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【暮らし】美食家をもうならせるイポーの食材「Bean Sprouts(もやし)」

マレーシア第3の都市、イポー(IPOH)

KLから車で2時間弱のこの街は、美食で名を馳せる街のひとつ。
特に名物なのが、もやし

え?もやし…って思いましたよね、今。

私も初めて聞いた時、全く同じ感想で、「もやしに美食も何もないでしょ」と気分が下がったのを覚えています。

しかし、イポーのもやしは日本のそれとは全く異なるんです。

その昔、「やーい、もやしっ子」といえば、青白くひょろひょろでか弱い子どもへの侮蔑語でした。

また、節約レシピにおいては、安くて、かさまし担当。
メインの食材にはなりにくく、名脇役には違いないのですが、場合によっては脇役を飛び越えエキストラといった風情。

一方、イポーのもやしがイメージする「もやしっ子」は、筋肉質ですばしっこく強い子のイメージ。走るのめっちゃ早そうです。
また、レシピにおいては、堂々とメインで供されています。

もやしの一皿。太くて短いのが分かります?Ipoh Tuck Keeにて

ところ変われば品変わるといいますが、こと「もやし」に関してはマレーシアと日本では全く様相が異なってます。

では、そのイポーもやしの特徴とは何か?
ひとことで言うと、食感です。

日本のもやしは、長細くひょろっとしてますよね。
しかし、イポーのは長さ3センチ程度で太さがしっかりあります。
そのため、食べるとシャッキシャキの心地よい歯応えが得られます。

また、イポーは名水でも有名。
その綺麗で美味しい水で育っているので、もやし自体の味が奥深いと言われています。

とはいえ、もやしはもやし。

もやしとA5和牛がグルメ投票対決したら、和牛の圧倒的勝利は間違いないでしょう。

でもね、イポーのもやしは、そこでは戦っていないのです。

離乳食が終わった幼児から食べ盛りの大学生や青年期、中年期にさしかかり、それほどたくさん食べられなくなった方から老齢期の方まで、すべての年代において受け入れられているのは、A5和牛ではなく、もやしかも知れません。

食べることにギルティを感じず、しかも持続可能で値段は安い。

また、注文して見比べるだけで、日本とマレーシアの文化比較ができちゃう食材は、イポーもやしの他にあるでしょうか。

現地で新鮮なもやしをいただくのが一番かと思いますが、KLなどでもチキンライスのお店などでイポー産もやしを注文することができます。

スーパーによっては、販売しているところもありますよ。

Jaya Grocerでもイポー産もやしは購入できます

イポーまで足を伸ばすのも良し、近所で試してみるのも良し、日本とまるっきり違うもやしに出会ってみてはいかがでしょう。


<かんたん!イポーもやしレシピ>
1. イポーもやしをボールに入れてよく洗う
2. ざるに入れて、熱湯をさっとまわしかける
3. 水分を切り、醤油+酢+胡麻油のタレを回しかける
4. もしあればフライドガーリックをトッピングして召し上がれ!









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