事業会社出身デザイナーからみた新規事業
自己紹介
スタートアップUbieってこんなとこ
まず、Ubieでは一貫して テクノロジーで人々を適切な医療に案内する をビジョンに掲げています。人間中心設計というものがありますが、医療では患者さんの行動や意思決定を中心とした考え方= 患者中心主義(Patient Centricity)があります。患者中心主義の思想を起点に、患者さんに対し様々な治療方法や病院選び、薬選びのサポートを提供しています。
どんなところで、どんな人がいて
私がいるファーマイノベーション事業本部では、無形商材であるソリューションを扱うtoB 事業であり、製薬企業様の経営戦略から患者中心主義における薬剤のご案内までを担っているため、圧倒的に元コンサルティングファーム出身の人材が多くいます。現在60名ほどが在籍する中で、恐らく半数以上ではないでしょうか。
まず入社したらロジカルシンキングの本が配布されます(ちょっと読みました)
やり取りがシャープで無駄がない
雰囲気ふんわり
情報の蓄積が凄まじくオンボーディングコンテンツが豊富(結構やりました)
課題慣れしたマチュアなメンバーが多い
新規事業をリリースして1年程度で億単位の契約を実現させるメンバー
ざっと書き上げたところで、こんな特徴がありました。
私の入社動機のひとつに、優秀な人と働きたい!、というものがありました。絶対的に能力が高い人々と働いて個人をよりレベルアップすることを望みました。
正直どんな強い人がいるんだろう、たくさん指摘されたりとかあるのかなー(妄想が細かい)、うまくいくかなーと、ちょっと恐々していました。
デザイナーから見た、製薬企業向け事業
では、Ubieに入社してどうだったかというと、見たことない経営により見たことないスピードで見た事ない難易度の仕事をこなすメンバーだけがいると感じました。
そうなると業務効率重視で人当たりの厳しいメンバーもいるのでは… と不安でしたが、カルチャーにおいてのあり方を重視した採用をしている影響もあるのか、柔らかく他者にリスペクトをはらって接してくれるメンバーばかりでした。仕事で目標を達成することに対して同じベクトル同じ思想で達成するのはもちろん、元々経験豊富なメンバーが多いために結果が大きく出ることも勝手にモチベーションが保たれる理由のひとつです。業務の努力に、結果が大きく掛かってきて、数倍楽しいわけです。
では、デザイナーの立場から見た事業はどうだったか。
まず、専門的な知識が必要な製薬業界について何も知らずに入社すると大怪我します。いえ、しました。ウソです、してません。(どれ)
通常、インハウスデザイナー(コミュニケーションデザイナー)は、マーケティング部などに所属し販促物を制作する業務が多くあります。その場合、施策の内容が企画されたものをデザイン化します。しかし、入社時点ではデザイナーが原稿時点で自己判断できる表現がほぼないように感じられました。
その理由としては、
サービスの医療的な知識に関する専門性の高さ
可視化されていないサービスをまず可視化する必要性
新規事業をステークホルダーに対し適切な形に変換
新規事業を社内共通認識にする
1〜4を通過することで、通常業務でしているような販促デザインに行き着きます。
考えてみると、今までの他組織では商品開発時点で表層化に関わることが多かったため、入社直後に事業がどのステータスなのかを掴むことからするのが初めてでした。
1番最初の時点では現状が言語化される機会がないものなので、入社して内部視点から客観視点に切り替え気づくのに時間がかかりました。業務進捗させていた途中に認識相違に気づくことが重なり、やっと状況把握できたように感じます。
新規事業で見えた、見えない課題の正体
事業では日々、たくさんの課題が発生します。
人が足らない、商品の売れ行きが良くない時それはなぜで方法は何か、などなど。
課題は常にどう解決するかにフォーカスされがちですが、その手前にまず課題を見つけテーブルにのせて課題化する工程があります。
新規事業としてサービスを立ち上げた後は常にPDCAを回しながらサービスが変化するフェーズがありますが、どこかのフェーズではここと決めて定義し整えます。
それにはクリティカルシンキングの視点が必要で、
本当にそれをする必要があるのか。
既に起案されたhow が最も成果につながるか。
顧客(ステークホルダー)が理解しやすいか、現在=あるべき姿 か。
などを常に見極めていくことが求められ、
事業の活性化にあらためて必要な視点だと認識しました。組織の中には課題解決のプロがうじゃうじゃいるので爆速で解決してくれるのに爽快感があり、その姿を見るのが大好きです。(なんでも滅茶苦茶はやい)
特にこの視点は、新規事業の立ち上げからPMF(商品が顧客のニーズを満たし、正しい市場に提供されている状態)を経験しているメンバーが得意とするところかと思うのですが、在籍メンバーの尖ったロジカルな能力にクリティカルな視点と経験をもつ方が増えることで能力がかけ合わさり、さらに事業が強化されるのではないかと、想像してワクワクしています。
今回は、Ubieに入社して1年以上が経った今どうであったかを振り返り綴らせていただいたのですが、今度はデザイナーとしてどんな動きをしたか、どうしてそうしたのか、なども書いていきたいと思います。
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