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○○デザイナーを名乗ること。僕の○○は「ビジネス」であること。

のっけからため息混じりなのだが…
最近、ビジネスデザインやビジネスデザイナーって使うの、止めたくなる場面によく遭遇する。

新しいビジネスも産業も作っていないし、地域や現場に入ってもいないデザイナーやデザインファームまでもが、ビジネスデザインと言い出してて。名乗るのは自由だけど、"そうじゃないもの"が多いと、かえってよく分からないものになってしまうから。

デザイン×経営を各地に入れようとか、デザインで地域振興しようという機運を背景に、企業や自治体からの仕事を取るためにキャッチフレーズに使ってるよね、それ。

僕は「ビジネスデザイン(ビジネスデザイナー)」という概念に向き合って数年になる。その結果、ビジョンを描いたり、サービスを構想したりという上流のデザインと、ビジネスデザインは異質だ、と思うに至っている。

ビジネスデザインは、「ちゃんと動く、回る仕組み」を作ること。つまり駆動部を新たに設計し、組み立てて、ほら動くよね、と世に出す仕事。それが今までにはない新しさや驚き、関わる人にとっての最適性があって、働く人にとっても幸せな仕組みであること。

つまり、ビジネスデザインって、実際に手足を動かして事業を組み立てていく起業家的な仕事だ。
僕が製造業的な意味でのプロダクトデザインができない・名乗らないのと同様、ビジネスデザインも経営、財務、人事、法務、オペレーション設計やマーケティングまで、(コンサルではなく)実務ができなきゃ名乗れないだろう。

少なくとも、A市界隈は、僕やチームが深く入り込んで、地域の資源や働く人と一緒に新たに生産・物流・商流を作って来たエリア。上っ面だけ産業デザインやビジネスデザインとか謳われると、さすがに「どこかだ?」と思う。

プロダクト、グラフィック、ウェブ、ビジョン、サービス…といった専門・得意領域のデザイナーにリスペクトがあるように、ビジネスデザインの専門性にもリスペクトをして欲しい。できないなら呼んでくれ。

まとめよう。一言で言えば、

○○作れるの?が、単純な問い。

この○○がビジネスなら、起業家・事業家であり、ビジネスデザイナーだと思うのだ。

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Business Designer / Incubator(創業家・支援家)。『チキュウ(chiQ)』や『SEND』の創業者。食料、資源、生物、生態系を支える仕組み作りがライフワーク。2社経営/農水省生物多様性戦略検討委員/慶應SFC研究所上席研究員など。グッドデザイン金賞など。

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