キルロイ

偶に文章を書くワンちゃん

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最近の記事

2022年振り返り

ドーモ、キルロイです。ヘッダーは年越し蕎麦のソーキそばだ!!美味いゾ!!  今年も残すところあと、一時間程になりましたが皆様如何お過ごしでしょうか?私は実家で飲み続けています。(一升瓶丸々空けて超酔ってます) 今年も色々とありましたね、私のお仕事に関わる分野では特に。その影響で個人的に色々思うところがあり、来年は転職(復職?)を真剣に考えている次第です。……転職完了したら現行のツイッターアカウントは自動的に消滅する! 創作関連 今年は色々とチャレンジできた年でした。 逆噴射

    • I WANT YOU【2】

      【1】 「総員突撃準備!」 号令に従い弾倉を交換し着剣する。 ……手が震えうまく着剣できない。3度目でやっと着剣を完了する。地面に伏せた姿勢のまま、右足を折り曲げ跳躍前進の姿勢をとる。……突撃なんて新兵時代のブートキャンプ以来だ。  後方から飛来する砲弾が敵が構築した障害物をまとめて吹き飛ばしていく。「突撃支援射撃」敵陣地を纏めて叩き、突撃を支援するための射撃だ。稀に味方を吹き飛ばすが今回は敵陣地だけを更地にしている。 「最終弾……だんちゃーく……今!」  最後の

      • I WANT YOU

        その日、俺達の乗ったヴィークルは車列の先頭を走り護衛業務を遂行していた。 「天国には何があると思う?」 「天国?」 目の前に座る髭面の兵士が妙な質問をこちらに投げかけてきた。 「いろんなやつに聞いてんだよ、運転手のジェレミー曰く天国には無料のアイスクリームがあるらしい」 車列は左右を崖に囲まれた隘路地域に突入し、無線機から警戒を促す放送が流れる。 「……天国には温かいコーヒーがあると思う、角砂糖とミルクが付いてるヤツ」 最後に飲んだコーヒーの味を思い出し、思わず喉が

        • 下水道にワニはいない

          「下水道にワニがいるって知ってるか?」 チャーリーの与太話が始まった。 「『便所に流したワニが成長して繁殖した』ってやつだろ?古臭え話知ってンなお前」 汚水から立ち込める異臭に思わず吐き気を催す、ここではマスクなんてのは気休めでしか無い。 「いや……これは最近の話なんだぜ?この前ジェームズ達の小隊が丸ごとMIAになったろだろ、実は下水道に居るワニの仕業なんだとよ」 ジェームズ達の小隊が帰ってこなかったのは本当だ、けれどそれがワニの仕業ってのは与太話でも最低レベルの与太

        2022年振り返り

          「守護天使」第2話

          「浅ましい有様ですね」 その女は汚物を見るように此方を見ていた。組み伏せた"愛しい人"の呻きがやけに耳障りに聞こえる。 「貴方達"天使"が獣欲に溺れた末はいつもこうです」 違う違う違うちがう!私は彼女達とは違うのです! 「何が違うと言うのです?貴方のことを愛していた弟さんを貴方は獣のように手籠にした……そうでしょう?」  違う……違うんです……!私はこの子を……愛している! 「何も違いませんね?むしろ血の繋がった弟をここまで苦しめるなんて……他の天使よりも罪深い」

          「守護天使」第2話

          「守護天使」

          「HOLLY SHIT!」 俺は端末を手繰り電子武装を展開する。 ファイル名は 「对杀神的特殊补救措施ver.1.1」 旧PLAが大戦初期に開発したって触れ込みの対神霊兵装だ。圧縮され全編1秒になった「神の存在を否定する言葉」が各国語でリピート再生され辺りに響く。 こちらを触手で蹂躙しようとしていた天使の動きが一瞬鈍る。 しかしあくまで"一瞬"だった。 「…いけない子ですね、お姉ちゃんは悲しいです」 "天使"は何事もなかったように触手を振るう。 「悪い言葉を使っては

          「守護天使」

          The two ninjas leading up to 14.

          「ニンジャになったことで失くしたモノとかってあると思うか?」 「ん?」 「たとえば優しさとか道徳心とか。そういうのがもしあったらどうする?取り戻したいと思うか?」 「うーん……別にいいかなぁ。」 「ほぉ?」 「だって私が私であることに変わりはないからね。」 重金属に祝福された酸性雨が降り注ぎ、ネオン光が朧げに微笑む薄暗い路地裏。そこに佇む二人のニンジャがいた。 一人は長身痩躯の男。もうひとりは小柄な女だった。 男は全身を黒の装束に身を包み、腰には刀を差している。

          The two ninjas leading up to 14.

          試作「ケース1:人を殺せる文章」

          「君は"人を殺せる文章"が存在すると思うかい?」 「人を殺せる文章…?」 先輩は煙草に火を付けながら楽しそうに問いかけた。僕は突然の質問に戸惑いながらも、とりあえずその問いについて考えてみる。 「それは"ページ数が多くて物理的に殴れば人を殺せる"とかそういう事ですか?」 僕は先輩の背後にある本棚に収まっている分厚い資料達を意識しながら答えた。先輩が今手にしているのもきっとその類の本だろう。 「いや違うよ。もっとオカルトチックな話さ」 先輩は僕の言葉を軽く笑い飛ばした後、煙

          試作「ケース1:人を殺せる文章」

          屍闘

          屍同士の闘いが娯楽になったのはいつからだったか。 埠頭地域の片隅にある廃倉庫、そこで毎夜行われる命なきモノの死亡遊戯。それが僕に残された生きる希望だ。 『さぁ!今宵も始まったゼ!野郎どモ!生きる屍の殺しあい!「アンデット…デスマッチ」!!今夜の一発目の対戦カードはこれだァ!』 音割れしたスピーカーがハイテンションでがなり立てる。水銀ランプの頼りない光が照らすのは、ガラクタを組み上げ作られた即席のリング。そこに薄汚れた木箱と、錆が浮いた冷凍庫が運びこまれる。 『赤コーナ

          お前たちがアーチャー・インフェルノを召喚するべき理由

          良く来たな、オレはキルロイ。しがないパルプスリンガー志望者だ。 唐突だがお前たちは「Fate/GrandOrder」通称FGOをやっているか?やっているならオレの話を聞け、やっていないくともオレの話を聞け。 メキシコでは他人の話を聞くタフな奴も、聞かないタフな奴も等しく老いて死ぬ。「FGO」にはタフでホットなサーヴァントたちが登場する。 奴等はそれぞれのメキシコを生き抜いた、真のメキシコの戦士たちだ。今日はその中でも特にホットな戦士を紹介しよう。 アーチャー・インフェルノ

          お前たちがアーチャー・インフェルノを召喚するべき理由

          貴方は「Fallout:NEW VEGAS」を知っているか

          「人は過ちを繰り返す。」そんな古びたジョークが流行ったのも今は昔、人類は歪ながらも輝かしい発展の遂にジゴクに堕ちた。2077年。相容れぬイデオロギーの闘争の末に、2つの超大国は世界を巻き添えにしながら核によって滅びを迎えた。しかし、人類は滅びはしなかった。暗黒メガコーポ「Volt-tec」は人類破滅を見越し、アメリカ全土に限られた人間のみが入れるシェルターを配備し、生き延びた人類はジゴクと化した「荒れ地(ウェイストランド)」に入植を始めた。それから幾度となく世界は滅びかけ、そ

          貴方は「Fallout:NEW VEGAS」を知っているか