見出し画像

宣言することで、新しい自分をデビューさせてみる。


「わたし、今でいうコミュ障だったんです。」

そう話すのは、いつか仕事で再会するための連続講座「企画メシ2021」第7回目「ラジオの企画」ゲスト講師・Radiotalk株式会社 代表取締役 井上佳央里さん。

明るくはきはきと話される姿からは全く想像できないが、小学生時代の彼女は、人と話すのが苦手だったそうだ。

井上さんを変えたのは、なんだったのか―――

企画メシPC画面_お2人

こんにちは、今回レポートライターを務めさせていただく「言葉の企画2021」卒業生の松下由希です。


【課題】
ラジオの公開生収録をするイメージで「Radiotalk」で、1回以上生配信してみましょう。
(収録型ではなく、生配信にチャレンジしてください。生配信したものは後からアーカイブされます)


・伏線を回収させたRadiotalk株式会社設立

「起業という選択肢自体、知らなかった。」

というRadiotalk株式会社代表の井上さん。では、なぜ井上さんは起業に至ったのか?

当時社会人になったばかりの井上さんは“一発当てたい”という野望を持ちつつ、なかなかうまくいかずもがき続けていた時期があった。
 
将来のロールモデルをどのように見つけるか4,5年模索していたという。そして2015年、先輩が起業したことをきっかけに井上さんがより多くの選択肢を模索しようと飛び込んだのが「企画メシ2016」だった。

アートディレクターの佐藤ねじさんが講師を務めた企画メシ2016最終回、
井上さんにとって一つの転機があった。

井上さんは佐藤ねじさんに憧れていたため、いつもより時間を掛け課題に取り組んだ。けれども、井上さんの「ラジオの企画」は人と被る企画は難しいとして取り上げられた。

その日の講義後、井上さんは「ラジオで企画をやっていきたい」と宣言。

「宣言したからには、ちゃんと伏線を回収しなきゃな。」という思いを持ち続けたという。

そして井上さんは宣言通り、2017年Radiotalk発足に至ったそうだ。

ここから井上さんの伏線回収劇に驚かされる。

2017年Radiotalk発足後、アウトプットを重ねていくことで、どんどん次の成果が欲しいと感じていた井上さん。そんな中、2018年に(省略してしまうがここだけで1記事書けるような大きな)ターニングポイントを迎え、2019年の年明けにはRadiotalk株式会社を設立し、さらなる資金力を得ていくこととなった。

期間もさることながら、宣言通り実行した井上さんのバイタリティはどこから来るのだろう。

井上さんが走りづづけるためにしていることは、お!タイミングが来た!という瞬間に自分の背中に追い風を自発的に仕掛けていくこと。

タイミングが来ているという自覚を持ち行動していくことが原動力の一つになっているそうだ。

・コミュ障から一転、新しい自分をデビューさせる

バイタリティ溢れにこやかに語られるこれまでのお話しからは想像できないが、井上さんは小学生時代、いわゆるコミュ障であったそうだ。

話すのが苦手なことから、当時の井上さんは周囲と上手く馴染むことができなかったそうだ。

井上さんは人と話せず静かに過ごしていたフラストレーションを公募へぶつけた。

朝日小学生新聞への寄稿をきっかけに新聞、雑誌、など様々な媒体へ寄稿したという。

今思えば、自分が何者にもなれないフラストレーションがタネだったのかもしれない。と語る。そんな引っ込み思案だった小学生時代から、公募への寄稿を通し自己効力感を取り戻した井上さんは中学デビューを果たす。

井上さんは“自分は人と話せない人間だ”という決めつけを捨て、“自分は人気者だ”と思い込むことで明るさを取り戻していったという。

この経験を経て、井上さんは「新しいメディアで新しい自分をデビューさせる」ことの面白さに気付いたそうだ。

新しいメディアは新しい自分になれるチャンスだった。

井上さんが高校生のとき、好きな芸能人の動画配信サービスを通してラジオと出会った。

今日から明日からでも始められそうなラジオが持つワクワク感に心動かされ、井上さんはラジオの世界に魅了されていったそうだ。

トーカーが生まれている

・「Radiotalkは自分の人生に近い」

井上さんが思うラジオの面白さは、インターネットでつながってる少人数の目に見えない熱量の高いコミュニティの面白さだという。

Radiotalkでは就職活動をやめてトーカーとしての人生を生きる人やRadiotalkでの悩み相談を経て活路を見出した人もいるそうだ。

Radiotalkを初めてよかったことは?と問われた井上さんは、「エンタメで救われたからこそ、エンタメで変えたいという思いがあるので、人生の選択肢の一つにRadiotalkがなっていることを目の当たりにしたときはとても嬉しいです。」
と答えた。

ここでわたしは冒頭で井上さんが話された「Radiotalkは自分の人生に近い」という言葉を思い出した。

引っ込み思案だった小学生時代を経て、新しい自分をデビューさせた井上さんの姿と、Radiotalkを通して新たな自分を見つけているトーカーの方々の姿に重なる。

選択肢を増やしたいと模索していたという井上さんが、宣言したことをきっかけに事業を立ちあげ、今度は他の人の選択肢を増やしている状況にとても感動した。

・宣言して前へ進め

「誰が講師になるか競争しませんか?」

「よし!乗った!」

井上さんが宣言をした「企画メシ2016」最終講義の場ではこんな会話もあったそうだ。

最終講義での宣言を見事に叶え、講師として舞い戻ってきた井上さん。

有言実行される姿が本当にかっこいいと感じた。

「新しいメディアで新しい自分をデビューさせる」

この言葉を聞いて、“宣言する”ことでも言えることかもしれないと思った。

人は何かを宣言することで、新しい自分と出会うのかもしれない。

井上さんが「ラジオの企画をする」と宣言し行動してきたように、

わたしも宣言することで行動を変え、新しい自分をデビューさせてみたくなった。

・第7回目を終えて

最終講義で行われる課題の発表希望者欄はすぐに埋まった。

わたしは、そこに企画している人がいる安心感のようなものを感じた。

やみくもに頑張る日々は一人じゃない。

何か始まる予感に、誰かが胸を躍らせているような、やってみたい!を叶える瞬間が、必ずここにあるような、そんな期待にも確信にも、決意にも似た空気感。

いよいよ来月に最終講義を迎える企画メシ2021。

また、ここからそれぞれの企画が始まり、きっと誰かが、何年後かのゲスト講師となって戻ってくる。

今回井上さんの熱量を受け取り、どんな宣言が飛び出すのか、どんな伏線回収劇が始まるのか、今から数年後の報告会がとても楽しみです。

この記事が参加している募集

イベントレポ

お読みいただきありがとうございます!   2023企画生が気づきや学びを発信中の noteマガジンもぜひご覧ください🍙 https://note.com/kotaroa/m/m4404fe17fb59   いつか企画で会いましょう〜!