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(最新)2021年ドイツ新政権樹立スケジュールについて。

9月26日に投開票された連邦議会選挙の結果を受けて、現在ベルリンで社会民主党(SPD)、緑の党、独自民党(FDP)の3党によるアンペル連立政権樹立に向けた交渉が行われていますが、ベルリン時間10月21日(木)に3党が最新スケジュールについてそれぞれ見通しを表明しました。

それによると、連立交渉は11月末までに完了し、その後12月6日の週に連邦議会でSPD首相候補ショルツ氏(現財務大臣兼副首相)を新しいドイツ連邦首相として選出する首班指名が行われ、3党連立による新政権樹立となる見込みです。まずは、11月10日までに連立協定書案がまとめられます。

当初の予想では、連立交渉がまとまるのは早くても年末とみられていましたが、それが約1か月近く早まることになります。早まった要因としては、エネルギー政策を中心とする政策課題をできるだけ早くメルケル政権から引き継ぐ必要性、EU本部と一部の東欧諸国との関係緊張化と来年春に向けて加熱してくるフランス大統領選の影響など、ヨーロッパの政治トピックに早めに取り組む必要がある、といった判断によるものと思われます。

(Text written by Kimihiko Adachi)

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