求められる人間性

 ラグビーは危険なスポーツである。1人が自分勝手な行動をすれば、仲間が怪我をする可能性がある。したがって決まりを守るということがまず第一に求められる人間性である。これはグラウンド内だけでなく、とくにグラウンド外について言える。日常生活がそのままグラウンドにプレーとして反映される。ラグビーにごまかしはきかない。
 粗暴であるというイメージがある。確かにそうである。気性が激しくないと勝てないし、良い子だけでは負けてしまう。試合中はそれで良い。闘争心をむき出しにして、ルールを守った上で激しいプレーを行う。しかし、真のスポーツマンシップというのはグラウンドを離れたところで発揮される。日本一になるチームのメンバーは相手を思いやることができる。他人といるときは決して自己中心的な行動はとらず、相手のことを思いやることができる。もしそうでなければ真のラガーマンとは言えない。ラグビーを通して、相手を思いやる心を身につける。
 結局、ラグビーで勝利するのは人間ができているほうである。ラグビーにごまかしはきかない。そのため人格の教育に力を入れなければならない。ラグビーノートを用意し、自分の考えなどを記入する。書くことで人は成長できる。また、上級生が下級生を指導することで、上級生としての責任感が生まれる。浮羽ヤングラガーズを選手が指導する機会をつくることや浮羽RFCと合同練習を行うことは、縦のつながりを深め、社会性を身につけるという点で意義のある活動である。
 また、レギュラーへの憧れを持ち、誇りを持つことで人間は成長する。そのため、レギュラーになったときのジャージ渡しの儀式を神聖化する。代々のレギュラーのノートを渡すことや、自分も書くこと。また、それぞれの長所に応じて各リーダーに任命し、責任感をもつ。さらに、数値的に評価して一定の基準を満たす者を表彰する。

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