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5年になった今思うこと

   2018年の春に中国地方にある某高専に入学してから早いものでもう4年経った。1-4年まで毎日ヒィヒィ言いながら講義や実験、レポート地獄に耐え抜き、最終学年の5年になった今は卒研のため研究室配属になりやや暇になった。暇になると言うことはつまり考え事をしたりする時間も増えるということ。ということでここからは5年になって度々思ったこととかを書き連ねようと思う。

   まず思うのは、よくここまでこれたなということだ。はじめに言っておくが、別に自分の学力が原因でこう思ってるわけじゃないし、むしろクラスの中では上の下くらいだった。では何故かと言うと4年の時の精神的負荷が物凄かったからだ。理由はただ1つ、実験科目の班員構成が致命的に悪かったことだ。
   実験科目は2つあったが、そのうちの1つの班員がやばかった。自分以外に3人いた班員のうち、男子2人はあまり協力的でなく暇さえあれば他班の人のおしゃべりし、1番助けて欲しかった時に手伝ってくれず、もう1人の女子は他3人全員が男なせいなのかそれともコミュ障なのかは分からないが自発的に動けないひとだった。
   まあ、こんなのは慣れない最初のうちで、3人は次第に普通に手伝ってくれるようになってきてくれたので、最初の頃抱いていた、こんな班員構成でどうすればいいのかという不安も次第に解消していった。しかし、この不安は後々再発することになった。あるとき、他班の機器分析の手伝いを頼まれたので、操作を3人に任せて自分は手伝いに行った。そして帰ってきてさてどこまで進んだかなと見てみれば、見事に操作をしくじっていて最初からやり直しになってしまった。しかも失敗した操作は別に難しい訳ではなかったので、その瞬間3人に対するスキル面での不信感はMAXに達した。
   それ以降、自分は実験前日から既に誰も信じられないという不信感ともう1人でやるしかないというプレッシャー、更に失敗したらどうしようという不安感に押しつぶされかける日々が続き、一時期本気で学校を辞めようかとさえ思ったし、親にもう耐えられないと泣きついたりもした。それでも何とか耐え抜く事が出来て、最後のパワポでの発表を終えたあとは、未だかつて感じたことの無い開放感を感じた。
   まあ、今となってはもう少し人に頼れば良かったなとか思うことはあるものの、当時は本気で精神的にヤバかったので、これを踏まえるとよく折れなかったなって本気で思う。

   もう1つ最近思うことは、もし別の学校に行ったらどんな未来があっただろうということだ。 
   一応まず自分が高専に行くことになった経緯を述べておこう。中学3年で徐々に進路決定が近づいてきてた頃、父さんは県内トップの学校へ行けと煩かった。当時はまだろくに学校調べもしてなかったので、とにかく父さん煩いけど他に良さげな学校もないしなということでそこを目指していた。しかし、ある時高専のパンフを見た事でその考えは変わった。高専なら自分の好きな化学や生物を学べる学科もあるし、大学編入という形で進学もできる。そこに引かれて親に高専に行きたいと言い、母親は普通に納得してくれたしむしろいいんじゃないと言ってくれた。肝心の父親はというと猛反対し、話したその日以降『高専卒は仕事できん』やら『高専卒はろくな大人にならん』などなど高専の悪口言いまくって自分に高専に対する悪い印象を植え付けようとしてきた。その日々が続いたものの結局推薦で高専に行くことになり、合格したあとは普通に何も言わなくなった。
   その後は住めば都という言葉の意味を実感しつつ普通に高専の生活を楽しみ(4年のときを除く)、5年になって編入する大学を考えるようになったが、その頃からもし父さんの言う通り県内トップの高校に行ってたらどうなってただろうかと考えることが多くなった。
   その高校には普通科の中に普通コースと生命科学コースの2つのコースがあり、中3の11月の模試では前者はA判定、後者は1点足りずB判定だった。つまり、普通コースなら学力的には全然行けるレベルに達していたのである。まあ保体の評価が3だったので内申点に不安はあるが、その学校は学力試験の結果を重視する配点だったし、当日250点中160点と自分なら余裕で取れるであろう点数で受かった人が居たのを見るに受けてたら間違いなく受かってただろう。
   じゃあ入ったらどうなるかというのは蓋を開けてみないと分かんないが、多分普通に勉強面はついて行くことは出来て、卒業後は普通に理系の大学に行けていたと思う。まあ自分たちの代は大学の入試制度がガラッと変わる年だったし、尚且つ受験する年がコロナ元年になってしまったのを考えると、まあ今の進路でよかったんじゃねと言う結論に落ち着くんだけどね
 
   とまあこんな感じで5年になって思うようになったことを拙い文章で気ままに長ったらしく書いてみました。まあ今後も多分気まぐれで色々書いてくでしょう。では…

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