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【鬼滅の刃経営考察】「隙の糸」と「ビジネスエリートが美意識を鍛える理由」が繋がっている!?


炭治郎が戦いの中で見える「隙の糸」。

これは、戦いの相手の隙を見出したことを示す表現です。

この「隙の糸」に従って相手に切り込むがことができれば、敵に刀を届かせることができる、というものです。

少々突飛に聞こえるかもしれませんが、
この「隙の糸」と、「今、世界のビジネスエリートが美意識を鍛えている理由」が繋がるのではと、筆者は考えました。

この両者を繋ぐキーワードは「直感」です。

では、以下、この詳細について、書かせていただきますね。


1.そもそも、「隙の糸」とは何だったのか?

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そもそも、隙の糸とは何だったのでしょうか?

筆者は、隙の糸は「炭治郎の直感が視覚化されたものだ」、と考えています。

炭治郎が初めて隙の糸が見えるようになったのは、鱗滝さんの元での修行中、錆兎を倒した時です。

その際、炭治郎は
「誰かと戦っている時 俺がその匂いに気づくと糸は見える」
と述懐しています。

つまり「隙の糸」は、元々は見えないが、炭治郎が気づくと、そこで初めて見えるようになる、というものです。

これは、炭治郎が相手の隙に気づいたということが、視覚で表現されたものなのでしょう。

これは漫画的表現のようですが、実際に似たようなケースもあるようです。

聞いた話ではありますが、天才的に数字の間違いを見つける能力のある会計士の方は、間違っている数字が浮き上がって違う色に見えたそうです。
該当箇所の数字が間違っていることに直感で気づき、その直感が視覚を通じて伝えようとしているのだと、筆者は解釈しています。

そういえば、「むむむ、なにかくさいぞ・・・」という表現も、直感的に感じていることを五感のうちの嗅覚を使って表現していますね。

このように、直感が身体に働きかけて、自分にその見解を伝えるということ。
実は実験で確かめられています。

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『サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』という本に、アイオワ大学の科学者達の大変興味深い実験が紹介されています。

この実験は、
被験者に、カードを選んで引かせる。カードには報酬額あるいは罰金額が書いてあり、引いたカードの報酬をもらえ、あるいは罰金を支払う
というものです。
実は青いカードには報酬が、赤いカードには罰金が書いてあります。
被験者は50枚ほどカードをめくると、その法則に気が付き始めるそうです。

さて、ここからがこの実験の本題です。

被験者にうそ発見器を付け、手のひらの内側にある汗腺の活動を測定しました。
汗腺の大半は温度に反応するのですが、手のひらの汗腺だけはストレスを受けたときにも開きます。
つまり、人間は不安になると手のひらが湿っぽくなるのです。

うそ発見器を付けたまま実験を進めると、被験者達が10枚ほどをめくった頃に赤いカードに手を伸ばすと、なんと、手のひらの汗腺が開く、すなわち、ストレス反応を示し始めた、ということが分かりました。

つまり、「赤いカードがよくないようだ」と本人が気づくより40枚も早く、体が赤いカードの危険さに反応している、ということです。

これは、
本人がまだ言語化できていないことまでも、実は潜在的な直感として気づいており、手のひらに汗をかくという身体反応を通じて伝えようとしている
とも考えられます。


2.昨今、経営の世界でも、直感が見直されている

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このような優れた直感を生来持っている我々ですが、実は昨今、経営の世界においても、直感が見直されてきているそうです。

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス』という本では、
世界の名だたるグローバル企業が、各社の将来を担うと期待される幹部候補を、アートスクールや美術系大学のトレーニングに大量に送り込み始めている、ということが紹介されています。

これは、決して無目的に教養を身に着けようとしているのでなく、ビジネスにおいて成功するために「美意識」を鍛えていると、著者の山口周氏は指摘しています。

この本は、経営というものが何かといったことや、今日、経営者が何に直面しているかを、見知らぬ角度から切り取って表現をしてくれる良書ですので、もしご関心をお持ちいただけたなら、読まれてみると良いかと思います。

以下、本からの抜粋を数行、紹介させてください。

彼らは極めて功利的な目的のために、「美意識」を鍛えている。なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。(『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス』から引用)

山口周氏は、美意識という言葉で表現をされていますが、これは「直感」とも言いかえられるものです。

さて、
筆者は当記事の冒頭で、「隙の糸」と、「今、世界のビジネスエリートが美意識を鍛えている理由」が繋がると主張しました。
この両者は「直感」というキーワードで繋がっていると、筆者は考えます。


3.仕事において、実は直感を感じていませんか?

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さて、今度は、日々の我々の職場に目を向けてみましょう。

どうでしょうか。
直感を感じる時はありませんか?

「あれ、もしかして、やばいかなぁ・・・まあ、、、いっか」

とか、ありませんか?(筆者は、結構あります、そして後でだいたい後悔します笑)

そんな時、実はあなたの直感が警告をしているのかもしれません。


また、何か失敗をした時に、
「あ、、、今思えばあの時・・・」
ということもありませんか。

実はあなたの直感は、最初から気づいていたのかもしれません。

数秒で下した決断と、時間をかけて熟考した決断の精度が実際にはほとんど変わらなかった、という実験結果もあるそうです。

もちろん、だからといって、論理的に考えるということをおざなりにしてよいというわけではないでしょう。
我々は、自らの直感と論理性を、高次に統合していく必要もあるでしょう。

しかし、日々の仕事においては、論理的に考えはするものの、自分の直感に耳を澄ませる、ということは、なかなか少ないのではないでしょうか。

時には、あなたの内なる直感の声に耳を傾けてみませんか?

ほら、見えてきせんか?あなただけに見える「隙の糸」が。

参考書籍・記事

●書籍
サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』 チャディー・メン・タン

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~』  山口周

●記事
中野信子に聞く、直感力の正体。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/2020-02-15-nobuko-nakano-interview

【最後に】
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