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五感で感じる経験が激減している子供達に料理体験を

「子供達がYouTubeばかり見ている」、「1日中ゲームばかりしている」とよく聞く問題

特にコロナウイルスの影響で家で過ごすことが増えたことによりますます多くの時間を費やすものになってきています。

我が家も例外ではありません。もちろん、使い方次第で良いものにも悪いものにもなります。

我が家の一番の心配は、受け身でいる時間が無意識に長く続いてしまうこと。もっと自分で感じて考えて行動する時間を増やしたい。

子供時代には、自分の頭と体を使って様々なことを経験し、感じ、考え、楽しく発見を積み重ねることが大切

その中で特に大切にしたいのが五感を使って感じる経験。五感とは、見る(視覚)、聴く(聴覚)、嗅ぐ(嗅覚)、味わう(味覚)、触る(触覚)。

私達はこれらの情報により外界の状況を認識することができます。また記憶にも残ります。脳の発達が著しい子供時代に、五感を使った経験を積み重ね言葉にすることで、発想力、表現力、思考力、危険に気づく力、物事を楽しむ力、語彙力等様々な、生きていく上で大切な力を身につけることができます。

YouTube などの依存により受け身の時間が増え、五感を使い自ら感じ考える体験の機会が減ってしまうなんて勿体無い。自然の中で遊んだり五感を使う素敵な経験ができる方法はたくさんありますが、一番身近で普段の生活の中に気軽に取り入れやすいのは料理体験ではないかと思います。

料理には五感で感じる体験が詰まっている

料理中五感を使ってどんなことを感じるか想像してみたいと思います。

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①視覚 料理中に目で見て感じること 
食材の色、形、鮮度、大きさ。切った食材の大きさ。生地の形の変化。鍋の火加。焼き色。盛り付け。

②聴覚 耳で感じること 
食材をむく音、切る音。鍋がぐつぐつする音。炒める音。食べた時の音(シャキシャキ、ガリガリ、サクサク)。音を想像しただけで美味しい料理が思い出されます。

③嗅覚 鼻で感じる匂い
素材の香り、調味料の香り、お菓子やパンの焼ける匂い、お鍋から漂う香り、口に入れた時に鼻に抜ける香り、焦げた匂い

④味覚
甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、旨味、辛い、甘酸っぱいなどなど。料理の中では特に大切な部分ですね。

⑤触覚
素材の手触り、歯応え、舌触り。 

こどもの料理では、これらの感じたことを言葉にし、そこから湧き出てくる子供達の『なんで?』を何よりも1番大切にしています。

どんな料理を作っても五感で感じ発見することは多くあります。簡単な料理でも大丈夫!完璧を求めなくても大丈夫です。興味がある料理から楽しく始めてみるのがおすすめです。

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「子供が料理に興味を持っているけど、家で一緒に料理する余裕がなくて」という保護者の方の声も  

手伝いたい声にも応えたいけど、夕方は忙しくて時間がとれない。
料理が好きな子供達だけど、家で料理すると兄弟げんかばかりで進まない。小さな子に包丁や火を使わせるのはケガが心配。

とてもよくわかります。子供達が小さく料理初心者の頃は我が家もそうでした。しかし、子供たやりたがった時がやらせどき。意欲もあり、感じて発見することもたくさんあるのです。

そして数ヶ月後ある程度料理技術が身につくと小学生で一人で料理を作りあげることはもちろん、次は改良したり、工夫し料理を通して新しいものを表現することを始めます。こどもの料理に通っている子供達も、レシピや材料は決まっている中でもオリジナリティーのある料理を作り上げます。こんなことを思いついたのかと大人が感心させられることや工夫が毎回出てくるんです。

こどもの料理の子供達には、たくましさ、優しさの両方を感じます。数ヶ月で包丁や火の扱いに慣れ自宅で料理した写真を送ってくれることもあります。中には、お母さんの誕生日に定食を作ったり、高校生のお姉さんのためにお弁当を作ったり。その料理には大人では発想できない楽しさ、優しさが溢れています。その写真からでも料理中子供達は様々なことを考えながら作ったことが伝わってくるのです。


こどもの料理は愛知県豊橋市を中心に活動しています。
ホームページをぜひご覧ください↓


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