無題

毎日、新しいことを試してますか?【しごたの5】

 今回は「論理的思考の落とし穴」について説明しましょう。

 たとえば企業の営業戦略会議などに出ると、「消費者はあらかじめ決めたものを購入する」という前提のうえで議論されることがよくあります。消費者は、①まず商品のことを知る → ②その商品のコンセプトが気に入り、欲しいと思うようになる → ③最後に、知識を持ったうえでそれを買う決心をする――とステップを踏むという前提です。消費者は徐々に気持ちを高め、それから行動に移るというわけです。これは実に整然としており論理的な考え方です。
 しかし、本当にそうでしょうか? また、それで「本当に欲しいもの」を手に入れられるでしょうか?

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