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先を走る、先を生きる

初任の先生らにとって、なかでも、この4月から初めて教壇に立つこととなった先生にとって、何が一番のストレスとなるかと言えば、「先が読めないこと」「先を見通せないこと」です。
初任の先生方一人ひとりとの面談の中でも、そのことが常に話題となります。
これは、教師という職業に限らず、どの職においても、言えることのひとつですね。

「今、何をしておかなくてはいけないか」「何に備えておかねばならないか」。つきつめれば、「あす、何をするか?」。

先読みできない手探り。「目隠し鬼さん」の不安。自分でコントロールしたいにもかかわらず、それができないもどかしさ。大きな大きなストレスとなっていきます。

こんなとき、どうするか?

そう、
そんなときは、先を走ってもらいます

初任の先生がおられる学校では、同じ学年や同じ教科を担当する先輩先生が、先を走っておられます。
例えば、文化祭に向けての「学級指導」をどうするか。初任の先生は、何をどう指導すればいいか、どんな指導の言葉がけをすればいいかすら手探りです。職員室でそのことについての話を先輩先生から聞いても、十分には描ききれません。そんなものです。そんな時、先輩の学級指導のようすを実際に見ることができれば、参観することができれば、大違いです。

「こういうやり方で、こんな言葉で指導すればいいのか‥」

ただし、
このことが成立するためには、校長先生をはじめ、教務の先生、学年主任の先生らのサポートが欠かせません。時間割だって調整しないと、こうはできません。「初任の先生を育てる」というのは、こういうことです。

先を走る先生の背中。

実は、先を走る先生だって、若い時には、先を走ってくれる先輩先生の背中に学んだはずです。今度は、自分に先を走る番が回ってきただけです。すすんで先を走ってやらねばなりません。

このことは、子らにとっても同じです。
上記の文章の「初任の先生」の部分をすべて「子」に置き換えみるといいですね。
人生の先を生きる人、先を走る人だから、「先生」
よりよい「モデル」のひとつとして子らに映っていてほしいですね。


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