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父と私の共同生活。

最近の私のnoteは暗い。
元々明るくはなかったけど
気持ちを吐き出してから
どうやらそれが負の方に引っ張られてしまっている気がする。

朝?起きる時間も遅くなった。
寝る時間ももちろん遅くなった。
乱れた生活リズムの中でもなるべく保っていたリズムが崩れている。

あーやだな…。
そう思いながらもまだ何も解決に向けて動いていない。

夕方、父がワンコの散歩に出かけた。
私は見送った後、ソファーで横になって
スマホでニュースを読んだりゲームをしたりしていた。
辺りが暗くなり電気をつける時間なのだが
特段、私の作業に支障はなく
飲み物を取るとかトイレに行くといった行動も取らなかったので
そのまま暗くなっていく部屋の中で過ごしていた。

帰ってきた父に急に怒られた。
電気ぐらいつけなさい、と。
寝てるの?と聞かれたので
起きとるよと答えた。
「カーテンを閉めて電気ぐらいつけんと
全然動いてないやろ」
と言われたので
「特に暗くて困らんかった」と答えた。
それでも電気を付けるくらいやりなさいと
急に父親らしいお叱りを受けたのだ。

別に父は電気をつけていない事に怒りたい訳ではなかった。
私が動くことがないので
このままだと動けなくなるんじゃないかと心配しているのだ。

でも、何度も引きこもりを経験している私からすれば
今までも何年間もこんな生活だった事あるやんと反論したくなる。
確かに昔のように若くはないので
1日に殆ど歩かないというのは問題だとは思う。
でも、それがパパッと出来てしまうなら
引きこもってないだろう。

父と私の時間は最近動き始めたのだ。
それくらい一緒に暮らしていても
父は仕事で忙しく過ごしていたのだろう。
退職して父が一日中家にいるようになり
『お父さんってこんな人だっけ?』と思う事なんてしょっちゅうだ。

子どもの頃、長期休みの時は両親の実家に行ったりしていたし
全然相手をしてくれなかったと思った事はなかった。
だが実際は、父の中に私達子どもの成長の記憶はあまり残っていない事を知った。
確かに毎日遅くまで仕事で家にはいなかったし
土日も殆ど仕事に行っていたので
東京に転勤になってから土日に父が家にいる事に兄妹みんなが衝撃を受けたくらいだ。

昔の思い出を話しても
母と私でそんな事あったねーとなり
父はそんな事あったんだーとなる。

なので最近は私は父は子育てをしていないという認識で話をする。
『だって育ててないもんね』私の口癖だ。

子どもが3人もいるのに一度もオムツを変えたことがない。
赤ちゃんの頃お風呂に入れたこともない。
(これは長男を入れようとして湯船に落としてしまったという話を聞いた)

兄達はこの二つなんて既に当たり前のようにやっている。
時代が違うといえばそれまでだが
転勤族の父についていき知らない人ばかりの所で
母はよく3人も育てたなとしみじみ思う。

年月が流れるにつれ性格も変わることもあるだろう。
だから今だと「こんな人だった?」と思うのかもしれない。

今は3人とワンコで生活している。
私も大人の分類に入るし
今までずっと一緒に暮らしてきたはずなのに
父が家にいるだけで何かが違うのだ。
初めましての父に出会う事も多々ある。
それは逆も然りで父もこんな娘だったかなと思っていると思う。

きっと兄達が知らない父が沢山いて
私はその父に接しているのだと思うと
不思議な気持ちだ。

何十年一緒に暮らしてきているのに
共同生活は最近始まったような感覚なのだ。

父が私の事を知ろうとしてくれて
なるべく私を傷つけないようにしてくれているのはもの凄く感じている。

父は頭に思うとすぐに口に出す。
それで何度も喧嘩してきたし
頭に思いついたからって口にする前に
言われた方がどんな気持ちになるか考えろと
かなりキツく怒りをぶつけた事もある。

それでも父が私を尊重してくれているのは
やはり家族だからなのだろう。

知らない人に思えても
思い出を殆ど覚えてくれてなくても
やはり何十年も一緒に暮らしている父なのだ。

これからはもっと記憶が曖昧になるだろう。
言う事やる事がおかしくなるかもしれない。
それでも、父がしてくれているように
私は今目の前の父を受け止めていけるようにしたい。

仮にサポートを頂けましたら大変貴重ですので大事に宝箱にしまいます。そして宝箱を見て自分頑張ってるねと褒めてあげます(〃ω〃) ♪