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趣味は、本屋内散歩です

最近やっと趣味が見つかった。

それは、「本屋内散歩」。
文字通り、本屋内をふらふらと歩く作業のことだ。

なぜ、本屋内散歩をすることが好きなのか。
結論から言うと、「自分が今気になっていることに、思いがけず気付ける時間」だということが分かったからだ。

最近買った本は、三浦しをんさんの『愛なき世界』。
愛に興味があった…というわけでは残念ながらなく、「生物への推し活」というワードに引っかかったのだった。

私は昔から、「没頭できる人」への憧れがある。
「没頭できる人」というのはだいたい、その対象に対して、異常な関心がある。
(あとは、信じられないほどの集中力なのだが、それは今回は置いておく。)
何かに没頭している人は、他人を気にしない。
その姿が、「芯がある感じがして、いいなあ」と思うのだ。

研究者は、まさに「没頭できる人」だと思う。
そんな、研究者の話、そしてその対象が生物(草)…というところで、
「何かに没頭している人の世界って、どういう世界なのだろう」と気になり、知りたくなってしまったのである。

話を戻すと、そんな「没頭している人への憧れ」という自分の感情を、普段日常生活を送っている中で、きっと感じてはいる。
けれど、改めて自覚することは、ない。
でも、本屋でふらふらと色々な本の表紙を見ながら歩いていると、「おや」と感じ、立ち止まり、ふと手に取ってしまう本がある。
それが、「今自分が気になっていること」が現れ出てきた瞬間なのである。

そういうわけで、私はふらふらと本屋に行き、なんとなく本屋内をうろうろする。
そして、気づいてなかった自分と出会っちゃったりして、ちょっとワクワクしてしまうのである。

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