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【自己解釈】アズールと双子の関係について考える

オクタヴィネルの関係性について考える

今回は『ツイステッドワンダーランド』の、オクタヴィネル寮について。
自分なりに考えた結果をアウトプットしたいと思います。

今更なんで?と思う方もいるかもしれません。
私も今まで、散々とTwitterで同じことを繰り返し言い続けています。
そろそろ、自分の思考を長い文章としてまとめようと思いました。

思考が整頓されるので、おすすめです。

きっかけはお題箱で頂いた疑問なのですが、こちらにURLを貼っておきます。
https://odaibako.net/detail/request/2c786fe5-2c00-4bbb-80f8-1223d2d44801?card

要約すると
「アズールがオーバーブロットしたときの「やっと戻ってきてくれたんですね」というセリフは、主従ごっこにしては信頼があって、矛盾な気がする」
という意見でした。(違ったらすみません……)

考え直すきっかけを頂きましたので
それに答える形で(あまり答えになっていないかもしれません)
この記事を書こうと思いました。

お付き合いいただければ幸いです。


アズールと双子は、主従ごっこの関係

三人は「主従ごっこ」という関係です。
ですが、それが特別重要なわけではない、と私は思います。

ただ、双子のスタンスが「ごっこ遊び」の形態をとっているに過ぎず
「ごっこ遊び」が目的ではない
のです。

さて、「ごっこ遊び」という言葉は4章にて登場します。
というのも、アズールとフロイドの口から直接語られますので
当人たちとしてもこの表現がしっくりくるものなのでしょう。

何故三人はこの「主従ごっこ」という形態をとっているのか。
それはひとえに、双子(特にジェイド)の性質に由来します。

双子が何故アズールに付き従うのか
出来る限り分解して紹介します。

殆どが自己解釈で、決定的な根拠には欠けます。
話し半分に聞いてください。


双子が好きなのは、アズールの常軌を逸した努力

双子がアズールに付き従うのは、単純な理由です。
双子は、アズールの事を面白いと思っているからです。

面白いから付き従っている。
本当に、ただこれだけなのです。

どのような部分を面白いと感じているのか
結論から言うと、見出しの通りです。常軌を逸した努力、これになります。

それを一つずつ取り上げるには、それは膨大なテキスト量になります。
私が特に分かりやすいと感じる部分をピックアップして、紹介します。

フロイドの式典服をホームに設定した際
教師に媚を売るアズールを面白がっています。

最も核心に触れた内容になると、3章のアズールの独白
過去の双子との出会いにおいて、双子は「あのタコちゃん、面白いね」と。
出会って間もないアズールを見て、そして面白いと評しています。

恐らく、アズールの常軌を逸した努力が、
双子の”面白い”なのではないか、と思います。


アズールは度の過ぎた努力家

アズールが努力家であるというのは、説明するまでもありませんが
努力家というだけでは、おそらく双子のお眼鏡にはかないません
どんなキャラも基本的には努力家です。

自分の目的があって、その為に動くのが人間の基本ですから。
よっぽどなことがない限り、努力ではないキャラというのは探すのが難しいです。


アズールの何が、努力家という印象を強めているのか?
殆ど憶測の域になりますが、
努力をする動機と、その方向性があらゆる障害を無視したものになっている
という点かなと思います。

双子が出会って間もないアズールに何を感じたのか
恐らくその態度に、社交性を捨ててまで成し遂げたい何かがあるのだろうと
そう感じたのでは?と考えています

八つ当たりじみたアズールの叫ぶ声に、双子は少しも動揺せず「面白い」と言います。

アズールは、誰かしらとの信頼関係を築くことを諦めている。
正直言って社交性がないというのは、どうしようもなく、不利です。
それらのデメリットを全く無視している。
それらを捨ててでも、まずなりたい自分がいる。

ツボの中にびっしりと書かれた魔法について。
アズールの幼少期の独白が、どれほどの時期なのか明言はされていませんが
年齢に見合わない勉学に励むというのも、年齢という障害を無視しています。


アズールは目的のためなら何でもする。
もう聞き飽きてきそうな表現ですが、とにもかくにもこの性質が強いです。

抽象的で分かりにくいですが、アズールの制服のエピソードについて考えます。
アズールの制服のエピソードでは、
「すごろくに勝つためにサイコロの目をコントロールできるような投げ方を練習をする」
という展開になっています。

突拍子もないですね。
このエピソードでクスリとした人は多いのではないでしょうか。

努力の方向性が明らかにおかしいと思います。
まあ、おかしいという言葉も曖昧で人による部分かとは思いますが……。

普通であれば運要素の大きなゲームは避けるだとか
プレイせずに済む言い訳を考えるだとか
そういった方向性にシフトした方が楽なんです。

しかしアズールはそうしません。
茨の道であっても、自身の圧倒的な“強さ”を演出するためなら何でもします。


ここまで長々とアズールの持つ、双子にとっての“面白さ”について書きました。
なぜ面白い事が双子にとって、付き従うことに繋がるのか?


双子はアズール観賞に必死

双子は面白いことが大好きです。
面白さに最も近い場所で、それを楽しもうとする。
欲求に素直なんですね。

双子が舞台装置的な立ち位置を望んでいるのでは、と思います。
アズールの面白さを引き出すための役割を買って出ている状態です。
特観席とでも言いますか、アズールというコンテンツを楽しむうえでのVIP席。
株主と言ってもいいかもしれないです。

双子は面白さへの投資に躊躇がありません。その結果、
自分たちの認める”面白さ”を助長するために、従者として立ち回っているのだと思います

特にジェイドは分かりやすく、好奇心旺盛です。
興味のあるものに対して妥協がありません
キノコへの研究態度や、寮服のパソストで見せた、尋常ではない労力投資。

ジェイドは本人の性格とは別に、非常に能力が高いです。
誰かの手助けをすることが苦にならない。
アズールの目的との相性が良いのです。

フロイドは、何に対しても興味が薄いことが窺えますが、
逆に刺激的なことが少ないからこそ、アズールは貴重なコンテンツなワケです。

フロイドに関して言えば、アズールとは非常に相性が悪いと考えられます。
この話はややこしくなるので、また別の機会においおい書こうかな。


何にせよ、双子は面白いものが好きで
そしてそれらを楽しむことに全力
です。

中でも、アズールというコンテンツには自ら手助けを願い出るほど。
アズールが必死に努力をする姿が、面白くて、大好きで
そしてその努力の成就を見届ける上で、ジェイドは非常に有能な部下になります。

フロイドは、面白ければ何でもいいのかな……?
ジェイドのスタンスに合わせている、というのが最も可能性としては考えられそうです。
自身の立場にあまり興味がないようなので、よく分かりません。
“誰にも理解されない”という魅力を持つキャラクターですね。

ちょっと余談にはなりますが、
こういう部分に王馬小吉に近い楽しみ方を見出せそうです。


アズールは、双子に気に入られている自覚がある

で、まあ長い寄り道をたくさんしてしまいました。
一番の言いたかった部分はここです。
というか、お題箱の方の声に答えられるのが、この項目になります。

アズールは双子に面白がられている節を理解していますね。4章です。
私が上記まで書き連ねてきた双子の性質を、ハッキリと理解しています。

その上で、アズールがオーバーブロットする直前のシーンを見返すと
アズールはまだ、まだ諦めていないんですね
心が折れていないんです。
いつものように怒りに身を燃やして、手段を選ばず、自分の“強化”に必死になっている。

アズールからすれば一時の感情で冷静さを失ってはいるものの
だからといって、行動原理が変わったわけではなく
単純に、貪欲に、自身の能力を高めることに狂っている。

アズールは、自身の狂いに自覚がなかった

まあ冷静ではないですから、そこには“狂い”が生じています
アズールの努力家で合理的な面を支える重要な性質、
忍耐強く、長期的な視点で努力を積み立てることが出来る、という部分です。

これがパニックによって完全に失われているんですね。
ですので、「物事を先まで見通す」という、普段であれば無意識にできている行為
これが出来なくなっている。

具体的に、
自身のユニーク魔法を連発してはならない、とか。
オーバーブロットを起こせば一時的に強くはなるものの、その後に問題が起こる、とか。
あらゆる「今後の事」に頭がまわっていない。

そしてこれを、アズールは認知できていなかった。
あるいは、認知はしていたかもしれません。しかし、自暴自棄になって、どうでもいいと思っていた。
何にせよ、双子の思う常軌を逸した努力、という“面白さ”を持続するには
もうどうしようもなく、面倒な事態
です。

双子はこのクソデカ面白コンテンツを逃したくないわけです。
アズールは心が折れたわけではありませんし
まだ怒りで必死に強くなろうともがいている。

ただ、やり方に問題が生じていて、今後面白さを持続できるのかが分からない。
双子だってそりゃ焦ります。
この部分に関してはジェイドは特に焦りを露わにしていましたし、
なんならフロイドは失望一歩手前。


この双子の焦りを、アズールは把握していなかった
アズールは、自身の双子に面白がられる所以を理解しながら、
それがあの場所で、
現在進行形で自分の性質が損なわれている事実を、自覚できていなかった。

そういうワケで、学園に戻ってきた双子を見て
「やっと戻ってきてくれたんですね」と
まあ、自身への援護を期待するような、言葉が出てきたのかな、と。

主従ごっこと言っていますが、アズールは少なからず双子を信頼していると思います。
双子を心底から、理由なく信頼しているわけではありませんが。

自分の事を面白がって、野次馬よろしく、アズールの持ち込む案件に喜んで首を突っ込む
双子の“貪欲さ”を、アズールは信頼している
そしてその貪欲さを理解しながら、
自分が双子の好奇心を刺激するコンテンツであることにも自覚がある
自分の積み上げてきた努力とその姿勢に自信があったんですね。

しかし、あの場で。
アズールはあの場で、完全に面白さを損なったわけではないのですが
やっぱり将来性が失われていました。その自覚だけが、無かったように見えます。
だから双子に対して、
「まだ自分に投資をしてくれる」と、そう信じてしまっていた。

双子からすれば気の狂った閉店セールみたいな、そんな光景でしょうね。
サ終直前で急に大盤振る舞いの限定ピックアップをするソシャゲとか。
面白いけど、終わりが見えかけてしまっている、みたいな。

変な例えになっちゃった。

結局はこの程度しか言えません。
あまりにも情報量が少なくて、決定打に欠けます。

まとめ

本当に本当に長くなってしまいました。
要約すると

アズールは双子にとっての“面白い”コンテンツで
アズールはそれを自覚し、双子の“貪欲さ”を信頼していたけれど

オーバーブロット直前において、
自身の面白さが損なわれていた事実に無自覚で
双子がまだ、「面白い自分を援護してくれるはずだ」と
冷静さを失って勘違いをした結果
「やっと戻ってきてくれたんですね」というセリフが出てきた。


こんな感じで解釈していました。
あくまでも私なりの解釈なので、真偽のほどは分かりませ~ん(丸投げ)

長々と要点もまとまっていない書き方で申し訳ありません。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

良ければ!ツイッターでお題箱を設置していますので、そちらの方で意見を頂けると嬉しいです。お手すきの際にでも、是非!
お題箱→【 https://odaibako.net/u/kbk_twins 】


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