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「情報整理大全」第2弾発売!yoshinon@情報管理LOG著「書き出す・見直す『アウトプット思考』を通じてGTDを実践するiPad手帳術」

「情報整理大全」とは


情報整理大全」は、情報整理環境の大きな変動の中で、いま改めて「自分の情報整理体制」を検討する人たちの「再構築のプロセス」を現在進行系でまとめた電子書籍シリーズです。2021年11月より月1回1~2冊ずつ、2022年2月まで7回にわたって発刊する予定です。

ご自分にぴったりの情報整理ツールやデジタルノートを使いこなしている方にも、どうもどれもしっくりこないな、と思っている方にも、「いや、アナログ手帳でしょ、やっぱり。」と思っている方にも、次の行動のフックになるように様々な視点・視座が用意されています。

すでに第1弾、Tak.氏著「思考のOSとしてのアウトライナーを通じて『個人的』情報ツールについて考える」が11月2日に発売となり、11月30日現在、Amazonのカスタマーレビューにて星5つ中4つを獲得するなど、大変ご好評をいただいています(Kindle Unlimited会員の方は無料でお読みいただけます)。

そして、いよいよ第2弾 yoshinon@情報管理LOG氏著「書き出す・見直す『アウトプット思考』を通じてGTDを実践するiPad手帳術」が発売となりました。

大橋悦夫氏×佐々木正悟氏×香月登(金風舎社長)による対談

「情報整理大全」シリーズ発刊に向けて、去る9月に「シゴタノ!」管理人の大橋悦夫氏、ビジネス書作家の佐々木正悟氏と、弊社社長の香月登による対談が行われました。

後日、「対談」として、改めて皆さんにご紹介する予定なのですが、このnoteでは、その内容を振り返りながら、第2弾の魅力について紹介したいと思います。

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ちなみに、出版社のスタッフというのは、これから世に出る本を一番最初に読むことのできる読者でもあります。今回は「一読者」としての視点を交えて語りたいと思いますので、幾分偏っているかもしれませんが、お許しいただければと思います(苦笑)。

「書き出す・見直す『アウトプット思考』を通じてGTDを実践するiPad手帳術」とは

舌を噛みそうな長いタイトルですね(苦笑)
私は、何度も唱えているうちに、息継ぎなしで読めるようになりました(えっへん)。少しは呼吸が深くなったような気がします(笑)。
と、冗談はさておき、情報整理大全第2弾である本書は、一体どんな本なのでしょう?


仕事上の危機感を脱するためにGTDGetting Thinking Done)を学んだ著者のyoshinon@情報管理LOGさん。危機を脱するだけではなく、仕事の取り組み方まで変わったという劇的な体験から、「アウトプット思考法」を考案します。


「アウトプット思考法」は、「書き出す」→「見直す」というサイクルの間に、「熟成」という工程を加えることにより、GTDにおけるタスクの流れのように思考が処理されるという方法。これらのシステム的な捉え方や、構造などを明らかにしながら、日常生活での生かし方を自身の体験に則して紹介し、さらにiPad手帳術との組み合わせで、指数関数的に増大する情報との、シンプルで快適な向き合い方を提案しています。

yoshinon@情報管理LOGさんとは

2008年から主にIT系(iPadやPC)、手帳や本、ライフハックなどについて、情報管理LOGというブログを執筆。

ここ1~2年では、iPadmini+デジタルペン+GoodNotes5によるデジタル手帳の活用について考えている。「アウトプット思考法」考案者。

「アウトプット思考法」とは

本書の大きなテーマである「アウトプット思考法」
「書いて」→「見直す」
2アクションだけで情報を整理する、非常にシンプルなやり方ですが、「書いて」「見直す」の間に「熟成する」工程が必要だとyoshinonさんはいいます。

まさに味噌と同じく、「仕込んで」→「味噌汁にする」間に、熟成期間が必要だということ。

この「」の半年間がなければ、味噌としては成立しません。

「熟成」が面白いのは、毎日何かしら味噌に対してアクションを起こすのはかえって邪魔で、キッチンの隅や、物置の隅にそっと安置しておくだけでいいということ。というより、そっと安置してあれこれ手を加えたりしないというのが鉄則であることです。

こういった「熟成」期間を置いた後に「見直す」ことで、思わぬ発見があったり、書いたときと状況が変わっているなど、自身の情報を見る目が変わっているために、新しいアイディアが生まれてきたりする。

ここから分かることは、デジタル化がすすんだ現代社会にあってさえ、やはり人間には「時間」の作用に出会うという偶発性が必要ということではないでしょうか。
ある意味、偶然がないと必然も生まれてこないことを改めて思い知らされるような気がします。

糠床という蓄積の価値〜オールデータベースの必要性

先述の対談の中で、大橋さんは「データベースは糠床みたいなもの」とおっしゃっています。

どういうことかと言うと、例えば、Evernoteは、全てのデータを記憶しているオールデータベースである。そこから必要に応じてデータをビックアップするわけです。*デジタルだから戻すという感覚はないですが。


使い終わっても、Evernote上にはデータが残っているので、後で違う用途で検索したときに、同じノートを流用する可能性がある。だから「カードはカードとして一生残しておくもの」なのだろうという発想です。

もう一つの例は、一度
プレゼンなどで作ったスライド。
使った後は出がらしになる。でも出がらしは出がらしで、その一回使ったという痕跡が残れば、そこからまたさらに別の発展の可能性も育まれる。それはあたかも、「自分の頭の中がEvernoteに転記されている印象」であると。

確かに、古いノートを見返すと、「あ、こういうメモ残してた」と、まさに出がらしみたいなものでも残っていることがありますよね。こういうことって実は意外と大事ですし、それが次の物事を呼び込んでくれたりもする。


「既にあるノートを仮に糠だとすれば、糠の無いところにキュウリを入れても何もできないけれども、データ(=糠)がたくさんある糠床にキュウリを入れると、ぬか漬けになる。それが蓄積が生み出す価値」である、と大橋さんは言います。

ストックとフローという二面性



ところで、情報整理術の中には、①ストックして塊として残していくということと、②見えている情報を整理すること、という二面性があるように思います。

それについて、佐々木さんのお考えを聞いてみました。

「二面性というのは、yoshinon@情報管理LOGさんがかなりはっきり書かれていますが、つまりフローとストックみたいな話だと思うんです。大橋さん曰く糠床っていうのがyoshinonさんのいうストックに相当する。」

「デジタルネイティブじゃない世代は、サイズ的に古い世代にいるんだろうなと思うんですよ。
最初に『フローとストック』をかなりはっきりおっしゃったのは、『超整理法』野口悠紀雄先生だったと記憶しています。

野口先生の時代は、フロッピーディスクの時代。
まさにそういうことを意識しなければどうにもならなかったので、ストックをどこまで貯めこんでいられるかという問題があったと思う。



それが、デジタルツール(例えばinbox)では、Evernote、googlekeep、Dynalistなどでもすぐにストック化するほど、大量にインプットが可能になった。

つまり今は、フローなんだかストックなんだか判然としないように展開していると思うんです。
そうなった時に、例えばyoshinonさんがおっしゃっているように、フローとストックという考え方を持つことに同意する人もいれば、フローやストックというように敢えて分けないという人もいる。」


つまり、「個人個人が、アプリの選択も含め、自由自在にすればいいし、多様で高性能なデジタルツールのおかげで、どう考えても、どんな組み合わせでも可能であるという時代になった。」と佐々木さん。

ストックとフロー、そして糠床の先にあるもの

その人にとってイメージしやすい組み合わせを選択していいし、ある意味本当に自由にどう選択しても、なんとでもなるようにツールが優秀にできていると。

でも、でもです、だからこそ、私たち素人は迷うし、わからなくなってしまうのです。そして膨大なアプリを前に、途方に暮れてしまうーー。

情報整理大全」シリーズは、まさにそういった時代の要望に応えることを目的としています。のみならず、何でも便利に自由になった時代のなかで、改めて我々はどう生きるか、に対するヒントがあちこちに転がっています。

そして、熟成期間をおいて見直せば、新たな気づきがきっとあるはず。

できたてホヤホヤの第2弾も、どうかお楽しみに。

              金風舎プロジェクトマネージャー 榎田智子


「情報整理大全」マガジンもぜひご一緒に!


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