『君の庭』ビジュアルイメージ制作レシピ（その1）

【過程】

劇団制作との1, 2回のテレビ電話打ち合わせ
製作発表会（オンライン開催）の視聴
俳優・制作・演出・作家・映像担当を交えた2回のウェブミーティング
2回のデザイン案出し、のち決定

【材料】

『君の庭』戯曲のテーマ：
天皇制とコロナウイルス

作家のことば：
天皇制はよくできたフィクションでずっと考えてきた
天皇制とコロナウイルスは似たような関係性がある
人間と非人間の共生
状況が明らかに変わっているのに、それを無視して同一化して、紋切り型の再生産を続けている
隠された閉塞がいきつくところはヒューマニズムだったり絆だったりする
状況が変われば発せられる言葉も変わらないといけない

演出家のことば：
天皇制は強固なヒエラルキーの上に成り立っている
コロナウイルスはヒエラルキーに関係なく侵食してしまう
フィクションというのがどこにあるのか
万世一系
金太郎飴

台本草稿少々：
「宵の庭」「恋の庭」「霊の庭」

美術イメージ（画像付き）：
天皇の庭とお白州
ひな祭りの起源
赤漆
ひな壇

舞台美術プラン：
杉山至氏による舞台設計図V1.0

地点のルールブック原稿：
「地点note」参照

制作より：
これまでと同様の方法での宣伝・広報はできない
これまでと同様の方法での上演はできない

【調味料】

『君の庭』のタイトルの意味と解釈について
『君の庭』の英語タイトルをつけるとしたら

【料理用キーワード】

万世一系
家系図
国旗
君（ダブルミーニング）
庭（法廷を含む）
ウイルス
感染
連鎖
系
伝染
変異
新型
ホラクラシー
モアレ

ネット主体の広報
ネット上での見え方（感染力・伝播力）
複数のデザイナー（二次・三次・四次創作）
各劇場で必要なアイテムを各々制作（アイテム展開のしやすいビジュアル）
映像・動画・配信の使い方

（その2に続く）

松本久木（デザイナー／2012年より地点のほぼ全てのグラフィックデザインを担当）