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真顔の「笑」とあんみつ

この間「(内容)笑」という文章が飛んできた。
内容は割愛するとして、どう考えたって私から見たら笑えない内容だった。刺激が強めの20時前。
笑えないのになぜ文末に「笑」がついているのか?笑いに変えたかったのか??それとも私が笑うと思っていたのか???けれど私には真顔で「笑」を入力している相手の顔しか浮かばない。
謎が深まりぐるぐる考えながら、手にしているあんみつを開ける。塩豆入りのあんみつだ。ちぐはぐだけれど美味しそう!

最初は文末の「笑」さえすっ飛ばして書いてある内容を信じ込み、「そうなの!?」と完全に騙されかけた。けれど、その文章を読んだ後の妙な緊張感を一旦横に置いて冷静に考えた結果「いや…毎回この人にこうやって振り回されてきたな..というか、そもそも私にとって笑えない内容を(笑)つけて送ってくること自体、面白がってるな..」と、蓋を開けて寒天の上に餡子と求肥、みかんを乗せていたら湧いてきた。求肥って最高ですよね。

直接会って話しているわけではないので、表情のない文字で飛んでくるメッセージの真意を受け取るのはなかなか難しい。ただ、そこに乗っているエネルギーはある程度感じられる。それが悪意と呼ばれる種類に入るエネルギーであれば人一倍敏感になる。そして、どうでもいいと思っている相手に傷ついてあげる必要は1ミリたりともない、ということをここ数年、身をもって学んでいる。

労力を使う必要もないので、真顔で「(内容)笑」と返信する。「笑」には「笑」をもって返してみる。
自由気ままな脳内分析の結果、人と人が鏡なのであれば私はたぶん自分を軽んじて扱っていたのだなぁと勝手にクロージングを終え、手にしていた黒蜜を最後にあんみつにかける。ツヤツヤした寒天を眺めて満足する。

あんみつを口に運んでいたら、相手からなぜかごめんね的内容が送られて来たが、黒蜜と塩豆のおいしさが絶妙すぎてもう気にしていなかった。
誰かから言われた何気ない一言で「えっ!いつのまに傷つけられてたの!?いま気づいたよーー」という事態も多いけれど、人と人が鏡なのであれば(2回目)自分が自分をどう扱っているかがコミュニケーションの成果なのだと学んだ。

やはり、あんみつは美味しい。
ちなみに今まで食べた中で一番おいしいあんみつの寒天は『とらやカフェ』のあんみつだ。寒天の中にちゃんと「虎」がいて、味のみならず見た目も楽しめる。

【本日のプレイリスト】
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