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【鬼滅の刃経営考察】無惨様の「何故できないのか?😤」では部下は変わらない


無惨様「私が問いたいのは一つのみ『何故に下弦の鬼はそれ程までに弱いのか』」


これは、映画「鬼滅の刃 無限列車編」にも繋がる、印象的なシーンの一幕です。
鬼舞辻無惨の本拠地、無限城に呼び出された下弦の月、5人。
上記のセリフを言い放つ無惨様に問いただされ、詰問され、一人一人殺されていきます。

この無惨様、何かを彷彿とさせませんか?ほら、あれですよ、あれ。会社の。
そう、そうです。上司です。(強引)

上司が思い浮かばなかったあなた、おめでとうございます。
あなたは、これまで職場環境に恵まれていたのかもしれません。感謝ですね。


筆者は、無惨様の一連のセリフを見て、
「あ~、これはパワハラ系上司のセリフあるあるだ・・・」と、真っ先に思った次第でした。(物語に没頭しろ、という突っ込み、絶賛受付中です)

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ちょっと比較してみましょう。

無惨様「誰が喋って良いと言った?」
営業課長「おい、誰かいいアイディアないのか!?」

無惨様「貴様共のくだらぬ意思で物を言うな 私に聞かれた事にのみ答えよ」
営業課長「そんな事を聞いているんじゃない。質問に答えろ!結論から言え!」

無惨様「私が問いたいのは一つのみ『何故に下弦の鬼はそれ程までに弱いのか』」
営業課長「私が聞きたいのは『なぜ、営業成績が上がらないか』だ!何で売れないんだ!?」


どうでしょうか。
ちょっと胡蝶、もとい誇張してしまいましたが、仕事、あるいは日常生活において、「なんで、この人はこんなこともできないのだろう?」という心の声、時折よぎりませんか?

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「何でこんなこともできないの?」

そもそも、この質問は、何のための質問なのでしょうか。

相手に考えを促すため?反省を促すため?

筆者は違う考えを持ちます。
これは実は、「質問の形をした非難」ではないでしょうか。

質問の形をとってはますが、答えは期待しておらず、相手を非難・詰問するための言葉ではないでしょうか。
(奥さんからの、「何で記念日忘れたの?」という質問も同様です。。。)


「何故できなかったのか?」と問うた事で、視野が拡がったり、新たな気づきや成長があったというケースは少ないでしょうし、それどころか、相手を委縮させることが多いのではないでしょうか。

つまり、出来なかった相手に「何故できなかった」を問う上司は、「相手をうまくいかせる」というビジネスの目標よりも、相手を非難するという、自分の感情の発散を優先させているとも言えます。


実際に無惨様は、下弦の月を一人を除き、殺戮し尽してしまいますが、これは無惨様の目指す事(鬼殺隊を倒す)に対して、マイナスはあれど、プラスの効果は少なかったでしょう。

もし鬼を無尽蔵に増やすことができるのであれば、無惨様のようなやり方も、下弦の月というポストを空けて、新しい風を吹き込むということで効果があったのかもしれません。


しかし、鬼は実際には無惨様の「血」という限られたリソースに基づくものであり、かつ貴重な血を分け与えたとしても、相手が適正なく死んでしまう可能性があります。


鬼は、実はとても希少性の高い存在です。
つまり無惨様は、貴重な戦力を、感情に任せ殺してしまったわけです。

これは、今日の、我々の戦場でもある企業でも、大なり小なり、似た様な事が起きてはいないでしょうか。


採用募集に応募が殺到するような人気企業であれば、結果の出せない人に退職をしてもらうことはむしろ新陳代謝を促すことなのかもしれませんが、そのような会社は実際には稀でしょう。

+++

ただ、誤解なきようにしたいのですが、「決して部下を叱責してはいけない」、と主張したいわけではありません。


叱責することが、仕事の成果や相手の成長に繋がるのであれば、ぜひ叱責をすべきでしょう。
信頼している上司からの叱責は、むしろ嬉しくあるものです。

しかし、その叱責が、期待した成果につながらないとすれば、それは行き場のない感情を発露させただけではないでしょうか。無惨様のように。


そして、その叱責が、有用な部下への関わりだったのか、あなたのストレス発散であったのかどうか。

それは、無情ですが、あなたではなく、あなたの部下が実際に今後成果を上げたかどうかで、測られるものです。


ちなみに、人前で部下を叱責するということが(叱責が至極妥当な内容だとしても)、社会通念上、認められていない国も多くあります。
そのような国では、部下に強くあたるような上司は、「自分の感情をコントロールできていない幼稚な人」、というレッテルを貼られる可能性すらあります。

また、近年は日本であっても、若者世代は、筆者含む昭和生まれの世代とは、かなり違う考え方を持っているケースも多いのではないでしょうか。

+++

さて、これを読んでくださっている、あなたはどうでしょうか?
あなたの心の中には無惨様はいませんか?

いや、「自分は違う。そんなことはない」。
でも、本当にそうでしょうか。

仕事で、プライベートで、自分の期待に沿わなかった時。
当たり前のように出来るべきことが、そうでなかった時。

少しだけ、心の中の無惨様が、疼きませんか?

むしろ、「大丈夫!自分は100%炭治郎、バッチオーケー!」、と思うこと自体が危ういやもしれません。


「自分の心の中にも無惨様がいるかもしれない」、そう思って、日々を過ごす事で、むしろ私達は、自分を律していけるのかもしれません。


追記:
余談ですが、ツイッターの「遅くまで飲んでいた亭主を待ちかませている奥様Ver.」の無惨様のコラ画像、筆者は好きです。
「貴様らがくだらぬ酒を尿に変えている間」というセリフは「天才かっ・・・!?」と思いました。
と思っていたら、あっという間に炎上して、アカウントが消されてしまいましたね。。。
無惨無惨。。。

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【最後に】

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