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二重まぶたへの道のり

毎日体の部位についてのエピソードを上から順に書いています。

今日はまぶたについて。

私のまぶたは生まれたときから一重なので、ずっと二重まぶたへの憧れを抱き続けていました。

高校生のとき、インフルエンザで学校を休んでいた一重まぶた仲間の友達が、治って出てくると、目が二重になっていたという出来事があり、かなりの衝撃を受けました。

体の心配をするよりも先に、「ちょっと目!どうしたの?」と思わず聞いてしまったほどです。

友達が言うには、熱が下がってきて暇だったので、耳かきでまぶたに二重の線をずっとつけていたら、インフルエンザが治った時に二重になっていたそうです。

これを聞いてひどく感激した私が、帰宅後すぐに耳かきを手にしたのは言うまでもありません。
その日から、暇さえあれば自分のまぶたに耳かきで二重の線をつけて二重まぶたになったときの顔を夜な夜なシミュレーションするようになりました。

おそらく一重まぶたで、二重に憧れのある人ならば、誰しもやったことがあると思います。線をつけるのに使うのは耳かきでないにしろ。

厳しい校則と家庭のルールによって、高校生の時の私はメイクが禁止されていたため、アイプチさえも使えませんでした。

そのため、毎日鏡に向かって二重のラインをつける時間は、勉強よりも真剣、かつ欠かすことのないひとときでした。

それでも、なかなか二重にならないまぶたを抱え、社会に出てから、妹と話していたときのことです。ふと、

「私マスカラつけると二重になるんだよね。」
と妹が言うではありませんか。

私同様、父譲りの一重まぶたで生きてきた妹が、毎日必ずつけるマスカラの力によって、簡単に二重になれるという一言は、あの高校生の時の友達の言葉に次ぐ衝撃でした。

毎日マスカラを沢山つけているのに、なぜか一重のままの私は、マスカラに二重のラインをもたらす力があるなどとは考えたこともなかったので、その日からビューラーでまつげを上げる時にも、まつげの根本からマスカラを塗るときにも、二重になりそうな角度を狙って、使うようになりました。

なかなか二重にならない私ではありましたが、この2人のエピソードがあったため、まぶたを二重にするために美容整形を受けるという選択肢はハナから無く、二重まぶたとはDIYで手に入れられるものと当然のように考えていました。

ある時、友達の結婚式に出るためにいつもよりも派手めのメイクをしようと、初めてのつけまつ毛を手にした私は、四苦八苦しながらも出来上がった自分の顔に感動を覚えました。

そのまぶたには、これまで何度も何度もシミュレーションしてきた二重のラインが刻まれていたのです。

耳かきでもマスカラでもない。
私にとっての救世主はつけまつ毛だったのです。

とは言うものの、日常的につけまつ毛を使うという行為は、当時の私にはハードルが高く、特別なときにしか使えませんでした。

しかし、その後の人生にまつ毛エクステンションを導入し、エクステでも二重が手に入ると分かってからは、月に三度のリタッチをものともせず、エクステを決して欠かさない道をひた走りました。

そんなある時、突然まぶたに強烈な痒みを感じるようになってから、どんなお店でつけてもらったエクステでもかぶれるようになってしまい、順調に見えたエクステ生活に突如終止符が打たれました。

しかし、その頃にはエクステをしている顔に慣れ過ぎてしまっていたので、以前は普段使いすることなど考えられなかったつけまつ毛に、再び手を出すことにしました。

エクステの接着剤ではかぶれるようになった私でしたが、運良くつけまつ毛用のノリはトラブルなく使えました。

私は並々ならぬ努力の末に、二重のラインを手にしたのです。

その後現在に至るまでずっとつけまつ毛のある暮らしです。

ただ、最近はつけまつ毛をつけなくても二重のラインが定着してきました。
老化によって、まぶたが痩せてきたことによるものかもしれません。

痩せてたるみつつあるまぶたを、つけまつ毛でリフトアップして、今日も元気に二重で過ごす私なのでした。

ではまた明日。

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