増税派による『安全』と『安心』

 広告や政治家の演説でよく使われるこの2つの言葉の意味を、国語辞典で調べてみた。                           『安全』・・・危険のないこと。傷ついたり、こわれたり、盗まれたりする心配がないこと。                          『安心』・・・気がかりなことがなくて、心が落ち着くこと。また、心が安らかで心配のないさま。                       (小学館 現代国語例解辞典 第1版 第22刷発行より) 

『安全』は具体的な危機への対処策とそれを実行する為の物質的備えがあることによって得られるものである。一方で、『安心』は人々の思い込みにより得られるものだ。

 さて先週閉会となった国会だが、国会開会中には「消費税減税は今のタイミングではない」「党内手続きが。。。」等の言い訳を並べ立てていた所謂『党内若手減税派』議員たちが国会が閉会してから、解散総選挙に備えて、若しくは YouTuberとしての収入を伸ばすためなのか、慌ただしく活動しているようだ。国民との対話手段としてSNSは、とても有効なツールであることは間違いないので国会議員に限らず、政治家は積極的に活用した方がよいと思う。しかしながら、毎回言い訳を発信するだけの政治家のアカウントをフォーロー・チャンネル登録することは、彼ら(彼女ら)を太らせるだけである。仮に彼ら(彼女ら)がインフルエンサーとして認知されていると、たとえ落選しても「既存大手メディア」が「減税推進派」の専門家として出演依頼するであろうことは明らかだ。今後タックスイーター達は、身内に「(偽)『減税推進派』」を常に抱えながらガス抜き集団として活動させる。そして、市井の民を『安心』させ、本気で減税活動を行い広めないようにするのだ。これがタックスイーターの『安全』保障術である。

 減税を実現するためには、我々自身が従来のお任せ民主主義から脱却し、常に政治家と行政の活動を監視すること。そして、SNS上で議員に対して政策に対する意見表明を求め、地方議会での請願・陳情・意見書作成に関わっていくしかない。結局のところ、選挙はそれらを円滑に出来るようにする為の手段でしかない。

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