ジュニビレカバー02

子どもと農業とビジネス|ジュニアビレッジ02

やりたいことと自分ゴト

もちろん、ジュニアビレッジ入ったばかりの子たちに「じゃあ、草取りやって帰ってきてね」って伝えても、任せられるかというとそれは難しいです。打ち合わせの時にも「タイムキープ必要じゃない?」とか一つ一つ教えて気づいてもらうようにしています。

やっと、だんだんと、形ができていくっていうことですよね。今は3年目の子たちが多いのでしっかり進めてくれていますけど、最初の頃はやっぱりうまくいかないことだらけでしたよ(笑)。

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チームとして形ができていくということと、活動を通して一人一人に変化があるということもあって。最初は、何が楽しくて来てくれているのかわからないんですよ。聞いてもなんとなくぼんやりした答えが返ってくるだけ。

でも、ずっと見ていると「この子はここで輝くんだ」ってわかるんです。今、販売の営業部長をしている子がいるんですけど、その子は販売だと最初からどんどん声を出して、隣のブースでパンを売っている人に話して一緒に売らせてもらったり。販売がはまったんでしょうね。

やっぱり何かしらの理由でジュニアビレッジがみんな好きなんです。

昨年はいろいろと...経営面でも危機的状況だったので、その現実をあえて子どもたちにもしっかり伝えました。そしたら「それは困る」と言ってくれたので私も「じゃあ、一緒に頑張ろう。私は協賛金集めるから、みんなはハーブティ頑張って売ってね」と言って。うんうん頷いてくれて。

そういうことも経て、自分ゴトになっていった感じはありますね。

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でも、頑張らないとジュニアビレッジがなくなっちゃうという危機感だけになると良くないので、できるだけ子どもたちがやりたいという活動をやらせてあげたいんです。

ハーブだけじゃなくて他の野菜も育ててみたいとか、そういう気持ちは尊重したくて。だって、1年を振り返って「今年なにした?」って聞いて「売った!」しか覚えていなかったら悲しいですから。

失敗できるという余裕を作るのが私の役割でもあるかなと思います。

失敗から生まれる起業家精神

ジュニアビレッジでは「地域発の次世代イノベーターをつくる」ということを目標に掲げているんですね。

どうしてその思いに至ったかということなんですけど、もともと社長の加藤の親御さんもお兄さんも経営者で、加藤は起業一家なんです。日本の起業家を見ると親も起業家という割合が多いんです。

つまり家によって起業のハードルが違う。これはもったいないという思いがあって、それだったら地域で育てていくしかない。地域で経済活動をしてみて、起業のハードルを低くしたいんです。全員が全員そうなってほしいわけじゃないですけど、将来を考えた時に選択肢の一つに入るくらいになってほしいという思いがあるんです。

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変わってゆくのは子どもだけじゃない

私はコーチ役ですが、コーチ役が1番成長するよと言われてまして。最近は仕事の仕方が変わったねってよく言われます。自分ではあまりわからないんですけど(笑)。今までは大人なんだから教えなきゃと思っていたんですけど、だんだんやる気を引き出すマネジメント力がついたかなと、周りにも言って頂けます。

ジュニアビレッジ全体としては、大学では県外に出てしまうかもしれないけど、就職してUターンして戻ってきた時に、地元で産業を興せる人を育てたいですね。でもまずは、今年もお世話になった方に感謝をしっかり伝えて、無事に年が終わるのが一番ですね。

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(おわります)

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