見出し画像

年齢と言う幻想から目覚めると、人生は一変する

こんなニュースがありました。

100歳になる女性が、長い歴史を持つ毎日書道展で佳作賞を受賞。
百人一首に出てくる紫式部の和歌を、美しいかな文字で書き上げた受賞作は「仮名の優雅さを爽やか、流麗に書き上げた。100歳とは思えぬ若々しい作品」と評価された。
その女性が書道を始めたのは55歳の時。45年間の努力と継続が100歳での受賞に結びついた。
同展の長い歴史の中でも、最高齢の受賞。

ニュースにお写真が載っていましたが、きちんと伸びた背筋、筆を持つ手の、しっかりとした構え。確かにとても若々しいお姿です。
「筆を持つことが長寿の秘訣。もっともっといい作品を書いていきたい」とのこと。
書を愉しみ、そして、もっと上をと望む意欲。
それがきっと、彼女の若々しさを生み出しているのでしょう。 

◆年齢って、なんでしょうか?

彼女が55歳で書道を始めた時、もしかすると周囲の人に、「え、その年で?」とか「今さらムリじゃないの」とか、冷やかされたり、笑われたりしたかもしれません。
 
もう歳だから・・・
いい歳して・・・

 
ついつい、そんな言葉で自分を制限したり、あるいは、挑戦する怖さを乗り越えられずに、自分に言い訳したこと、ありませんか?
 
もう一度自分に問うてみます。
年齢」って、いったいなんなのでしょうか?

肉体年齢?――個人差ありますよね。
何年生きてきたか?――その内容にも、個人差ありますよね。

子供の頃はともかくとして、今の日本で一人の大人の国民として、社会的な権利と責任が認められている20歳になったなら、そこから先の年齢の意味は、その人次第。わたしはそう思います。
 
機械的に考える「生まれた年から何年目」という数字は、社会制度の運営上必要があって使われているものでしかなく、あなたという生きている個人を言い表すものではありません。

◆とかく年齢を気にするわたしたち

日本ではなぜか、年齢って話題になりますね。
人にも、つい、年を尋ねてしまったり、○○歳なのにすごい、とか、その逆で、○○歳にもなって(否定的な言い方として)とか……
年齢が、何かしらの判断、評価基準の一つになっている。
 
これは、儒教思想の影響などとも言われます。
社会文化の問題なのか、政治的な問題なのか、行政の問題なのか、わたしにはよく分からないけれど、少なくとも、わたしが1年弱ほど滞在していたスペインでは、年齢を聞かれたことは一度もありませんでした。
人の行為や、有り様に対する評価に、その人が何歳だから、という条件は含まれていないんですね。
 
もちろん、大人の場合ですよ。
小さな子供が、大人顔負けのことをすれば、まだ〇〇歳なのにすごいねって言いますよ、もちろん。
 
でも大人になって、〇〇歳なのにすごいって褒められたら、なんだか嬉しくないなあ。
だって、それって、本当にわたしを認めてくれてるの?
わたしという個人がどうのじゃなくて、「○○歳の女が×××したからすごい」っていうことじゃない?
条件があっての「すごい」のであって、本質の「わたし」が「すごい」わけじゃない。そんな風に感じてしまうんですよね。
ちょっとへそ曲がり?

キューバの粋なお姐さん(^o^)

◆年齢を人生の尺度にしない

その逆も同じです。
何歳だろうと、人生を何年やってこようと、出来ないことはあるし、苦手なこともある。未だに乗り越えられないこともある。
それを年齢でひとくくりにするのは、乱暴ですよね。

でも、少なくとも日本にはそういう評価の文化があって、その感覚は否応なくわたしたちの無意識に多かれ少なかれ、刷り込まれちゃっているようです。

実はこの無意識っていうのが曲者で。
ついついうっかりと「でも、もうこの歳だし‥‥」なんて口にしていたことってありませんか?

本心ではそう思っていないはずなのに、口癖、というか、常套句的に出てくる。
でも、それってアブナイ

なぜなら、自分で口にした言葉は、自分の心に効いてしまうから。
心にもないことは口にしてはいけないのです。
しょっちゅう耳から入ってくる言葉は、いつの間にか心の奥深くに刻み込まれしまいがちです。

よく、小さな子供さんが、お母さんの口調そっくりに大人びたことを言ったりしますよね。
ああいうことです。

ご両親や身近な人が、年齢を「制限」として捉えていると、どうしてもあなたにもその感覚が沁み込んでしまいます。
そういうものは、意識して書き換えておかないと、思わぬところであなたの大事な選択の足を引っ張ることになるかもしれません。

だからもし、うっかりと「でも、歳だから・・・」と言いそうになったら、断固として、それを取り消しましょう。否定しましょう。
年齢なんて、幻想、に過ぎないんだと、自分自身にきっぱりと言い返しましょう。

◆自分の年齢は自分が決める

あなたの本当の年齢を決められるのは、あなた自身です。
生まれてから何年経ったというだけの社会制度上の数字には、人生的な意味などありません。

さあ、あなたは今、何歳ですか?

ちなみに――ですが、
わたしは35歳と決めています(いまのところはね)。
なぜ35歳なのかというと、その頃の自分の状態がいいな、と思うから。

大学を卒業して社会に出て10年ちょっと。
本当にさまざまな(思ってもいなかった)経験をして、いろんなことを身をもって体験して、でもまだまだ若くて未熟で、怖いもの知らず。
あの頃の自分が楽しいな、と、思うのです。

バカなこともいっぱい、やらかしていた年頃です。
その後の盛り沢山な歳月を経て、少しずつ大人メンタルに成長してきた現在の自分と35歳の頃のやんちゃな自分(のイメージ)を重ね合わせる。
今のところそれが楽しくて心地よい状態なのかな。

ま、ちょっとした遊び心です(^^;)

遊びついでに、何でもやっちゃいます。
いくつになっても「やればできる子」です。


この記事を読んで、参考になったり、感じるところがありましたら、スキ💛を、よろしくお願いします。

コメントなどいただけると、さらに嬉しいです(^^)
お気軽にお声掛けくださいね。

もし記事がお役に立ったなら、サポートいただけるとありがたいです。 頂いたお気持ちは、活動継続のために活用させていただきます。