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女性の味方、棗

 中国人の夫と結婚してから、我が家には常に棗(ナツメ)が常備されています。

 結婚する前から棗の存在は知っていましたが、実際に食べたのは結婚してからです。女性の月経や妊娠、出産後の体に良いということで、夫が料理を作るときは大抵この棗を混ぜてくることが多いです。

 『宮廷の諍い女』のドラマの中でも、棗が登場したことがありました。後宮ドラマなので、女性の妊娠や出産にまつわる食べ物や文化が多く登場していましたが、棗もその一つでした。

 ドラマの中では、主人公が輿入れをして皇帝に気に入ってもらえた辺りから、ベッドの布団の下に棗や木の実をたくさん置いて、主人公を喜ばせていらシーンがありました。
 私は初めは訳がわからず、ベッドの布団の下に棗をゴロゴロ置かれて、ひどいいじめなのかと思っていました。
 しかし、どうやらこの行為は女性の妊娠や安産を願う民間の習慣の一つだったようです(もう廃れてしまって今はないそうですが)。

 後宮でよく話題になっていた食べ物と言えば、以前記事で書いた阿胶(e jiao)もドラマによく登場しました。私は乳腺炎対策に飲んでいますが、ドラマの中では皇帝との夜伽に呼ばれると、召し使いたちが阿胶(e jiao)の汁物を作ってお姫様たちに飲ませるシーンがあります。妊娠しやすくするためでしょうか?女性の体に良いのは間違いなさそうですが。


 棗はそのまま食べると、ほんのり甘い味がします。お菓子を食べるほどではないけど、少し口寂しい時に食べると良いです。

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