学べるときがチャンス
学校での勉強ばかりやっていてはいろんな経験ができない、という意見もある。確かに、朝起きて学校に行って、夕方まで勉強して、家に帰ってきてからも宿題をしたり塾に行ったりして、週末は模擬試験や予習復習をやっていると、他のことはなかなかできないだろう。
でも一方で、社会に出て仕事をして、いろんな人と会って、いろんなところに行き、いろんな経験をしているときには、学校で学ぶようなことを効率よく勉強することはできない、とも言える。
学校では、その年齢にあった学習内容を、プロの先生から、毎日効率よく、そして幅広く教えてもらえる。
学校以外でそんな機会はまずない。もし仕事を始めてから自分で英語や数学、理科や社会を勉強しようすれば、いつ何をどんなふうに勉強するのか、教材には何を使うのか、それらを探し考えるところから全て自分でやらなければならない。
私がニュージーランドに移住したときはすでに仕事をしていたから、英語を学校で学ぶ時間はなかった。今から考えると英語力はかなり低かったから、いろんな失敗をしたり、大きな損をしたり、回り道をしたり、恥ずかしい思いをしたりしながら、少しずつ英語を身につけてきた。一定期間プロの英語の先生からしっかりと英語を学ぶ機会があればもっと英語力を伸ばすことができるのに、と何度も思った。
中学高校留学生や語学留学生は、学校でプロの英語の先生から、その人にあったレベルの指導を毎日受けることができる。ときには個別の質問に先生が答えてくれたりもする。英語をきちんと教えてもらえる機会が目の前にある。
留学生でなくても、小学校や中学高校生なら、数学も理科も社会も、その他の科目も、プロの先生から効率よくレベルに合った授業を受けられる。そんな機会は、人生でもそれほど多くない。
だから、今、毎日学校に行っているのなら、その機会を最大限に活かして、自分から積極的にに学んで、いろんなことを身につけるのがいいと思うのだ。学校を卒業してしまうと、人生でそんな機会はなかなかないのだから。
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