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1970年代の暮らし

斎藤幸平さんの「人新世の資本論」をやっと半分まで読み終えました。

いい本です。
今まで、なんとなく思っていたことを明快に言語化してくれてる。
響いてくるフレーズがたくさんあります。

この間、遊びに行った clubhouse のお部屋がライターさんの集まりで、みなさん文章を操る方だけあって読書もかなりされている。
その皆さんが「この本、話題になったんですよ」とおっしゃっていました。私はまだ読み始めたばかりだったので、感想を詳しくお聞きしなかったけど、ちょっとひっかかったのが、どなたかの
 「あれ、面白かったよね~」
という言葉。
面白かったーかあ。読みものじゃないと思うけどなあ。
ここのみなさんは、読後、何か行動を起こされたんだろうか。
そこまでちゃんとお聞きすればよかったなあ
(初対面なので遠慮しました。アクション起こされたなら、ごめんなさい)

そう。
この本は読んで行動を起こさないと、意味をなさない本だと思う。

前半をかいつまんで言えば、
 ・気候変動の行き着く先は、人類が地球に住めなくなるという未来。
 ・気候変動の原因は資本主義。
 ・先進国の人々が今の生活スタイルを維持するなら、CO2は削減できない
 ・打倒資本主義のために必要なのは「脱成長」という考え方。

経済成長に依存する社会では、手遅れになる可能性すらあるという警告に基づいた啓発本だと思う。

脱成長の具体的な方法として挙げられているのが
 1970年代の生活スタイルに戻す

グローバル資本主義が広がる以前の生活様式に皆が戻るなら、CO2の削減目標も達成可能という。

1970年?私は10代だったな。それなら、知っているぞ。戻せるぞ。

ちょっと希望が見えた気がする。

この本は、25万部も売れているというのも、希望の光。
それだけ、問題意識を持っている人が多いということだから。

その人々が、読み物として「面白かった」で終わらせないで、自分の生活を少しずつ、でもちょっと焦って変えていったなら、そしてその人数が一定数に達したなら、一気に社会は変わる。

そのための、方法・戦略はなんだろう。

私の今の暮らしは、かなり1970年代に近い。
そして、充実した暮らしを営めている。

でも、それをするのが難しいと感じている人に、私の暮らし方をヒントとして発信できるんじゃないかしら。

そう思ったら、SNSのフォロワーを増やす意味もあるように思えてきた。

たくさんの人に、行動してほしいと思うから。

「人新世の資本論」後半は、いよいよマルクスの登場。どんな風に「脱成長」と「資本論」がつながるんだろう。

。。。にしても、難しい本だわ。かなり噛み砕いてはくれてるんだろうけど。

ただでさえ本を読まないという、大多数の人に伝えるには、さらに話し言葉・聴き言葉として伝える工夫がいるかもしれない。
私のできる方法はどれ?ブログ?音声?図解?

あれこれ考えてたら、道筋が見えてきた気がする。

また明日。

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