「間違いから何を学んだの?」という問いが、子供の心を成長させるのでは? と、希望を持った話
自分の一番大切な娘がこんなにがんばっているのに、やってもやっても伸びない成績に絶望的な気分になる。それは、抜けられないトンネルを自分ではないだれかのアバターになって体験するような気持ち。
成績が伸びない中学受験生を持つ親の苦しさはここじゃないかな? と最近思います。そして、自分自身もバランスよく成熟した大人びた小学生でなかっただけに、できない娘の苦しさもよくわかります。
間違えた問題は「何を知って欲しい・理解してほしい」と作成された問題だったの?
成績というのは波にのっているときはいいものの、波に乗れていないタイミングには、子供もなかなか本質的な勉強にまで到達できません。
子供が何も言わなくても、そばでパソコンを叩いているだけでも「あっ、今は本当に深く考え抜いている」とか「あっ、今は集中できていないな」という気配を感じるのですが、波に乗れていない時には、本当に時間ばかりが経って集中している時間が少なくなっているのが伝わってきます。
特に間違えた問題には逃げ腰で、流してしまうので、さらに傷が広がるという悪循環。
そんなとき、次の2つの質問は逃げがちな子供の気持ちをふっと問題につないでくれる魔法の呪文です。
勉強のスランプを抜け出す2つの質問
問1)「間違えた問題は何を知ってほしくて作られた問題だったの?」
問2)「何を知ってほしくて作られた問題かを考えて、何が理解できていなければいけなかったを考えると、対策はどうなるの?」
実際の会話はこんな感じ。
娘「ママ! ○○終わったよ!」
母「丸付けしてみて!」
娘「○問中○問間違い」
母「間違えた問題はどういう意図で出題されたものだった?
何を知ってほしくて作られた問題を間違えていたの?」
娘「う~ん。たぶん○○の流れを知って欲しいという問題だと思う」
母「そうしたら、この問題の対策用にメモ帳に書いておこうか!」
娘「オッケー」
なんでできなかったの? という非難ではなく、問題の出題者との会話をするように導く質問です。
特に、理科や社会でこの質問が有効だと感じています。
願わくば、この問いからさらに発展して、問題を間違えることは自分の弱点を発見することで、自分にまだ見えていないウィークポイントを明確にすることになる。だからこそ、ここで弱点を発見して対策を打ててよかったと考えるのが当たり前というところまで、成長してほしいと願っています。
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