倉田こまめ

一応物書き志望の20代です。詩やら俳句やら短歌やら小説やらエッセイやら、何でも書こうと…

倉田こまめ

一応物書き志望の20代です。詩やら俳句やら短歌やら小説やらエッセイやら、何でも書こうと思っています。

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【詩】祈り

ある日突然、「それ」はやってくる 「それ」は全てを飲み込んでゆく もがき苦しむ人々の姿 それを見ているだけの僕 まただ、僕にはなにもできない 目の前が真っ暗になる いや、本当にそうだろうか もしも僕にできることがあるのなら それは祈ることだ 人々の苦しみが少しでも軽くなるように 人々が幸せを見つけられるように ただひたすら、祈り続ける どうか、どうか お願い、みんなを助けて

    • 【詩】あの子じゃなくて

      君と手をつなぐのが キスをするのが 触れ合うのが あの子じゃなくて 私ならよかった 私ならよかった

      • オリキャラ紹介1.木道悠之助

        ※画像制作にCHARATを利用させていただきました。 キャラ紹介 木道悠之助(きどうはるのすけ) 年齢:26歳 性別:男性 誕生日:2月1日 血液型:O型 一人称:俺 二人称:お前、あんた 職業:大学生(医学部医学科6年生) 木道家(本家)の長男。度を越した能力至上主義者で、自分の頭の良さを鼻にかけて他人を見下す嫌味な男。その性格の悪さから、妹たちからは虫けらのような扱いを受けている。 ※ペンタブを持っていないためイラストが描けず、CHARAT様のお力をお借りしました

        • 【詩】忘れたいのに

          せっかく諦めかけてたのに 優しくなんてしないでよ せっかく忘れかけてたのに 夢になんて出てこないでよ 好きになんてさせないでよ

        • 固定された記事

          【小説】長男・桜太郎の話

           「おおきくなったら、けっこんしようね」  幼い日の僕は、彼女にそう言った。彼女はこう返した。  「さくたろうがもっとつよくなったら、いいよ」  それから僕は空手を始めた。学校の勉強も頑張った。幼かった僕の思う「強さ」とは、それくらいのものだった。  あれから二十年近くが過ぎ、僕も彼女も立派な大人になった。二人とも、あの頃とは大きく変わった。彼女は長かった髪をバッサリと切り、男性のような口調で話すようになった。あの頃も可愛かったけれど、これはこれでアリかもしれない。

          【小説】長男・桜太郎の話

          【詩】もう好きじゃない

          もう諦めたいのに もう終わりにしたいのに 君をつい目で追ってしまう あの子に嫉妬してしまう もうやめにしたいのに もう楽になりたいのに 君を見ると胸が高鳴る もしかしたら、って期待してしまう どうしてだろう 君なんか、もう好きじゃないはずなのに

          【詩】もう好きじゃない

          【小説】長女・真白の話

           私には憧れの人がいる。  彼は私よりも一つ年上。見た目もかっこいいし、黒のヘッドホンがよく似合うの。とっても頭が良くて、頼りになる存在。まさに私の王子様……なーんてね。  五人きょうだいの一番上である私にとって、安心して頼れる存在というのは貴重だった。幼い頃から両親も仕事で忙しく、弟妹たちをまとめなければならなかった私が頼れるのは彼だけだった。  とある冬の日の仕事帰り、私は先輩からいただいたお菓子をおすそ分けしようと思い立ち、いとこ達が住む一軒家に向かっていた。よう

          【小説】長女・真白の話

          【詩】詩を書くということ

          ペンを握り、机に向かう 心からあふれ出した言葉たちが 紙の上で踊りだす 書いては消して、繰り返して ひとつひとつ、言葉を紡いでいく ひとつずつ、言葉を選んで 作り上げたこの詩は 僕の心そのものだ 僕を映す鏡なんだ

          【詩】詩を書くということ

          【小説】五兄妹がバンドをやるようです

           「この五人で、バンドやらないッスか?」  そう言いだしたのは、きょうだいで一番気が弱く引っ込み思案の鈴音(すずね)だった。  「「「「バンド!?」」」」  他の四人が同時に叫んだ。  「面白そうね! やりたいやりたーい!」  真っ先に手を上げたのは、次女の麻雪(まゆき)だった。身を乗り出し、大きな目をらんらんと輝かせて鈴音を見つめている。  「鈴音、貴様勉強はどうした! 高卒認定を取ると意気込んでいたではないか!」  そう叱りつけたのは、長女の司(つかさ)だ。

          【小説】五兄妹がバンドをやるようです

          【詩】恋か、それとも

          君の手があの子の手に触れる 心がざわざわ騒ぎ出す この気持ちはなんだろう 恋?それとも…… ……ただの執着? もはや何でもいい 君を独り占めしたい 君を私だけのものにしたい

          【詩】恋か、それとも

          【詩】明けない夜

          明けない夜なんてないと 誰かは言っていたけれど 僕はあると思う 辛くて、苦しくて 逃げ出したいと思ったときもある 呼吸をやめたくなったときもある それでも僕は生きる いつか夜明けが来ると信じて

          【詩】明けない夜

          【詩】君のこと好きなのやめたい

          君のこと好きでいるの、やめたいなあ 子供っぽいし、わがままだし 私のこと好きになってくれないし 他にいい人なんていくらでもいるし なのに、なのに どうしてやめられないんだろう

          【詩】君のこと好きなのやめたい

          【詩】扉の向こうへ

          あの日まで、僕の世界は黒一色だった ふいに温もりが僕を包む 閉ざされた扉がゆっくりと開く 君が僕の手を引いて 光のさす世界へ連れ出してくれた その輝きがまぶしすぎて 逃げ出しそうになる僕に 君は言ってくれたね 「大丈夫だよ」って

          【詩】扉の向こうへ

          【詩】君のいない日

          今日は君のいない日 隣の席は空いたまま いつもみたいにドキドキもしなければ 心がかき乱されることもない とっても平和なひととき でも、どうしてだろう 心にぽっかり穴が開いたような 何かが欠けているような そんな気持ちになるのは 君に会いたいな 早く明日にならないかな そんなことをぼんやりと考える 今日は君のいない日

          【詩】君のいない日

          【MBTI】INFPだと思ってたらENFPだった?話

          中学時代、ネットの16タイプ性格診断を受けたところ、INFPと診断された。 それから現在に至るまで、ずっと自分はINFPだと思って生きてきた。そんな僕が、なぜ自認タイプを変えるに至ったのか解説していく。 典型的INFPだった中学時代僕がMBTIおよび16タイプ性格診断と出会ったのは、中学生のころだ。僕はみるみるうちにMBTI沼にハマり、心理機能などについても自主的に勉強するようになった。中学時代の僕は、気弱で繊細、マイペースな典型的INFPだった。友人たちからも「のんびり屋

          【MBTI】INFPだと思ってたらENFPだった?話

          【小説】四女・こまめの話

           二番目の姉は苦手だ。  家から歩いて10分ほどの場所にあるファミレスで、その姉と向かい合いながらそんな事を考えていた。  事の発端は30分前、私が家の掃除をしていた時のことだった。  「ただいまー!こまちゃん、ご飯まだよね?食べに行きましょ」  「ご飯?今帰ってきたばかりではないですか。それより私は掃除がありますので」  「そんなカタいこと言わないのー。ほら、早く早く!」  ……かくして私は昼食に連行され、今に至るわけである。  「こまちゃん、何食べる?あたしは

          【小説】四女・こまめの話