国民生活を阻害する『タックスイーター』

 『タックスイーター』という言葉をここ2年程、頻繁にみかけるようになった。この言葉は一般的に『タックスペイヤー』の対義語と理解されていると思うのだが、元大蔵官僚(誰とは言わないが)の著書では「財源を示さずにやたらと減税を訴える者たち」も『タックスイーター』と定義している。予算を策定する組織において、要求してくる他省庁や議員はは全て『タックスイーター』であるとの認識から国民が減税を唱えることも一緒くたに捉えているのであろう。

 立場が異なれば、同じ言葉でも持つ意味が異なってくる。さて筆者はここ数日Twitter上で、江崎道朗先生による知的財産の海外流出防止に関する動画と併せて6月24日に日経新聞掲載の「先端技術の海外流出防止 政府補助、資金源の開示条件【イブニングスクープ】」をツイートしている。その理由は動画内で江崎先生も仰っているように、税金を投入し研究開発した重要技術が他国に盗まれるのであれば税の無駄遣いでしかない。このことは、近年某国が頻繁に行っている尖閣諸島海域への領海侵入も同様である。領海侵入をされる度に、海上保安庁は不十分な法律と装備により出来る限りの対処をしている。しかしながら、これらに対しては政府・国会が一丸となり普通の主権国家と同様に某国へ然るべき対処を行える体制と装備・予算を整え、外交防衛手段を講じることが必要である。毎日毎日、海上保安庁が出動することで少しずつではあるが、確実に費用(税金)が投じられているのである。

 そのように考えると、それぞれの国が掲げる思想や理念を抜きにしてもここ30年余りで大国になった隣国による知的財産・領海侵犯は、まさに「タックスイーター」による行為そのものである。「タックスイーター」は国内のみにいる訳ではなく、日本国民の成長と発展を阻害する者たち全てであると断じていいだろう。

 以下の記事と2つの動画は、特に皆さんに周知していただきたいと思い掲載しました。



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