高値で売却するためのノウハウというキャッチコピー

不動産はオークションで売りなさい

という本を動画で解説しているので

その原稿。


■ 土屋 忠昭/ツチヤ タダアキ

株式会社共信トラスティ代表取締役。不動産鑑定士。

三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)勤務を経て、

株式会社共信(創立平成2年)にて地方銀行の担保評価および担保不動産ほか種々の不動産売買の仲介業務を担当。

平成14年6月に株式会社共信トラスティを設立して同業務を承継。

担保不動産等の売買に豊富な実績を持つ。


【結論】
収益ではなく、実需の不動産マーケットにおいて、不動産マーケットはいまだ不透明であり、
安く買いたたかれる人が後を絶たない状況だから、売却するときは公正なオークション方式で売却をしよう!
という話。

・不動産を売る理由
1、遊休資産
2、相続財産
3、共有状態の解消、処分に共有者全員の同意が必要な不動産の売却
4、終活、生前に自宅を引き払いたい高齢者
5、業績不振、後継者不在、事業所の精算
6、離婚、夫婦の共有名義で購入した不動産の売却


これらが不動産を売りたい人の6大理由。

私は収益物件のブツアゲ専門なので、上記理由に当てはまらないケースが圧倒的多数。
ちなみに、うちの若手の頑張っている若い子は平均で1カ月あたり15件程度の新規売却媒介を取得しますので
1年も経てば150件程度の手持ち物件という状態となります。それだけ物件があるとなんだかんだとラッキーパンチも
発生したりして月に2,3件は売れていくものです。そうすると数字が安定してくるというわけです。

新規で売りに出された物件数、189万件
ということはいちにち5178件。
すごい数ですね、
しかし、全国に宅建業者が12万社、従業者は60万人程度なので
単純に割ると、ひとり3件という話、
全員が売買を担当しているわけではないし、そのほとんどがFRK業者がもっていっている
はずなので、平均値というのはだすのが困難。

ちなみに私が新人のころは年間50件やれと上司に言われて、ちゃんと達成しました!
うちの会社でもできるタイプの子は毎月、3~5件程度の取引をします。
一方、しばらく案件が出ないというタイプもいます。
しばらくでなくても、たまにデカいのやればまだしも、そのままなにもやれないと退場!ということになります。

この本では基本的に性悪説というか、相対取引だと確実に安く買いたたかれると書かれています。。
仲介であればそんなこともないだろうにという感想もありますが、、

タイトルの通り、内容はオークションで不動産を売るコツがいろいろと網羅されています。
たまにレインズに掲載されている物件で入札方式なんてのも目にすることもありますが
私はほとんど関わらない世界です。

以前なんどか郵送で土地の情報がどこかの業者から送付されてきて、入札方式での販売です、
というようなものもあったりしたけど、やはり関わらないので詳しくはないです。


そんななか、癖ある土地の販売方法ノウハウ的なものも多少あり、
・隣地が立ち会いを拒否した場合のカミソリ分筆、
・土壌汚染の土地の売り方
・アスベストの売り方
・がけ地の売り方

などなど、

また、取引の際の注意点として

・売主は本物か?、(積水の詐欺)
・売主は売る意思があるのか?
・相続財産の売却の際、相続人がすべて把握されているか?
・借地・底地の場合
・地主が承諾しない場合の対処方法
・借家の立ち退きについて
・事故物件、孤独死
・近隣に反社がいる場合
・400haの山林売買
・営業中のラブホテル売買
・建築基準法違反のある工場の売買
・地中障害のある土地の売買
・間口が2m欠けている土地の売買
・相続人不存在の場合
・様々な権利関係が絡み合った複雑な土地
・デベロッパーとの共同事業

最後に成功事例が紹介されており、

取引の透明性を保持するにはオークションが最高です!
売り出し物件が増加するこれからの時代、是非オークションで!

というような内容です。


色々なケースについて言及はしているものの
すべてにおいて深堀で解説してあるわけではなく、このような沢山の大変なケースがありますよ~
という感じ。

一通りの種類を知りたい方は参考にはなるかもしれません。

ただし不動産の仕事も幅が非常に広いので、オールマイティってのはなかなか難しいのではないかなと
個人的には思います。

私は投資用の不動産専門ですし、もっというと最初は中古のワンルームだけしかやりません!
ってあえて狭くしてました。

ラーメンもチャーハンもそばもうどんもカレーも出す定食屋よりも、
それぞれの専門店の方が旨そうだし、そればかり扱っているほうがその狭い取扱い商品に対しての
研究は深くなるのは当然。という考え方です。


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