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快進撃を続けるK-popとコロナ渦で変化するSNSマーケティング

自粛生活も早くも半年ほど経とうとしている。
気が付けば、毎日NETFLIXにYouTube、AmazonプライムにSpotifyとありとあらゆるサブスクにまみれた生活を送っている今日この頃。
そのサブスクにまみれた生活を送りながら以前にもまして私の中で熱が高まっているのがK‐pop、韓国エンターテインメントだ。

今、K-pop界で最も勢いと影響力があるグループは紛れもなく『BTS』だろう。
彼らの何がすごいのか、アジア人がトップに立つのは厳しいという欧米の音楽チャートでトップに立つことができるのはなぜなのか。

私はこのコロナ渦で腑に落ちたことがあった。

K-popのSNS戦略・マーケティングだ。

デジタル超先進国”韓国”。
早くからTwitterやInstagram、YouTubeでの圧倒的なマーケティング戦法には目を見張るものがあった。
特にYouTubeやV Live(韓国アイドルやアーティストの動画配信アプリ)を使ったファンとのコミュニケーションづくり、それに呼応するように熱狂的なファンのサポートとリアクション。

現地韓国のファンは、自らお金を集めて自分の”推し”アイドルの誕生日には街頭広告の枠を買い取り、誕生日を祝う広告を載せるなど日本では考えられないようなサポートを行うほど熱狂的なことで有名だ。
(そこを逆手にとったのかは定かではないが、、)うまく結びついたのがYouTubeやV Liveといった動画配信サービスのマーケティング。
BTSが新曲のMVを配信するたびにYouTubeの再生回数は軒並み最高再生回数を更新。
最新曲の”Dynamite”に至っては、TeaserやMVだけでなく、B-sideと題したオフショット風のMV、撮影風景、メンバー一人ひとりがセルフィーで撮影したような一緒に踊りましょう風MVなどありとあらゆる動画をこれでもかというくらい詰め込んできている。

これはファンに向けたPRだけでなく、コロナ渦で家にいる時間が長引き必然的に動画を見る時間が増えたユーザーにあらゆる角度から新曲をPRするための新しい手法のように感じる。
(一種”Tik Tok"をほうふつとさせるような編集方法も現代の流行の最先端を追っているのがうかがえる。さすがデジタル先進国…)

この手法が本当に”うまいな”と感じる部分はBillboard のチャート集計方法に直接かかわりがあるという点。

近年、海外ではアルバムを制作し発表していく過程で、まずアルバム内からリード曲をストリーミングでリリースし、アルバムを発表するというのが流れだ。
そしてどうも、Billboardのチャートはというのはストリーミングの再生回数だけでなくYouTubeの再生回数も反映されているらしい。
となれば、MVの回数を稼ぐために関連動画を次々に出し、ひいてはストリーミングの再生にもつなげたいのが実情だろう。
この構図が昨今のコロナ渦の環境と見事にマッチし、この結果を生み出しているように思う。

今週末には、BTSに匹敵するほどの影響力があるガールズグループ”BLACK PINK”がLady Gagaとのコラボに続き”Selena Gomez"とのビッグコラボ曲をリリース予定とあり、SNSではすでにカウントダウンでにぎわっている。
こういった欧米のビッグアーティストとK-popアーティストのコラボが盛んにおこなわれる理由の一つにもSNS戦略・マーケティングの成功があるのではないだろうか。
BLACK PINK×Selena Gomezの新曲はどんな化学反応を起こし、話題を呼ぶのか。後2日後がとても楽しみだ。

K-popの快進撃はこの先どこまで続くのだろうか。
配信初日からBillboard HOT100内にK-popアーティストが名を連ねる日も遠くはないと思う。

PS
写真は昨年末に渡韓したときに弘大駅構内で撮影したもの。
旅行の数週間前にBTSのメンバーJINの誕生日だったようでソウル市内のいたるところにこういった広告が掲示されていてさすが本国のBTSペンはすごいなと感じました。。会社の同期がJINペンのため撮ってきてといわれ撮影したもののまわりの女の子たちもみんな撮影していて自分はガチ勢じゃない分なんだか恥ずかしいような複雑な気持ちになりました(笑)
早く気軽に渡韓できる日々に戻ってほしいです。。

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