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キュウコンの歴史

この記事は「種族統一アドベントカレンダー2020」15日目の記事です。

 さて、15日目を担当するのはひっそりとリピボ級に潜っている私です。
 どんなことを書こうかと悩みましたが、今回はキュウコンの歴史について語っていこうと思います~
 初代から登場して、今にいたるまでキュウコンにとってはさまざまな変化がありました。まぁ、キュウコンは1000年生きるから、初代から剣盾までの間なんて短い方か?
 リピボ級は、過去作の技を持った個体も出場できるので、その点についても話していこうかなぁと(これがメイン)。
 ちなみに、剣盾で削除された技についても話していきます。

まず軽くキュウコンについて紹介


キュウコン(通常色)

キュウコン資料1

キュウコン(色違い)

キュウコン資料2

アローラキュウコン(通常色)

キュウコン資料3

アローラキュウコン(色違い)

キュウコン資料4


 あのアローラの守り神として現環境でも生き生きしている、カプ・レヒレよりも豊富なHPを持ち
 一度わるだくみを使えば、止めることが厳しいウルトラビーストであるアーゴヨンよりも強力な攻撃を誇り
 いたずらごころにより、最低限の仕事が出来てなおかつアタッカーとして動けるオーロンゲよりも頑丈な防御を持ち
 かつて、環境のトップとして見ない日がなかったドラゴンのエースガブリアスよりも高い特攻を持ち
 じめんひこうと恵まれたタイプから、フォルムが2種類もあるランドロスよりも強固な特防を持ち
 選出段階では、一撃の型か連撃の型か分からない鎧の準伝説ウーラオスよりも高い素早さを持つ
 という驚異の種族値をもちながら
 さらにタイプはあのヒトカゲからヒバニーという最初のパートナーが所有することが許される単ほのおを併せ持つ。
 しかも、グラードンやヒードランと同じ特性「ひでり」「もらいび」を持っているため天候操作やほのおの一貫を切ることができる。
 暗黙の了解なのか禁止制限もかかっていないはずなのに、対戦で見かけることは少ない。

 あの尻尾の数に対して、体重は19.9kgと軽い。孵化での性別比率はオス25%、メス75%。玉藻前や妲己のイメージか?
 ちなみに進化前のロコンの体重は9.9kgで進化してたった10kgしか増えていない。
 そんな美しいお狐さまの歴史のはじまりはじまり。


第一世代(赤緑青黄)

キュウコン資料5

図鑑説明

赤・緑
 黄金に 輝く 体毛と 9本の 長い 尻尾を 持つ。 1000年は 生きると 言われる。


 頭が良くて 執念深い。 ふざけて 尻尾を つかむと 1000年 たたられるという。


 9人の 聖者が 合体して このポケモンに 生まれかわったと 言い伝えに 残っている。


 記念すべき第一世代。
 進化前であるロコンにほのおのいしを使うことでその姿を拝める。野生では出てこない。
 ただし、石進化をするポケモンは、レベルで技を覚えることが出来なくなってしまう。そのため、捕まえたてのロコンにほのおのいしを使うということは……

         しっぽをふる、ひのこ、でんこうせっか

 しか、覚えられないキュウコンが出来上がる。ロコンのレベルによってはでんこうせっかすらないときもあるぞ! やったね!
 こうなってしまうと、技を増やすにはわざマシンを使うしかない。キュウコンにする場合は、ロコンで充分技を覚えてからにしよう。これは、第七世代まで共通することだ。
 ロコンは緑版のみ野生で出現。いきなりポケモンの代表的なシステムである、バージョン違いの出現役となった。
 ちなみに、赤版の方はロコンの代わりにガーディが出てくる。ロコンとガーディの対関係はここから始まる。
 赤と青版でロコンの入手は出来ないので、緑版の人から交換してもらおう。黄は野生で出てこないが、ロケットゲームコーナーで1000コインと交換できる。
 緑版での最速野生出現ポイントは、ヤマブキシティとシオンタウンの間にある8ばんどうろ。
 他はヤマブキシティとタマムシシティの間である7ばんどうろに、なぜかグレンタウンにあるポケモンやしきにも生息している。
 シオンタウンの近場といい、ポケモンやしきといい出現ポイントがちょっと曰く付きである。
 

 この時代ならではのわざマシンが多く、非常に面白い個体を作れることで有名。
 キュウコンは全世代を通して、火力ばかりに頼らず搦め手などの技を駆使するテクニシャンなポケモンとして活躍する。
 かげぶんしんやあやしいひかり(初代では、この2つの技は特に有用だった)、どくどく。初代では相手を行動不能にするほのおのうず(チート)もあり、過去の大会でも実績を残していた記録もある。
 わざマシンでものまねやすてみタックル、リフレクターなども覚えられた。いかり?がまん?知らんなぁ
 特に注目すべきは、ロケットずつきととっしんを覚えたキュウコンだろう。この2つは初代のキュウコンしか覚えることができない!
 実用性があるかどうかは不明だが、もしもこの技を覚えた個体を見たら拝んでおこう。
 剣盾に持ってきたい方は是非ともVC版の緑をプレイしよう。
 余談だが、こんなにも器用なキュウコンでもひでん技は一切覚えなかったりする。


第二世代(金銀水晶)

キュウコン資料6

図鑑説明


 9本の 尻尾には それぞれ 違う 神秘的な 力が 秘められている という はなしだ。


 9本の 美しい 尻尾には 1000年 生きるだけの 不思議なエネルギーが 詰まっている。

水晶
 尻尾の 1本 1本に 神通力が 込められている。 1000年 生きると 言われる。


 時は進み、カラーの画面になった第二世代。あくタイプやはがねタイプの追加もあり、初代から大きな変化を巻き起こす。
 やはり進化後は野生で出てくることはなく、ほのおのいしをロコンに使うことでその姿を拝める。
 赤緑と同じく、野生のロコンは銀版のみに出現する。金と水晶では入手方法は一切ない。
 銀がロコンなら、金はもちろんガーディである。両方とも最速出現ポイントはあのウソッキーがいる36ばんどうろ。
 他にもエンジュシティの南の37ばんどうろ、カントー方面は第一世代と同じく7ばんどうろと8ばんどうろに生息している。
 この時代では、野生のロコンはたまにこおったきのみを持っている。体温で溶けないのだろうか。

 技も増えて、キュウコンが覚えられる技も多くなり、技巧派として個性も出てくるようになった。
 かなしばり、うらみ、さいみんじゅつが遺伝技として追加。キュウコンの妖狐らしいイメージにピッタリなラインナップである。
 さらに、レベル技(ロコン限定)にしんぴのまもりが追加されたり、わざマシンではにほんばれやメロメロ、いばるなど搦め手が充実してくる。
 わざマシンで注目すべきものは、この世代限定ののろい。イメージとしては呪いの方が似合っているが、ほのおタイプのため鈍いになってしまうのが非常に残念である(ハロウィン使う?)。
 キュウコンはSが高いため、それを犠牲にしてまで採用するケースはないが、もしもこの技を覚えた個体を見たら初代と同じく拝んでおこう
 ただ、嬉しいことばかりではなかったりする。器用さばかり伸ばして、肝心の攻撃技がかなり貧弱なのだ。
 まともに使える技はほのおタイプの技くらい。サブウェポンはあなをほる、アイアンテール、スピードスター(当時は攻撃依存)とことごとく物理で悲しい。
 正直なところ、キュウコンを旅パで使うのは少々愛が居る。そして、二世代というのは進化石が非常に貴重でそこも愛を試された。
 余談だが前作で覚えられたロケットずつきを、今作で覚えられなかったのが悔しいのか、ずつきをわざマシンで習得した。ひでん技ではないが、木を揺らしてトレーナーに貢献は出来るようになる。

第三世代(RSE、FRLG、XD)

キュウコン資料7

図鑑説明


 真っ赤な 瞳は 怪しい 光を 放ち 相手の 心を 自在に 操る。 1000年間 生きると いわれている。


 9人の 聖なる 力を 持った 仙人が 合体して 生まれたという 伝説が ある。 知能が 高く 人の 言葉を 理解する。


 9本の 尻尾には それぞれ 不思議な 力が 宿っていると 言い伝えられる。長生きの キュウコンは 体毛が 金色。

FR
 第一世代赤・緑と同じ

LG
 第一世代青と同じ


 第一世代と第二世代の互換を完全に切るという思い切った改革が起こる。全てのポケモンに特性が実装された時代。
 また新たなスタートに立ったキュウコンは、もらいびという特性を片手に第三世代を走っていくのだった。
 やはりというべきか、進化した姿はロコンにほのおのいしを使わないと会えない。
 RSEで野生のロコンが出現する場所はなんとおくりびやま。これまた普通のポケモンとは違う雰囲気を出している。
 ここで少々面白いことが起こる。いままで対となっていたガーディの関係を突然切り、RSEではロコンだけが登場する
 FRとLGは第一世代のリメイクなので、従来通り対にはなった。しかし、なぜ突然キュウコンだけがRSEの世界に居るのだろうか
 野生のロコンは第三世代から第五世代まで100%の確率でチーゴのみを持っている(LGのみ50%)。自身がやけどすることはないので、単純に好物なのだろうか。
 

 今作ではレベル技におにびやふういん、遺伝技にじこあんじやとおぼえ、だましうちなどレパートリーを増やしていく。
 ふういんは第三世代で初めて実装されたダブルバトルに適用するために覚えたのかもしれない。この狐、新しい環境でもきちんと適応している。
 おにびも一見有用そうだが、第五世代までは命中率が75%と使うにはややリスクがある。正直なところ、同じくらいのリスクを覆うくらいならさいみんじゅつの方が良いかもしれない。
 だましうちはようやくキュウコンがまともに使える特殊サブウェポンとなる(第三世代まではあくタイプの技は全部特殊扱い)
 さらに、第一世代で覚えることができていたすてみタックル、のしかかり、ものまねが教え技として再度習得。物理ばかり充実していく狐。
 前作では、ずつきによって木を揺らすことに貢献していたが、今作ではひみつのちからを覚えたことにより、トレーナーと一緒にひみつきちを作ることもできるようになった。
 言うまでもないが、ひでん技は一切覚えることはないのは変わらない。変なところでツンな狐である。
 最後に余談だが、この時代にポケモンXD闇の旋風ダーク・ルギアという本編とは別のスピンオフ作品で、あまえるを覚えたロコンが居る。
 原種キュウコンがあまえるを使うには、このロコンをもってくるしかないため非常にレア。アローラキュウコンが使えるなら、原種も使えてもいいのになぁ。

第四世代(DPPt、HGSS)

キュウコン資料8

図鑑説明

DPPt
 炎の 玉を 操る。成長すると 6本の 尻尾は 先が 分かれて さらに 増える。

HG
 第二世代金と同じ

SS
 第二世代銀と同じ


 バトル方面に大きな力が加わった時代。技ごとによって物理と特殊を分けるといった現在にも残る改革を行った第四世代。
 もう説明するまでもないと思うが、キュウコンは野生で出てくることはなく(ry
 DPPtの野生のロコンの出現方法は少々特殊で、DS本体にLG版をダブルスロット状態にすることで209ばんどうろと214ばんどうろで野生で出現する。もちろん、FRでのダブルスロット状態では対のガーディが出現する。
 ちなみに209ばんどうろにはミカルゲが出現する石の塔や死んだポケモンの霊を慰めるロストタワーがある。やはりロコンはそういったイメージなのだろうか。
 214ばんどうろも、ギラティナが生息するもどりのどうくつに行くための、かくれいずみのみちが隣接していたりするが。

 威力の高い技が増えていき、全体的にいろいろな技を習得し始めるポケモンたち。もちろん、キュウコンも第三世代に比べて大きく変化していく。
 まずロコン時代のレベル技にゆうわく、じんつうりき、しっぺがえしが追加される。そして、初めてキュウコンの初期技にわるだくみが習得される。
 ゆうわく、じんつうりき、わるだくみなど妖狐としてのイメージを崩さないラインナップである。特に、キュウコンにとっては初めてまともな積み技となるわるだくみは嬉しいところ(ちなみに、めいそうもわざマシンで習得)。
 わざマシンではソーラービーム、あくのはどう、ゆめくいなどサブウェポンがいくらか補強される。しかし、あくのはどう以外は使うには少々難がある模様(まだ夢特性が実装されていない時代)。
 多くのほのおタイプのポケモンが新しくフレアドライブを覚えた中、キュウコンもきちんと遺伝技として習得(物理だが)。
 パワースワップもこの時代の遺伝技として習得。オーバーヒートからのパワースワップのコンボ、ダブルではわるだくみをして相方にパワースワップなどもできるようになった。さすがは、技巧派狐である。
 あやしいひかり、うらみ、おんねん、ふういんとゴーストタイプが覚えそうな技が続いて、今作ではいたみわけを教え技で習得。なんかどんどんゴーストっぽくなってきたな?
 この時代のキュウコンの覚える技は非常に面白いところがあったりする。
 まず遺伝技にエナジーボールが追加されたのだが、第四世代にはエナジーボールのわざマシンは普通にあったりする。しかし、キュウコンはこの世代のみわざマシンでの習得は出来なかった模様。
 わざマシンでしぜんのめぐみを覚えられるのはこの世代のみだったりする(次世代からわざマシンがなくなるため)。ロコンが好きなチーゴのみは1度限りだが、くさタイプの物理技として使用できるぞ!(エナジーボールとの差別化)
 教え技としてあやしいかぜもあるが、これもこの世代のみ(これについては、次世代の教え技として残ってるにもかかわらずなぜか覚えることが出来なくなる)。
 ちなみに、ずつきに対して妙なこだわりのある狐だが、今作で教え技にしねんのずつきも追加された。
 前作とは比べ物にならないくらい、技が増えてさらなる力を身につけたキュウコン。だが、やはりそれでも周りに比べるとまだまだなところが多かった印象。
 しかし、それも杞憂となる……。

第五世代(BW、BW2)

キュウコン資料9

図鑑説明

BW
 第四世代DPPtと同じ

BW2
 9本の 長い 尻尾 それぞれに 神通力が こめられており 1000年 生きることが できる。


 BWではストーリーをクリアするまで、新ポケモンしか出ないというすごいことをした第五世代。
 ついに野生のキュウコンが出現するようになった。場所はあのランドロスを祭る祠があるほうじょうのやしろ。揺れる草むらにて、低確率で出現。
 ロコンもキュウコンと同じ場所に生息しており、こちらは普通に草むらを歩いていれば出現する。
 最初に説明したとおりだが、BWはストーリーをクリアするまで完全新規ポケモンのみなので、キュウコン一族に会えるのはストーリークリア後である。
 BWではRSEと同じく、再びガーディとの対を切って単独で出現。同世代のはずなのに、だんだんと出現できる回数が離れていく。
 ちなみにBW2になると、ガーディがタチワキコンビナートに出現するように。ただ、対の関係ではなくなり2匹とも同バージョンで捕獲できるようになっただけである。

 第五世代と言えば夢特性の追加も忘れてはならない、なんとキュウコンはあのグラードンが持っているひでりを習得したのだ!
 いきなりとんでもない特性をもらったキュウコンは、天候パとして鍵を握ることもできるように。
 このひでりによりいままで補助で相手のペースを崩していく技巧狐から、相手をどんどん倒していく火力狐も可能になる。
 いじっぱりA252のこだわりハチマキひでり状態のフレアドライブは、なんとあのきせきずぶといHBポリゴン2を乱数2にまで追い込む。
 ひかえめC252のこだわりメガネひでり状態オーバーヒートも、すさまじい火力を出せるのは言うまでもない。
 AとCの種族値が低くても、場の状態を変えれば火力は底上げされるというキュウコンらしい発想である。
 しかし、これはほのおタイプの技が恐ろしい火力になるだけで、やはりサブウェポンを打つと少々悲しい威力である。

 今作から追加された技として、新たにレベル技でれんごくとたたりめが追加。たたりめは、おにびやさいみんじゅつとのコンボが可能となった(不一致だが)。れんごくはかなりリスクのある技、ロマン枠として採用か?
 わざマシンでは、ニトロチャージとサイコショックの2つが目ぼしい追加。ニトロチャージは相手のタスキをケアしながら、Sもあげられる優秀な技である。
 だがここで悲しいことが起こる。初代からずっと覚えることができたスピードスターが覚えられなくなってしまった(支障があるかと言われるとないが、なんかぽつんと消えたのでピックアップ)。
 あれだけずつきにこだわっていたのに、今作でずつきが覚えられなくなってしまった。しねんのずつきはまだできるので安心してほしい(?)。
 ひみつのちからもわざマシンが削除されて、これも覚えられなくなったかと思えばひっそりと遺伝技に追加される。ちなみに、スイープビンタもなんかさりげな~く遺伝技に追加された。
 第五世代では、黒い狐ことゾロア一族が登場。キュウコンは同じ狐としてライバル意識を持ったのか、教え技で新たに追加されたほしがるを使って、イカサマも教え技として習得したようだ(この狐やる)


第六世代(XY、ORAS)

キュウコン資料10

図鑑説明


 第一世代赤・緑と同じ


 第一世代青と同じ

OR
 第三世代Rと同じ

AS
 第三世代Sと同じ


 十字移動からの卒業をして、技術的な進化で一気に見た目が変わる世代。
 XYではついに通常草むらではキュウコン一族が出現しなくなる。ちなみに、ウインディ一族もだが。
 しかし、あくまで通常草むらでの出現がしなくなっただけで、フレンドサファリ(ほのお)にはひょっこりいる。
 またここで面白いのが、フレンドサファリでは野生のロコンは出現しないがキュウコンだけは出現する。
 そして、野生のガーディは出現するがウインディは出現しないという関係が出来上がった。
 ORASは第三世代のRSのリメイクとなるので、またキュウコン一族だけの登場かと思えば、なんとガーディがおくりびやまに追加となる形で野生で出現するように。
 ただ、BW2と同じくバージョン違いではない。なんか対の関係もだんだん薄れてきたような気がする。
 この世代から第八世代まで野生のロコンが持っているものがチーゴのみからもくたんに変更される(5%)。

 メガ進化が実装される。キュウコンはメガシンカを獲得しなかったので、関係なかったと言えばそうでもなかったりする。
 なんと、同じ第一世代の同級生であるリザードンがメガストーンYを使うことで、特性がひでりのメガリザードンYが誕生してしまった。
 メガ進化という限定的な発動とはいえ、せっかくの非伝説でひでりが使えるというアイデンティティーが奪われてしまった
 そんなちょっぴり悲しい出来事が起こったキュウコンが、今作新しく覚えた技はないしょばなしとつぶらなひとみ……だけ。
 ここにきて、相手のAを先制で下げるつぶらなひとみと相手のCを下げるないしょばなしを同時に習得するのは、そろそろ相手の能力も下げる補助技も覚えたいという意志なのかもしれない。
 実際のところ、キュウコンはいろいろな搦め手が得意なのだが、意外にも相手の能力を下げる補助技を多く覚えなかったりする。第一世代からかわいくしっぽをふるくらい(あと、ほえるを覚えるのになきごえは覚えない)。
 ひみつのちからがわざマシンとして復活したので、キュウコンはわざマシンからひみつのちからを再度覚えられるようになった。遺伝技にひみつのちからも削除されていない模様。
 なお、次の世代からひでん技という概念はなくなるがキュウコンはついに第一世代からずっとひでん技を覚えないという記録を残した(フラッシュくらい覚えてもよかったのでは?)。
 第五世代から続いて、今作では新たにマジカルな狐ことフォッコ一族が登場。キュウコンはやはり同じ狐として、ライバル意識を持つ模様(未来への宣戦布告)。

第七世代(SM、USUM、ピカブイ)

キュウコン資料11

図鑑説明


キュウコン
 9人の 聖者が 合体し キュウコンに なったという 伝説も 残るほど 神秘に満ちた ポケモン。

アローラキュウコン
 体毛から 氷の粒を 生み 敵に 浴びせかける。 怒らせると 一瞬で 氷漬けに される。


キュウコン
 1000年 生きると いわれている。 神通力で 火炎を 自在に 操り 獲物を 焼き焦がす。

アローラキュウコン
 穏やかな 気質。 キュウコンの リージョンフォームと わかるまでは 神の化身と 敬われていた。

US
キュウコン
 しつこく 執念深い 性質。 1度 恨むと 子孫を 含め 1000年間 祟り続ける。

アローラキュウコン
 雪山で 迷った 人間を 麓まで 案内 してくれるのは さっさと 追い払いたいからだ。

UM
キュウコン
 口から 吹いた 揺らめく 炎で 催眠 状態にして 獲物を 襲う 非常に 賢いポケモン。

アローラキュウコン
 キュウコンの 棲む 山には 神が 訪れると いわれ 昔は 立ち入ることを 禁じられていた。

ピカブイ
キュウコン
 第一世代黄と同じ

アローラキュウコン
 万年雪が 覆う 山に 住み 神の 化身と 崇められている。 吹雪を まとって 現れる。


 Z技が実装される。バトル中1回だけ、非常に強力な技を使えるようになるいわば切り札的な存在。メガ進化と違って、全てのポケモンが使えるのでキュウコンにもチャンスが生まれた。
 しかし、それよりもキュウコンにとっては驚きの出来事が起こる。まさかの自身のリージョンフォームであるアローラキュウコンの登場だ。
 自分の燃え上がるほのおタイプとは全く逆に位置する冷たいこおりタイプついでにフェアリーも複合で非常に強力なタイプである。
 キュウコンとアローラキュウコンのコンビはかなり相性が良かったりする。アローラキュウコンが苦手とするはがねタイプを燃やすことができるキュウコンに、キュウコンが苦手とするドラゴンやじめん、みずタイプを問答無用でアローラキュウコンが凍らせることができる(みずはフリーズドライ)。でも、いわタイプは仲よく弱点を突かれる。
 というわけで、今作ではアローラキュウコン一族に活躍を譲って、キュウコン一族はUSUMにて野生として出現しなくなる。姿を拝みたいなら、過去作から連れてこよう。
 ちなみに、かつての対であるガーディは2ばんどうろに出現する。
 だが、アローラロコンにとってガーディは対の関係ではなく、今作で新たに出現したアローラサンドと対になる。アローラロコンはSとUS、アローラサンドはMとUMのみ。
 最速出現はウラウラじまのカプのむら。後はラナキラマウンテンに生息。低確率でゆきだまを持っている
 ロコンとガーディ、アローラロコンとアローラサンド。この狐は対を作るのが好きなのだろうか。
 野生のアローラキュウコンは出現しないので、その美しい姿を見たいならロコンにこおりのいしを使ってあげよう。
 ピカブイではロコンとガーディの対が久しく復活する。ロコンはブイのみでガーディはピカのみの出現となる。
 第一世代、第三世代と違い最速出現がなんとハナダシティの南5ばんどうろになった。ちなみに、ポケモンやしきで出現はしなくなった模様

 技方面だが、キュウコンが今作で新しく覚えた新技はとぎすます……だけ。アローラキュウコンが登場して、こっちのキュウコンはちょっと寂しい扱いになってしまったようだ。
 追い打ちをかけるように、コータスの特性にひでりが追加される。またアイデンティティーが奪われて涙を流す狐(しかもあちらはSがかなり低いため天候合戦も強い)。
 一方、アローラキュウコンはというと特性のゆきふらしからのオーロラベールというコンボを筆頭に、ぜったいれいど、いやしのすず、アンコール、あまえるなどキュウコンとはまた違った技巧狐として活躍する。
 かなしばりからのアンコール果てはダブルバトルにてノーガードの相方になりきりを使い必中ぜったいれいどを使えたりとキュウコンとはまた違った活躍をする。
 また、キュウコンが覚える一部の補助技もしっかりとアローラキュウコンも覚えるため、少々肩身が狭くなったのは言うまでもない。
 ちなみに、ピカブイにてキュウコンは再度ずつきを習得できるようになった(ついでにリフレクターも)。アローラキュウコンもその血を争えず、しっかりとずつきを覚える模様。
 そして、ピカブイでしか覚えることができないレア技をキュウコンたちは習得することになる。なんとそれは






た   い   あ   た   り




 いや、なんて言えばいいのこれ。
 最後になるが、この時代にはおいわいを覚えたアローラロコンが配布されたことがある。存在がレアなため、持っている方は逃がさず保存しておこう。


第八世代(剣盾)

キュウコン資料12

図鑑説明


キュウコン
 第二世代水晶と同じ

アローラキュウコン
 雪に 閉ざされた 神様の いる 山で 暮らしていたため 昔は 神の化身と 敬われていた。


キュウコン
 第一世代青と同じ

アローラキュウコン
 雪山の 遭難者を ふもとへ 導き 助けるが 山を 荒らす 不届き者には 容赦しない。


 歴史も進みついに最新作となる第八世代へ。
 今作ではアローラキュウコン一族はお休みして、キュウコン一族が野生として出現する。ウインディ一族もきちんと登場。
 剣と盾でのこの一族の関係性は、出現する場所の差による形で対となった。剣ではロコンが出現する範囲が広く、ガーディが出現する範囲が狭い。盾はその逆である。
 どれだけ出現範囲が違うかというと、剣のロコンは天気が快晴のワイルドエリアにシンボルとしてとにかくいる。げきりん湖では野生のキュウコンがいっぱいいる。
 剣での最速ロコン出現は快晴のうららかそうげん。ちなみに、ロコンのシンボルエンカウントは、コソクムシやラッキーなどこちらを発見したら逃げるタイプ(そこまで逃げ足速くないのですぐに触れる)。
 これがキュウコンになると、こちらを見ても全く反応しなくなるタイプになる。トレーナーが近くに居ても悠々と歩く姿を拝める。
 ちなみに、ガーディはこちらを発見すると近づいて傍で鳴き声を上げるタイプ。ウインディはものすごい速さでこちらにぶつかってくるタイプ
 余談だが、エンジンスタジアム産の野生のロコンは何気にレアなので捕まえたら逃がさないようにしよう!
 剣盾から石進化するポケモンは、進化した段階で進化前がレベルで覚える技を全て初期技として設定されるようになった。つまり、今作は捕まえたロコンをすぐに石進化させて、技思い出しをするのが強くなる方法である。
 剣版ならうららかそうげんでロコンを捕獲して、そのままちょっと無茶をしてエンジンリバーサイドに落ちているほのおのいしで、ホップも驚きの最速キュウコンが出来上がる。エンジンシティのポケモンセンターでわざ教えも忘れずに。

 ダイマックスが実装される。そして、一部の技が完全に削除されるという改革が起こる。
 キュウコンたちは技削除に関しては、思いのほか影響が少ない。強いて言えばめざめるパワーくらいである(いや、わりと大きな影響では?)。ちなみに、第三世代から必死にひみつのちからを覚えてきたのに削除されてしまった。
 技削除があれば、新技取得もある。キュウコンの方は第七世代の不遇から、一気にいろいろな技を習得するのだった。
 なんと嬉しいことに、第五世代にぽつんと消えたスピードスターが復活する。やっぱり、思い出の技は忘れられなかったのだろうか。のしかかりも第三世代ぶりに習得。なお、ずつきはまた覚えることが出来なくなった模様
 天気によってタイプと威力が変化するウェザーボールも習得。うそなきとおきみやげとさらなる搦め手も嬉しい追加。
 第六世代でフォッコ一族にライバル意識を持った結果マジカルフレイムも習得。そして、アローラキュウコンからアンコールとこうそくいどうも教えてもらったようだ。
 からぶりほけんという道具が新たに追加され、いままで使いにくかったれんごくによるコンボが可能になった。さいみんじゅつでも面白い。
 さらに鎧の孤島の教え技としてしっとのほのおとねっさのだいちも習得。どちらもやけどの追加効果を期待できる非常に優秀な技。キュウコンにとって貴重な特殊じめん技があるのもポイント。            
 ニトロチャージの技マシンがなくなってしまい、多くのほのおタイプのポケモンが涙するなか、キュウコンはちゃっかりと遺伝技に追加される。
 一方でアローラキュウコンの方は新技がやや控えめで、目ぼしい技はミストフィールドくらいだろうか。
 キュウコンから教えてもらった技はソーラービームと、ダイマックス時は使えるかもしれないが普段使いは非常に厳しい。鎧の孤島の教え技も物理であるトリプルアクセルのみ。
 こおりのいぶきが覚えられなくなったのが痛手か、ちなみにアクアテールも第七世代限定で唯一のダイストリームになる技でもある(一応あまごいからのウェザーボールでダイストリームも可能だが)。
 キュウコンはいろいろな搦め手で何をしてくるか分からないという強みに対して、アローラキュウコンはオーロラベールと見え見えの行動がだんだんと浮き彫りになってくる。かといって、オーロラベール以外の行動をしようと思うと、案外器用に立ち回れなかったりする。
 ひでりゆきふらしもどちらかと言えば、ひでりの方がまだ活用できるところが多い。だんだんとキュウコン同士でも、動きが分かれてきた印象。
 だが、なんだかんだお互い一緒のパーティに居ると心強いところもあり、これがリピートボール級には欠かせないものなのだ。


終わりに

 はい、ここまで長々とキュウコンの歴史を語っていきました。自分もいろいろ調べて非常に面白い発見が多かったです。
 昔からキュウコンは好きで毎世代厳選していました。あの美しい姿は魅了される!
 キュウコンの覚える技を見ていくと、ほのお・エスパー(完全にマフォクシーとかぶる)もしくはほのお・ゴーストでもよかったのでは?と思うくらいでしたね。もしも次回作があるなら、みちづれやトリックも覚えて欲しいかも。
 アローラキュウコンはまだ登場して日が浅いですが、もしも次回作で何か技をもらえるなら是非ともキュウコンからおきみやげを教えてもらって欲しいところです。
 ちなみに、北海道にはキュウコン一族が描かれたマンホールもあります。機会がありましたら、拝みに行ってみるのも?
 ではでは、これにてキュウコンの歴史を終わろうと思います! 最後まで読んでくださりありがとうございます!


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