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人生を豊かなものに ー例えば空の見方を変えるー

楽しいことがない。毎日がつまらない。本当にそうなんでしょうか。見方を変えると、毎日が変わってきます。

ちょっとクイズ

まず、こぶしをつくり、腕をまっすぐ頭上に伸ばします。

こぶしサイズの積雲があったとします。

この積雲の重さは、どのくらいでしょうか。

①キリン80頭 ②ウサギ80匹 ③スズメ80匹

解説
一般に腕を伸ばしたときの「こぶし」1つ分の視野角は10度です。積雲は地上〜2000mに見られると言います。単純に真ん中をとると1000mくらいの高さとなります。すると、こぶし1つ分は200m程度の長さになるので、積雲の大きさを縦横高さを200mで考えます。また、この高さの気温は、季節によって変動しますが、今回は10℃と考えます。雲があるということは、飽和していることになります。10℃の飽和水蒸気量はおよそ10gです。縦横高さ1mの箱の中におよそ10g以上の水蒸気があると考えます。積雲の大きさを8000000立方メートルとすると、80トンになります。キリン1頭がおよそ1トンなので、キリン80頭以上になります。ちなみに、高さ1000mまで10℃で飽和している一様な大気と仮定して、すべての水蒸気を雨にして降らすと、深さ10mmになります。60cmの傘、約1平方メートルの上には10kgの水蒸気があります。また、新海誠監督の映画「天気の子」では、積乱雲の重さは湖1杯分600万トンと紹介されています。

①です。ぷかぷか浮いている雲ですが、水蒸気の重さを考えると予想以上に重たいものです。積雲がポコポコと次々に発生するときは、雲がないところにも、雲がある場所と同じような量の水蒸気があると考えられます。

空は海であり川であり

空には大量の水蒸気があることになります。見方を変えると、私たちは水蒸気の海の底にいることになります。

広範囲で時間100mmくらいの雨が降るような状況、豪雨災害が発生するようなときには、平常時とは比べ物にならない量の水蒸気が流れ込みます。大量の水蒸気が流れ込む様子を大気の川と言うことがあります。

空は見方を変えると海や川に見えてきます。いつもの風景が違って見えてきます。

人生を豊かなものに ー例えばリフレーミング的にー

空は見方を変えると、海や川に見えてきます。

見方を変えると、これまでとは違って見えてきます。

それは人間関係でも同じです。

「あの人、わがまま」だと思ったとき、見方を変えれば、「自分の気持ちに正直に生きる人、周りに流されない人」です。

「あの人、いい加減」だと思ったとき、見方を変えれば、「おおらかな人」です。

リフレーミングと言うと、言葉遊びに思う人もいるかもしれませんが、見方を変えれば、イライラが減るかもしれません。

人生を豊かなものに ー例えば子どもがグリーンピースを残したときにー

グリーンピースが嫌いな子がいたとします。今日のカレーにグリーンピースが10粒入っていました。この子がグリーンピースを1粒食べました。

A「1粒しか食べられなかったの。もっと食べなさい。」

B「1粒食べられたね。がんばったね。」

言われた子どもが次からがんばろうと思うのはどちらでしょうか。

親として、気持ちよく子どもに声をかけられるはどちらでしょうか。

子どもが、友達に声をかけるとき、A,Bどちらの声かけができる子になってほしいでしょうか。親が普段Aの言い方をしていれば、Aのような言葉を言う子に育ちます。親が普段Bの言い方をしていれば、Bのような言葉を言う子に育ちます。子は親の鏡です。

人生を豊かなものに

空にしても、人にしても、固定的な見方をするのではなく、ちょっと見方を変えることで、人生が豊かなものになるのではないでしょうか。

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