AIクリエイティブの実情:生成AIのビジネス活用のホントのとこ
こんにちは、久しぶりの投稿になってしまいましたm(_ _)m。
というのも、ありがたいことに最近生成AIのクリエイティブパッケージを使用したPOCや制作の依頼が増えてきました。大手企業から広告エージェンシーまで、様々な企業からお声がけをいただいています。
今回は、弊社が提供している生成AIのクリエイティブソリューションパッケージについて、企業との対話を通じて見えてきたニーズと疑問点を整理してみたいと思います。
1. 動画制作の場合
ニーズ
SNSやCMなど、動画制作の需要増加に伴い、AIを活用して制作効率を向上させたい
主な疑問点
AIでどのようなことが可能か?
撮影自体をAIで代替できるか?
絵コンテ通りに動画を生成できるのか?
提供したソリューション
ユーザーターゲットの分析とインサイトの深堀り
インサイトに基づくストーリーボードの設計
映像素材(静止画・動画)の生成
音声やアバターの生成
編集した動画
実際の効果と課題
マーケティング設計段階でのAI活用は有効
LUMAやRunwayを使用した映像生成は、シチュエーションやモーションのプロンプト作成が難しく、実務での使用にはまだ課題がある
6秒や15秒の短尺動画制作ではかなり実用的なレベルに達している
2. SNSコンテンツの場合
ニーズ
SNS提案の幅を広げるため、AIを活用したコンテンツ生成をクライアントに提案したい
主な疑問点
アート寄りではなく、商品画像を目立たせる画像生成は可能か
撮影工数の削減は可能か
実際に、どのような画像を提供可能か?
提供したソリューション
SNS用の商品画像を合成したAIクリエイティブ
重要なポイント
AIによるクリエイティブ制作では、出来上がったものを修正するよりも、大量生成した中から最適なものを選ぶアプローチが効果的
生成された画像は「素材」という考え方で、複数の選択肢を提示することが重要
3. 広告素材の場合
ニーズ
SNS向けのAIを活用したコンテンツ生成を今後していきたい。また、スタジオで撮影するものとどのくらい同じものがつくれるのか?を知りたい
主な疑問点
撮影指示に沿った画像生成は可能か
現状の生成AIで動画、静止画でどこまで可能か
提供したソリューション
SNS用の商品画像を合成したAIクリエイティブ
動画生成AIを使用した短尺動画
効果
複雑な画像は商品をスタジオで撮影した場合との差は若干あるが、バナーの画像素材などでコピーを載せるなどの対応をすれば使えるレベル
短尺動画については実用レベルに達している
バナーの延長線上のような形ではあるが、伝えたい内容は十分に表現可能
まとめ:生成AIのビジネスメリット
効率化: 短尺動画や画像生成において、制作プロセスを大幅に効率化できる
アイデア創出: マーケティング設計や構成・ストーリーボード作成段階でのAI活用は、新しいアイデアの源泉となる
コスト削減: 撮影や編集の工数を削減し、制作コストを抑えることが可能
多様性: 大量生成と選択のアプローチにより、より多様なクリエイティブ案を提示できる
迅速な対応: SNSなど、素早い対応が求められる媒体に対して、迅速なコンテンツ制作が可能
一方で、現状はまだ長尺の動画制作や複雑なシチュエーションの表現など、まだ課題も残されています。AIは「代替」ではなく「補完」ツールとして捉え、人間のクリエイティビティとAIの強みを組み合わせることで、より効果的なコンテンツ制作が可能なので、現時点での生成AIクリエイティブにおいても、大きな効率性を手に入れることが出来ると考えています。
今日の記事は画像や動画は必須だったのですが、それは今後可能な範囲で実際の案件として、どんなものを生成し、どのようなやり方で生成したかを紹介していければと思います。
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