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猛暑日キケン! 真夏の恐ろしかった話

バタバタしていて、オリジナル記事を書くのが厳しい状況が続いている。
しかし、そんな状況下でもなんとかコンテンツをつなぎたいという思いで、インスタに上げた猛暑にまつわるとんでもない経験をした話を、noteにも移植して紹介したい。

ひとりでのんびり道具を車に積もうして炎天下に放置したのがことの始まり

8月も半ばから下旬に差し掛かった土曜日のこと。
連日続いていた流れを引き継いで、この日も朝から猛烈な暑さとなっていた。

“恐ろしい話”は午前中の草野球が終わったあとに起きた。

別に怪談話ではないよ。猛暑の真っ只中だし。
むしろ、逆に“熱い”話である。

土曜日午前をメインに活動している草野球チーム・星涼では、車を持っていて常連に近い者が持ち回りで道具当番を務めている。チーム結成当初は3人いたのだが、一人は辞めてしまったため、現在は2人で持ち回る苦しい状況だ。
ときには、「道具を持っているから」、あるいは「もうひとりの道具係の人も都合が悪くて参加できないため」という理由で、締切が過ぎて相手をあたふたさせているような仕事ですらも放ったらかして、ダマで試合に参加することもある。

人の道に外れることかもしれないが、少しでも他の回り道手段が可能な方を犠牲にせざるを得ない。仕方がない。
これは、もうひとりの道具係の仲間も、オイラがどうしても試合に参加できないときには同じ境遇に見舞われ、やりくりに苦労することになる。
そのぶん、毎試合、全員割り勘で出し合っているグラウンド代は免除となることで、バランスをとっているということだ。

遠くから煙がモクモクと上がっている! なんでだーー!?

まあ、それは、今回全然関係のない話で、いつもの“のっけから本筋外れまくりモード”である。失敬(笑)。
猛暑の中での試合は終わり、毎回の慣わしである全員でその場で道具を拭いて汚れを落としたあと、チームは解散。
数人に手伝ってもらい、オイラの車の前まで運んでもらった。

このあとは、人により午後の所用に備えてすぐにその場を去るものもいれば、数人募って飯を食べに行く人もいる。
だが、オイラは現在、コロナに対する同居の両親の不安を煽るため避けるようにしているので、多人数で不特定多数の人が室内にたくさんいるファミレス的な店には行かないようにしている。
ひとりで行くぶんには、大声で談笑する機会もなく、食べてすぐに出てしまえばリスクも低いと思うので、普通に行っているがね。

まあ、試合のあとの反省会を兼ねた食事となれば、運転しない人はビールを飲んだりするし、どうしたって盛り上がる。
さすがに、万一感染した場合には「それが解っていて、なぜ……?」と、一番になりがちなパターンなので抵抗はかなりある。
そのことをチームメイトも理解してくれているようなので、この日も無理に誘う者は誰もいない。これは本当に助かる。
そうした最近の慣例に則する形で、オイラは道具を車に積んでそのまま直接帰ることにした。

ときには、帰る方向がほぼ同じの監督も車に乗せて送ることがあるため、そういう時は車に荷物を積むのを手伝ってもらえるのだが、この日は監督も数人と食事に行くことになり、一人である。
車の前にある野球の道具は、軽自動車とはいえ、オイラの車の後部座席がパンパンになってしまうくらいのすごい量である。
積み方にも順番があって、そのとおりにしないとうまく収まらないため、どうせひとりになったし、のんびりと積むことにして、個人持ちのボール数個が結構汚れていたから、先にそれを水道で洗ってから道具を積もうという流れになった。

ところが車に戻ると、昼時の炎天下に車のそばで10数分間置きっぱなしになっていた道具の塊から不可解な煙が上がっているではないか!
なんだ!? どうした!?

煙はチームの道具ではなく、オイラの個人持ちである白と黒のエナメル製の野球バッグから上がっていた!!
ええぇーー!?

でも、炎🔥までは出ていない。
出ていないけど、そもそもなんで???
オイラはタバコは吸わない。
火の気のあるものは一切ないはずなのに……。

ここで思わず、『機動戦士ガンダム』の宇宙要塞ソロモン攻防戦でのセリフが頭をよぎった(笑)。
「レーダー反応なし。エネルギー粒子反応なし!」
「レーザーとでもいうのか!?」

目の前にあったのは、オイラ自身のグラブやスパイクなどを入れている個人持ちのエナメルバッグのビニールの部分が、こともあろうに縦に線状に裂け、さらに少しおいて銃弾が通過したかのような穴が空いている事実であった。

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突如として現れた『ソーラ・システム』

とまあ、やや大げさに話を盛りあげさせてもらったが、実は近くに戻ってきたときに、この煙を起こした犯人はすぐに判った。

道具の中にある丸くて銀ギラしたもの。
監督が「あれは、いいものだ」と、いつのまにやらチームの道具として購入していたアルミ製の鏡であった。

このアルミ製の鏡。
直径は45センチくらいだろうか? ちょうど道路標識くらいの大きさなのだが、監督が言うには、この小ささにも関わらず、形状がおわん型になっているので、凸側を自分に向けると、全身の姿が映るのが素晴らしいということなのだ(写真参照)。

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そのため、現地で素振りをするときに全身をチェックできるスグレモノと話していた。
以前に、試合前に車から道具を出すとき、オイラともうひとりの古参のメンバーで「これ、いる? そもそもこれ何?」という話になったことがある。
で、もうひとりのヤツが「いらねー、いらねー。いいよ、置いていこう」というやいなや、後ろから監督が「いるよっ!!!」と割って入り、この鏡がいかに優れたものかを説明してくれたのだ。

そのときは「へぇ、そういうものだったのかぁ」と納得したが、このときは、凹側が上空の灼熱の太陽にたまたま向いており、その反射光はパラボラアンテナのように一点集中され、おいらのバッグの黒い部分に虫眼鏡の原理で向けられ、熱が溜まってできた煙だったのだ。

まさかこんなところでこの鏡が機能し、ソーラーシステムとなって火をおこすという斜め上行く機能を発揮するとはなぁ😲 
予想だにしなかった戦術にオイラは「恐怖した」🤯

いや、まあ、冗談はさておき、エナメル製のバッグだから表面が一部溶けたり焼切られてしまったショックはあるけれど、それ以上に炎が上がる前に気が付いてよかった😨
もし、燃えだしたりでもしたら、車の直近だっただけに、とんでもない事故になっていたかもしれないからね。

あれは光らせてはいけないだ!

それにしても、日本の、東京の猛暑を象徴するような太陽光の強烈さたるや本当に侮れないと、改めて実感したのはいいとして……🌞😵

実はこの鏡、実際に使ってる人をオイラは見たことがないんだよね😅
試合前も、ベンチでも、いつも箱に入りっぱなし。
オイラも最近までそうだったけど、この物体が一体何なのかをわかかってない人も多いと思う。

とはいえ、
「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」
とも言えず😆
毎試合、律儀に他の道具ともに出し入れし続けてきたのだが、まさかこんなニュータイプなネタ系のドジドジ話で主役に躍り出てくるとは、予想外だった😑

「光とエナメルが溶けていく。あれは光らせちゃいけないんだ!」

そう心に刻み込まれた、恐ろしい真夏の出来事だった。
もし同じタイプの道具を持っているチームの方がいたらご用心を!

ちなみに、蛇足ながら、このお話は野球に一切興味のない人向けに、ガンダムネタを随所に織り込んでいますので、どちらかが好きな人にフックしてくれたら良いなと思っております。

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