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『推しの子』には同人女に刺さる金言がある

こんにちはキダチです!
普段はYouTubeにて同人活動の「本垢で言いにくいこと」をテーマにラジオを配信しています。

この記事には『推しの子』のテレビアニメ放送時点までのネタバレが含まれます。
みる楽しみを過度に損なうようなネタばれはしないつもりですが、念のためご了承ください。


推しの子、アニメ2期の放送が終わりましたね。
原作も最新話まで追うくらい好きな漫画なので、アニメも毎週楽しみにしていました。

推しの子』は芸能界が舞台なので、芸能人やそれに携わるお仕事についても少し知れますし、昨今のSNS誹謗中傷問題にも結構踏み込んでいて、生々しく描かれているので、身近に感じてしまうテーマも多いです。

芸能界が舞台ということであまりピンとこないかもしれませんが、同人活動など何かモノづくりをしているとか、インターネットで活動をしている人には刺さる展開やフレーズが多いと感じています。
クリエイターならどこかには共感するんじゃないかと思っています。
今日は推しの子』は同人女に刺さる」というテーマでお話させてください。
(※私のラジオが想定しているリスナーさんが、二次創作の同人女さんなので「同人女に刺さる」と表現しています)

◆あらすじ

推しの子』を知らない方もいると思うので簡単に紹介いたしますと、推しの子は「かぐや様は告らせたい」の赤坂アカ先生が原作を担当・「クズの本懐」「レトルトパウチ」の横槍メンゴ先生が作画を担当している人気漫画です。

主人公は産婦人科医の「雨宮ゴロー」で、推しのアイドル「アイ」が病院に訪れるところから物語が始まります。
推しのアイドルが妊娠していることに動揺しつつも、彼女に赤ちゃんを無事に産ませることを決意するゴロー先生ですが、なぜか病院の場所を知っていたアイのストーカーを追いかける過程で殺されてしまいます。

そしてゴロー先生はなんと、アイの子供アクアとして生まれ変わりをします。
同じくアイの子供である双子の妹ルビーとともに、推しのアイドルの子供としての人生二周目が始まるのですが
その第二の人生を受け入れられるようになったころ、なんと母親のアイが殺されてしまいます。

アクアはアイの居場所を犯人に教えたのは自分たちの父親なのではないかと考えます。
生前のアイの交友関係を探るため、自分の父親を探すため、アクアは芸能界入りを決意します。

物語の大筋はこんな感じのサスペンスなのですが、アクアが芸能活動をする中でさまざまな人や仕事にかかわるのが推しの子の面白いところです。

◆『推しの子』の金言

さて、本題の「『推しの子』のどこが同人女に刺さるのか」についてです。

この記事では序盤の「恋愛リアリティショー編」というエピソード、そしてアニメ2期で中心となった「2.5次元編」のエピソードについて主に書きます。

●恋愛リアリティーショー編の炎上

恋愛リアリティーショーがなにかについてはここでは説明を省きますが、このエピソードでとある女の子が炎上してしまいます。
番組の視聴者から叩かれ、誹謗中傷の域まで発展し、女の子が追い詰められてしまうシーンがあります。
SNSが人を追い詰める怖さが生々しく教訓めいていて一見の価値ありと私は思っています。

恋愛リアリティーショーのメンバーの一人に、YouTuberのMEMちょという女性が登場するんですが、MEMちょが語るSNSやバズりの仕組みがとても面白い。
「一見叩いている人が目立つが、実際には叩くべきか擁護すべきか迷っている人や、どちらにもつかず傍観している人が一番多い」というサイレント・マジョリティ理論
中途半端な謝罪はかえって炎上をまねくなどのノウハウを語る場面は興味深くみれます。

SNSで活動するにあたり、自分の視野を広げるヒントがたくさんあるエピソードだなと思っています。

恋愛リアリティショー編ではないですが、物語の最序盤ではルビーが「傷つけられる側が自分を納得させる為に使う言葉を 人を傷つける免罪符に使うな」というシーンがあります。
現実のSNSで炎上騒動があるたびに引用される有名なシーンです。
あわせて肝に銘じておきたいですね。

●2.5次元編には漫画家も登場

アニメ2期で中心となったエピソード「2.5次元編」では原作の漫画家や舞台の脚本家が登場し、それぞれどのような思いで作品を作っているのかが語られるのが熱いです。

5000万部突破の売れっ子漫画家とその師匠の関係がいいんですよ。
二人が本音をぶつけ合うシーンは是非みてほしい。

売れて増長している原作者に説教できるのは師匠だけ。
師匠の助言・説教に対する「そういうの、5000万部売ってから言ってください」という無敵の返し「言っとくけど私の方が面白い漫画描いてるから!」と返せるのは師匠だけ。

「作品のクオリティを人質にして真っ当なコミュニケーションから逃げている」
「あなたも私も3本描けば2本はつまらない漫画を上げる。自分が打率3割程度のくせに他人の仕事には常に名作を求めるなんて虫のいい話」

という話はクリエイターじゃなくてもぶっ刺さります。

プロかそうでないかの違いはありますが、同人活動もモノづくりですから、人の作品にどうこう言う前に自分は面白いものをかいているのかという話ですよ。
仕事の話に置き換えてもそうじゃないですか。自分だってくだらないミスするくせに、人のミスにはうるさい人、いませんか?


◆同人活動をしている方に読んで(観て)ほしい

推しの子は芸能界を中心に展開されるお話ですが、2.5次元編は漫画家さんが登場する関係でそっちの業界にも触れられているのでいいですね。

すべてのヒット作には何かしら読者・視聴者に響くものがあると思うんですけど。
推しの子は意外と同人女に身近な金言や考え方が多いんじゃないかと思っておりますので、「推しの子は同人女に刺さるぞ」というテーマでお話させていただきました。

気になった方は原作からでも、アニメからでも見てみてください!

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キダチ@本垢で言いにくいこと
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