しています。その辺リアル。

幸いにもdアニメストア ニコニコ支店にて配信されていたので、そこで視聴しました。全話通してコメントゼロってどういうこと!?!?
公式Twitterアカウントのフォロワー数を見てもめちゃくちゃ人気というわけではなさそうな……というか放送当時どのくらい話題になったんだ? いまだにスケスタを好きな人ってどのくらいいるんだろう……ていうか全12話……全12話!?!? 公式サイトにはこんなにいっぱいキャラがいるのに!?!?!?

不安。

設定は面白そうだが、果たして……
ていうかこれ、もしハマったとして木村は供給のなさに苦しい思いをすることになるのでは……?

まあいっか。

1話を再生しながらツイート。

「もしハマったら皆さんが助けてください」は書かずに投稿(今は皆さん助けてくださいって気持ちでいっぱいです)
 

ネタバレ注意

今これを読んでるけど
「スケートリーディング☆スターズを知らないよ」
「アニメ見たことないよ」
という人へ。
以下ネタバレを含みますので、先に視聴することをおすすめします

  • スケスタのオタクです!

  • スケスタを見たので他人の感想を読みたい

  • どんなアニメか知ってから見たいなあ

こんな感じの人たちは以下の怪文をどうぞ。


各話感想

1話

ちょっとテンポが速い。でもKING OF PRISMもこんなもんだった気がする。
おいメガネ外すな!!!!!!! 
自分でもビックリするくらいキレそうになった。これ以降ちゃんとメガネ掛けてくれてて安心した……
選手に変装して代わりに出場する。本来出るはずだった奴の両手両足縛って転がしてるのやばい。このアニメ結構ぶっとんでるのか?と思ったシーン。
演技シーンにCGなし。想像してたよりもだいぶ動く。す、すごい。
次回予告のこれ、何……?
 

2話

スケートリーディング部に入部するも、勝手に練習場使って怒られる
こういう考えなし突っ走りかき乱し主人公って結構苦手なんだけど、そういう主人公を最終的に好きにさせられるかどうかがストーリー構成とキャラの描き方にかかっているといつも思う。
木村はこの時点では前島のことちょっとニガテだった。
 

3話

部内対抗戦。ほとんど動かなかった顧問をもやる気にさせる流石井、さすがである。ていうかアキくん可愛くない??
独自の言語で会話する双子、自分の良さを自覚している強気な美形天才で無口なライバル……
キャラが……キャラが濃い! こんなサラサラ流していいのか!?
 

4話

姫川の転校、第二王子との関わり。ひとつの回でふたつ話が進んだ……
相変わらずテンポは速めだけど、できるだけ丁寧に描いてるような印象を受ける。たまにコミカルというか面白が挟まるのはキャラへの愛着も狙ってるのかな。
暴走しちゃう前島暴走するなと祈る流石井の関係性、良い。木村の好きなバディって感じがする。
 

5話

ここまでずっと『いい子』だった窪田智之の情熱を見た。
温厚で笑顔。前島が入部してすぐからフレンドリーに接してくれていたこの子にだって、譲りたくないものがある。
これめちゃくちゃアツい回なんだけど、やっぱちょっとテンポが速い。特に勝負の後半がちょっと速い。勝負前の、トモの熱が上がっていくような感じはすごく丁寧に描写されてて良かった。
 

6話

流石井、すげえ。
アキ、氷室のこと大好きじゃん……(ここの深掘りももっと欲しかった)
大人しくなってしまった前島にキレるライバルたち。姫はわかりやすくブチギレ、第二王子は呆れ、いつも表情を崩さない篠崎までムス……顔。
流石井が喝を入れるも上手くハマらず出だしは最悪
でもこの失敗があるとないとでは物語の完成度が全然違う、と勝手に思っている。プリティーリズムADでいう21話、プリパラでいう26話、遊戯王SEVENSでいう23話(個人の感想です)。
 

7話

前回をバネにするための回。
学校に来てすらいない流石井。「失敗を苦に自殺したんじゃ……」とめちゃくちゃ心配する部員たち。
しかし流石井の相棒・前島だけは「どうせこいつのことだし」と全く心配していなかった
心配していなかった』というより『信じていた』が正しいのだが、心配していなかった、というシーンだった
しかし流石井には『信じていた』が伝わってるので顔を赤らめる。オーイ! なんだこのメガネいい加減にしろ
 

8話

演技の作画が、良い……
木村はフィギュアスケートをよく知らないけど、凄いことをしたときに直球で『凄い』と感じられる演出。
プリズムジャンプみたいにエフェクトがあるわけでも、エースを召喚するみたいに口上があるわけでもない。でもこれが今回勝つための技だ!ってわかる。それってすごいぞ……
 

9話

王子のチームの衣装、めちゃくちゃ跳びづらそうである。
姫と王子どちらが決勝行けるのか……というギリギリのところで、王子はこれまでのチームとは全く違うエンターテインメント性の強い演技を行う。選手がジャンプして、観客はサイリウムを振る……なんて既視感のある光景。
「これをスケートリーディングって呼んでいいのか」みたいなこと言われてたけど、最近のM-1でもそういう議論あるよな。
 

10話

話数が足りない。
3話くらいからうっすら思ってたけど全然話数が足りてない! 大事な部分がぎゅうぎゅうに押し込められてるけどそれでもまだ知りたいことがいっぱいある!
スケート教えたの流石井なの? ガチケガだったの? どういう理由でケガしたの? 氷室は元チームメイトらしいけどなんで今違う高校にいるんだっけ? アキはなんで氷室のこと好きなの?
もっと話数ほしいよなぁ! もっと見たいだろ!
双子、卒業式みたいにしゃべる。もっと話数があればこの双子の掘り下げだってできた……一年4クール全50話やれる平日夕方もしくは休日朝のアニメなら……
樹の「どうしてお前はそういうところがいまひとつなんだ!!」大好き。いちばん好きなセリフかも。
氷室の急なメガネにビビり散らかす。よく見たらEDで既に『夜だけメガネ』が描写されてた……
ていうかこのアニメ、メガネに関してすげーリアルじゃない? 普段掛けてる人も演技中は危ないから外すとか、日中掛けてないしそういう会話もしてないけど夜だけ着けてるから普段コンタクトってわかるとか。すごいや。
 

11話

姫、ほんとにいいチームメイトに恵まれている。この辺から「これもうファンしか動いてないコンテンツなの??もったいなくない??」と思い始める。

それからこの辺りで、氷室もしかして若干性格が悪いのでは……?となる。性格が悪いという表現は木村の感覚的にもあまり正しくないんだけど、なんか純粋に『いいライバル』って感じじゃない気がした。
CV小野友樹は完全なる善人!みたいなキャラが多いんで(木村の知るキャラは大体そうなので)、なんかそれらとは違うな……と感じる。なんとなく……。

ラスボスこと篠崎の演技。これがプリティーリズムならこの子は失敗するんだけど、このアニメの中に篠崎が失敗するフラグはまっっっったく無い。篠崎はどこまでも完璧に天才で、前島の爆発力を好んでいるちょっと天然な子だった。
それはそうと、なんで氷室だけ袖がないんですか? ストリート系だから?
 

12話

もうこれオーロラライジング跳ぶしかないけど?みたいな状況。
冒頭、流石井のナレーション。そのアホな奴がスケート教えたエピで一話使えるんだよ! これが一年4クール全50話やれるアニメなら! ウワー!話数が足りない!欲しい!もっと!

作画安定してて演技シーンもCGなしでカクつかなくて、だいぶ気合い入ってるアニメだと思う。想像の20倍くらいしっかり作られてる。基本的にテンポは速いけど、逆に11話と12話はすごく丁寧に話が進んでいる。ここをしっかりがっつりやるために話を持ってきてるのが偉すぎる。
公式Twitterフォロワー数1万6千、再生数平均3桁コメントゼロ、全12話。
マジか?

演技後、すぐに裏に戻ってぐったりな前島。支えに行きたかったが、氷の上に上がれない流石井……
代わりに前島の肩を支えたのは駆けつけた篠崎だった。舞台に戻る二人を、流石井は無言で見送る……
ここエグ〜!!

「自分の世界をすべて持って行ってしまうのが兄だと知らされることになる」

前島と篠崎の間にあった溝は埋まって、流石井は置いていかれた。流石井はまた、大切なものを兄に奪われた。
奪われたくないと思っているのに、流石井は前島と篠崎の会話がかみ合っていないのを見て、「篠崎が言ってるのはこういうことだ」と助言を与える。それは二人の溝を埋めるいちばんの助言で、それをしたら前島を完全に兄に取られるって思ってたはずなのに、前島のことを思って口を出した。前島がこれ以上引きずらないように。
流石井は、二人で練習を始めた前島と篠崎を置いて立ち去る。
でも前島には、流石井を置いていく気なんて全くなかった。

「俺はお前ともっと先に行きたい」

前島の言葉で、さっきまで流石井の中にあった『スケートリーディングから離れる』って選択肢がなくなる。愉快そうに笑ってるのはきっと安心したから。

この辺の描写、丁寧すぎる。
正直、こうやってごちゃごちゃ書いてるのが蛇足だろってくらいである。でもいち視聴者の感想なので気にせず好き勝手書くぞ。書いたぞ。
 

 

感想まとめ

話数が足りない!!
とにかく足りない。もっとゆっくりやってほしかったシーン、もっと説明が欲しい過去、もっとスポット当ててほしいキャラ……最後の最後にすごく丁寧な描写があって本当に素敵だったから、全体でこれができたら最強だと感じた。
途中「一年やれ!夕方枠で 全50話で」と何度も思ったので各話感想のほうにも願望を挟んだけど、せめて2クール……いや3クール……いややっぱ普通に50話欲しくね??

もっと見たい!!

そう思わせてくれる作品でした。
ありがとう、スケスタ。
 

流石井隼人、絶対に幸せになれ。

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