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弱い自分だからこそ、仲間と進めるんだ。

NPO法人きっかけ食堂の【note特別更新4days】(3月8日〜3月11日)の初日を担当する、事務局長である弘田光聖です。よろしくお願いします!!!

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2018年4月にきっかけ食堂@東京をはじめ、NPO法人化や事業拡大に邁進した2年間。改めて、2020年3月11日、震災から10年目を迎えるこのタイミンングで自分の事、きっかけ食堂の事、決意を込めて、今伝えたいことを書いていきます。

また、新型コロナウイルスで3月11日はきっかけ食堂全拠点で開催中止、もしくは開催方法変更させていただいたこと、重ねてお詫び申し上げます。

詳しくは以下からご確認ください。

http://bit.ly/3cAgmtB

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行動するきっかけをいただいた3.11という存在。

何から始まるかと思えば、自分の高校時代からです。今はこんな体型ですが高校生の時、野球部でピッチャーをしていました。(よく驚かれます。笑)ただ、お察しの通り、そんなに上手くもなく補欠投手でした。当時は、特に何も考えず、毎日を部活と勉強で過ごしておりました。

震災から半年後、初めて東北に。

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(当時の写真がありました!)

そんな中、東日本大震災が起き、その半年後、2011年8月に初めて東北にボランティアにいきました。「自分も何か力になりたい!」と思って足を運びましたが、圧倒的な無力感を持ってボランティアから帰ってきます。

がれきだらけの街、交流する人の壮絶な体験、何から何まで、自分には何もできない、自分には想像したくてもできない事ばかりでした。ただ、語り部の方の一言に自分は救われました。

『防災を広めること、それが君たちにできることです。』

地元高知県は、南海トラフ地震の震源地の真上にある県です。だからこそ、防災に力を入れて欲しい、私たちと同じ過ちを繰り返さないで欲しいと、強く高校生の自分たちに、語り部さんは訴えてくれました。

よし!防災をやろう!復興支援活動をやろう!

当時、純粋無垢な自分は、ボランティア活動から帰ってきた後、防災の勉強をし、防災を学べる大学を探し、部活動は辞めて勉強に専念しました。

そして、将来は防災を広める人間になること、大学では東北の復興支援活動をやることに決め、大学に進学しました。

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(大学1年生、石巻の日和山より撮影)

東北のため、自分のため、必死で活動する大学生活。

大学進学後は、ボランティアバスツアーを出す活動をしたり、防災を伝える活動をしたり、復興支援に関わる学生のネットワーキング団体を作ったりといろんな活動を行なっていました。書きたいこと沢山ありますが、書ききれないのでカットします!

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(福島県浪江町役場を訪れた時の写真)

きっかけ食堂の代表理事、原田奈実とは大学1年生の時に会っていました。初めて会った時の印象は、「すごいギャルがいるな〜」でした。笑

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(左が原田で、右が自分です。笑)

そして、大学生活通じて得た経験や人との繋がりが今の自分の人生を大きく作っています。それも元を辿れば、きっかけは東日本大震災でした。

社会に貢献できる人間になりたい、そして、人生は楽しいんだ!ということを気づかせてくれたのは、紛れもなく3.11がきっかけでした。

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(自分が代表で主催したイベント「Tohoku ”RE” Days」)

自分は弱い。自分より優秀な人は星の数ほどいた。

社会人になり東京で就職、きっかけ食堂を始めました。

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(きっかけ食堂@東京の立ち上げ期のメンバー)

話は一気に飛びますが、社会人になり一般企業に就職しました。そして、社会人2年目より「きっかけ食堂@東京」を原田奈実と立ち上げ、多くの人の協力により、2020年2月正式にNPO法人として、きっかけ食堂を設立することができました。

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(10月27日に開催したNPO法人化記念イベントの集合写真)

何となく気づいていた。自分は弱い人間だ。

忙しく働く中、気づいたことがあります。大学1年生から様々な団体の代表をやって、社会人でベンチャー企業に勤めてみて、、、

自分は仕事ができる人間じゃないと!焦

学習力は高くないし、人を惹きつけるカリスマ性もない。専門性もない。細かい作業もできません。さらにプライベートで言えば、痩せると言って、走らないし食事制限もできない。また、高校野球をしている時もレギュラーになることを諦めていました。要するにやり切る力がないのです。そういえば、大学生の時も先輩や周りの人に助けてもらってばかりだったなぁと思います。

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(予定をトリプルブッキングさせた時の写真、メンバーに助けられました)

自分より優秀な人は、星の数ほどいる。

周りを見渡せば自分より仕事できる人や人間的に素晴らしい人は山のようにいました。それは、きっかけ食堂の中でも同じです。理事の皆さま、メンバーのみんな、圧倒的に自分よりか実行力ややり切る力があります。じゃあ、自分にできることって何だろう?と考えました。

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(きっかけ食堂の理事の皆様との集合写真)

何もできないからこそ、仲間に頼ることができる。

自分は一人では何もできません。だからこそ、仲間に頼って、仲間と一緒に進むことができるんじゃないかと考えました。こんなどうしようもない弱い人間と一緒に歩んでくれる仲間に、自分は全力で感謝し、全力で仲間の幸せや成長にコミットしたいと考えました。

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(頼りになる東京のメンバーの学生達。みんな料理が上手い。)

サーバントリーダー(≒支援型リーダー)であれ。

そこで見つけたのが「サーバントリーダーシップ」という考え方でした。自分が目指す組織のリーダー像は、まさにこれだ!!!と思いました。

サーバントリーダーシップは、アメリカのロバート・グリーンリーフ博士が提唱したリーダーシップ哲学で、「リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という考え方に基づくものです。そもそも「サーバント」とは、「使用人」「召使い」という意味。メンバーに対して、奉仕の気持ちを持って接し、どうすれば組織のメンバーの持つ力を最大限に発揮できるのかを考え、その環境づくりに邁進するリーダーシップです。

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(メンバーでNPOや戦略立案に関する勉強会を行なっている様子)

一人一人の想いを生かしながら、成長する組織を作る。

弱い自分はサーバントリーダーシップに基づき、きっかけ食堂に関わる個々人の想いに徹底的に向き合い、それを生かした組織を作っていきたいと思います。メンバーにいつも伝えている言葉、それは「きっかけ食堂のためのあなたではなく、あなたのためのきっかけ食堂であってほしい」ということです。この言葉を伝えるのはとても勇気が必要でした。

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(東京メンバーの釜石大好き柏木)

組織の責任者として、ステークホルダーの想いを実現するNPO法人として、あまりに勝手な発言じゃないかと。

ただ、たった一人の想いから始まった法人であり、ほとんどがボランティアで活動してくれている仲間です。だからこそ、きっかけ食堂に関わった時間が、メンバーにとって人生を豊かにする有意義なものであってほしいと本気で思っています。

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(有意義にするめに本気で楽しみます。釜石の砂浜に埋められています。)

メンバーの見えている「景色」を変えることが経営者の役割

自分の役割は、一人一人の活動への想いを丁寧に汲み取り、それを事業活動の成長につなげていくことです。きっかけ食堂のVISIONに向かって、メンバーを支援しながら、メンバーに頼りながら、きっかけ食堂をより価値のある団体に成長させてみせます。

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(お客さん、生産者、メンバーみんなで集合写真)

成長した先に、きっかけ食堂としても、メンバー個々人としても今まで見たことのなかった新しい「景色」を一緒に見たいと思います。

きっかけ食堂でなら、社会をもっと良くしていける、自分が成長できると感じてほしい。自分は、メンバーから「きっかけ食堂で継続的に活動したい!」と選ばれる組織にするため、日々、自分自身に褐を入れていきます。

3.11という日に、「感謝」と「覚悟」を持って。

関わってくれた全ての人に「感謝」をしよう。

毎年3月11日が近づくとどうしてもソワソワします。この日をどうやって使おうかな?改めて、東北のために自分は何ができたのかな?恥のない人生を生きているかな?と考えます。

こうやって考えさせてくれるもの、3.11があったからこそです。功罪を理解しながら、私は3.11という日に感謝をしています。そして、3月11日はこんな自分を支えてくれるきっかけ食堂のメンバー、お客さん、生産者さん、関わってくれた全ての人に感謝をする日にしたいと思っています。

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(「きっかけ食堂@仙台」の皆さんと!いつもありがとうございます!)

誰よりも「覚悟」を持って、きっかけ食堂を成長させよう。

そして、感謝と共にで改めて、きっかけ食堂を背負う覚悟をもつ1日にしたいと思います。何もできない自分だからこそ、組織の誰よりもきっかけ食堂をより良い活動に変えていく覚悟を持って、団体の経営をしていきます。

まだまだ、ひよっこな団体ですが、みんなに支えられながらきっと、もっと価値のある団体に成長させてみせます!!!!!

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(NPO法人化記念イベントでの発表中の写真)

「日本一、東北に楽しく関わる”きっかけ”になる」私たちの仲間になりませんか?

最後に、NPO法人きっかけ食堂の活動継続、拡大のためまだまだ多くの仲間を集めております。少しでも運営メンバーに興味がある方はぜひ、ご連絡ください。共に「日本一、東北に楽しく関わるきっかけ」をきっかけ食堂から作っていきましょう!

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お客さん、全国のメンバー、生産者、全ての関係者に感謝を込めて。

NPO法人きっかけ食堂 事務局長 弘田 光聖





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