失敗は必然のプロセスである【ベンツ9】
ポジティブに考える人だけが、自分の目標に近づくことができる。
ところが、何かを得るために挑戦して行動すると必然的に失敗も経験する。そうして失敗を経験すると考え方も変わってくる。「自分には無理なのかも」「これは無理なのかも」と否定的に考える。最初は前向きだったのに、失敗すると否定的に考えるようになってしまうのだ。
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まず、ポジティブに考えることと、楽観的に考えることの違いを知っておく必要がある。「やればできる」「やれる」と考えることは、ポジティブな考え方だ。だが、「今度の事業は最初から成功するさ」「試験は一発で合格するさ」「がんばればTOEICも1カ月以内で200点以上アップできるはずさ」「株ですぐに儲かるさ」という考えはポジティブとは言わない。
ポジティブと楽観的なのは違う。楽観的な考えではいい結果を得るのは難しい。ポジティブな思考そのものが成功をもたらしてくれるわけではない。ポジティブな考え方は、実際に何かをやりはじめ、行動を引き出す役割をしてくれる。行動に移せるようにしてくれることが主な価値だ。
ポジティブに考えれば、何かをやりはじめることができる。ただし、そこでいい結果まで望んではいけないのだ。結果を導き出すには、それ以外のことも必要になってくる。行動が結果を引き出すのは、「経験を通じた学習」という基本的な法則による。学んで一定水準以上の知識をつけたとき、結果が現れるのだ。
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