「あなただけ」に人は弱い

今日は有楽町で、ふらりと入った定食屋でお昼を食べた。

1130頃だったので客はまだ僕一人。
おかみさん（80歳だって！びっくり）と少しお話。
景気はまだまだ戻ってないとか、他のお店も苦労してるとか、なかなか大変なご様子。
気に入ってくれたのか、なんだかんだで話しかけてくれる。

少ししたら5人連れが来た。
注文を言うのだが、5人で取りまとめることもなく各自がバラバラに言う。
別にいいんだけど、まとめて言ってあげてもいいのになあと思っていたら、おかみさんがつーっとやってきて、小声で

「バラバラに言われてもわからん」

と、僕に一言、愚痴って行った。

会ってまだ10分くらいしか経ってないのに、その距離の縮め方が何だかおかしくて。

でも、「ちょっと仲良くなったあんたには言うけどさ」みたいなその様子に、ちょっと嬉しくなってしまったのだ。

人は「あなただけ」によわいね。