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今日の一冊!おすすめ教本シリーズ

はじめましての方ははじめまして!

すでにご存知の方は、お世話になっております!

菊花ゆいです。

早いものでもう10月末。10月と言えば…ですね。秋といえば、読書の秋です。

実は私、音楽関係の教本を読むのが大好きなのです。

せっかくブログを書いているので、今まで読んできた本をレビューできればと思い、このおすすめ教本シリーズを始めることにしました。

今回は2020年10月22日発売の映像制作のための自宅で整音テクニックをレビューします。(全て独断と偏見によるレビューなので参考程度にとどめて下さい。)

はじめに

まずこの本、タイトルには

”映像制作のための”とありますが、むしろ音楽制作の人にかなり勉強になる内容という印象でした。

それもそのはず、本を読むと分かりますが著者の三島元樹さんは元々映像制作のための整音作業(MA)をメインでされていたわけではなくて、映像に関わる音楽を作る側の方だったようです。つまり音楽制作側の人間だったということです。

それでは、この本で「音楽制作側の人間がどんな知識を得られるのか」に焦点を当てレビューしていきます。

どんな人におすすめ?

①マイクの指向性や種類について疎い方

②スピーカーのセッティング方法がわからない方

③bitってなに?Hzって何?32bit float?ラウドネス調整?わかっているようでわかっていない事を知りたい方

④ルームチューニングについて知りたい方

⑤MA(映像制作のための整音作業)の作業工程を知りたい、どんなデータ(ファイル形式等々)を入稿した方が良いのかを今後のために知りたい方

⑥RX7を現場ではどのように使いこなしているのか興味がある方

⑦最近Youtubeなどに進出し始めた音楽制作者の方

個人的なイチオシポイント

個人的にはp45〜のルームアコースティックについての部分がとても参考になりました。

私の普段の制作スペースはリビングで、床はフローリングで音の反射が大きく、サイドも窓などがあって劣悪です。

SonarworksのReference4で計測しても左右が違いすぎてゾッとするレベルなのです。この本を読んで、音響補正ツールに頼らずもう少しルームチューニングしなくてはと思いました。

またp128〜の映像音楽の役割というページ、ここは完全に音楽制作者のために書かれているように感じます。

映像音楽(劇伴やCM音楽など)とヒットチャートを賑わすような音楽との違いは何かについて、その世界の仕組みについて学べました。

章の合間に挟まれるコラムに、コンプの使い方などものっていたり、ストック系音楽サービスについて記載されていたりとボリュームたっぷりな本です。

まとめ

映像制作のための自宅で整音テクニックは、

音楽制作にあたっての基本的な部分をしっかりおさえつつ、

一歩踏み込んだ整音に関わるテクニックを得られます。

そして、MA作業とはどんな作業なのかを知る事により、音楽制作者として映像音楽に携わる時どういう事に気を使っていけば良いのか

に気づける本だと思います。

最近では音楽制作者がYoutubeに進出することが多くなってきました。

音楽は作り慣れているけれど、ナレーションやBGMを映像に合わせてどう整音していったら良いのかはわからないといった方にはとてもオススメできます。(詳しくはp70〜)

文章も読みやすく、全編にわたりカラーな点、レイアウトもしっかり計算されている点がとても読み手の事を考えていらっしゃる愛のある良書だと感じました。

以上がレビューです。

それではまた、次回のおすすめ教本シリーズでお会いしましょう。

菊花ゆいでした。




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