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消費者に”動きをもたらす”リーディングカンパニー「食べチョク」

企画でメシを食っていく2021
いよいよ、クライマックスに近づいてきました。

第5回 食の企画
ゲストは、産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビットガーデン代表取締役社長の秋元里奈さん!

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こんにちは!
企画メシのスピンオフ講座、「言葉の企画2020」の企画生さとうあやかです。
新卒で青果市場の荷受(競り人がいる会社)に就職し、現在は業務用野菜の青果卸でCS(カスタマーサポート:受発注対応、事務全般)として働いています。

食べチョクを運営する「ビビットガーデン」のビジョンはこちら

「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」

思考も価値観も、いわゆる「市場流通」にどっぷりな私。

生産者と消費者の間で、人一倍悩み、双方が納得できる価値を価格として表現してきた「競り人」を近くで見てきた立場でもあります。

「価値」とは一体なんだろう。
「評価」とは一体なんだろう。
「還元」させ産業を「つなげる」ことはなんだろう。

今回の企画メシという場を通して、市場流通の現場を知る私なりに「食べチョク」を解釈していきました。

企画メシ2021とは?
「企画する人を世の中に増やしたい」の思いのもと、コピーライター・作詞家の阿部広太郎さんが主宰・モデレータとなり、あらゆるテーマを通じて「企画」する力を育む、いつか仕事で再会するための連続講座。

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【課題】
「農業(漁業)を志す人が増えるために食べチョクができることを企画してください。」

学生時代から食料生産としての農業や流通ばかりを考えてきた私にとって、真反対の「食べチョク」というサービス。考えれば考えるほど難しく、でもとにかく学びたい気持ちが勝り、課題に挑戦するのではなく、レポートライターとして参加することに決めました。

共有されたフォルダにずらーーっと並ぶ企画書の数々。

「私の企画書を見て!!!!!」と言わんばかり。

画面から水しぶきが上がるんじゃないかと思うぐらいの汗と熱が、それぞれのファイルに詰まっていました。

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これこれ〜これだよこれ〜〜
思わず、にんまり。企画生の企画書には、血が通っていました。
私のレポートでは、是非、この熱のお裾分けをさせてください。

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農業との接点を持つ人を増やす企画

「食べチョクみまもり便」ー小松さん

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小松さん
農業に関わりが全くなかったので、フェアに行きました。
農業のいろいろな取り組みを知り、実際に関わる人たちは、初めから農業に接点があることがわかった。もっと接点を作るために、食べチョクを求人媒体としていろいろなアプローチができたら。」
秋元さん
実際にフェアに行って、そこにいる人たちと話しながら企画を探したところがすごいと思いました。一般的には主婦が野菜を買うことが多いため、今まで学生ターゲットが少なかったです。ただ、今回いただいた意見のようにアルバイト、インターンの求人情報につなげていくことで、野菜を届けることは、相性がいいんじゃないかと感じました。」
阿部さん
「"みまもり”という言葉が温度感のある名づけで、すごくいいですよね。」

■研究の場として農・漁業をアピールし、参入のきっかけを生み出す企画

「LAB.チョク ースーパーマニアック便ー」ー清水さん

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清水さん
「レストランを経営している友人が食べチョクのへビーユーザー。遊びに行ったときに生後の月齢で鶏の食べ比べをしたことがあって。そんなことを考えながら鶏を食べたことがないなという体験が面白かった。生産者と飲食店のガチのこだわりがいい。」
秋元さん
「観点としてとても面白いです。実験農場をやっている生産者さんもいるので、その部分を発信するのは面白そうだと思いました。勘でやっていく農業をイメージされることが多いけども、実際は化学の部分が強いですし。」

■食べチョクがサポートする、1年で農業経営者になるためのパッケージプラン

新規ビジネスモデル「New Farmers Package」略して:NFPー 本間さん

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秋元さん
「確かに、手続きなどの事務部分に手間がかかります。そこの部分を食べチョクが肩代わりをして、生産者さんの横のつながりを生かしながらできたら。」

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求人媒体・教育・ビジネス。どれも食べチョクなら実現できそうな企画。

他にもたくさんありましたが、そのうち、お手伝いやインターンといった「援農」と呼ばれるような、直接産地に出向いて生産者に会いにいく企画が全体の約4割を占めていました。

秋元さん
「農業に興味を持つ人が母数として少ないので啓蒙していくことが大切だと感じています。「援農」の企画が多く、「農業」をいいと思っている人が多く嬉しかったですね。」

コロナ禍で家庭菜園がブームとなり、都心部の貸し出し農園は人気でキャンセル待ちが発生していると聞いたことがあります。

企画メシという小さな市場調査ですが、社会全体が「農業」への興味は向いてきているのかもしれません。
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ここまで綴ってきて、正直なところ、農業を志す人を増やす企画は、私には全く浮かびませんでした。「分からないの沼」は底無し沼。
でもこれを通して、食べチョクは、消費者に”動きをもたらす”リーディングカンパニーだと思ったのです。

既存の青果流通は、「モノが動く」
食べチョクは、「人が動く」

ようやく向いてきた世間の「農」への興味を、さらに奮い立てる。
消費者が「会いに行きたい」「体験したい」という思いを持つ。
「一次産業への関心が高い人」を社会に増やすきっかけが、食べチョクというサービスに詰まっていると思いました。
これまでの農取引にはなかった「ひとりひとりの価値に寄り添い、誰かの価値観にフィットする消費の提案」。絶対に市場ができない新たなサービスが、ここにありました。


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