きばくんの(もう辞める)お仕事の話

かみやパパからはじまる Advent Calendar 2019 12/3

ドーモ!きばです。普段は大人しいのですけれど色々お騒がせしたりしております。ご心配もおかけしました…今はおおよそ元気です。

さてさてアドベントカレンダーです。何度か「やってるなァ」と見ているだけでしたが、話題もあるので参加してみることにしてみました。

テーマは「今年頑張ったこと」。

お仕事頑張った!

ヤバくなった!

無理だった!

…そもそもどんなお仕事?

そういう話を書いていきたいと思います。よろしくどうぞ。

Q.何の業界に居たの?

A.一般的な分類でいえば『コンサルティング業者』…となりますが、もう少し細かく言えば、探偵、情報屋、興信所…『信用調査会社』という類になります。全国規模の会社が2社、後は各地方の専門業者や特定の業界(繊維とか木材とか)に対応した業者が数社・・・という狭い業界です。

ご存じの方は多いと思いますが、大学時代は自然科学の学徒として研究をしていましたから、全く異なる世界へ飛び込んだ形となりました。ご縁あって新卒採用していただき、弊社(執筆時点では弊社!)の札幌支店で働いていました。新卒ですよ!新卒!

それでいろいろあって昨年10月からメインとなる調査職に配属されまして、東京で2か月間に及ぶ研修の後、札幌でいろいろな会社を巡る日々を過ごしておりました。

Q.調査って何やるの?

A.『信用調査』というのは、企業間の取引において「これから取引する会社、ほんとに信頼できるんかいな」「ウチの商品買ってくれるけど、お金あるの?」という不安を払拭する為、或いは回収不能になって損害を被らない為に利用されるサービスです。BtoBの橋渡しですね。

世の中には皆さんが働いているマトモな企業だけじゃなく、色々な様々な企業があります。物を作る企業、卸す企業、小売店舗を経営する企業、設計するだけの企業、それらが混ざった企業…そして、名前だけで実体のないペーパーカンパニーとか、怪しい商売しているところとか、案外何だってあります。全国の企業数は明確には判明しておらず、日本最大のデータ量を誇る弊社に登録されているものだけで全国147万社あります(うち、北海道は7万社くらい)。

それだけ企業があるのです、新しい取引をする際に、その取引先が何者なのか、わかっている必要がある…そんな時に、私たちに依頼が来て、調査を行う…という流れになっています。

(尚、実際に依頼が来るのはこうした取引先の確認だけでなく、同業者の情報が欲しいから、知り合いだから、仕事依頼している(してくる)先だから、最近話題だから、など理由は様々です。)

閑話休題。信用調査とはつまり「その企業ちゃんとしてる?危なくない?」というのを判断する資料(報告書)を作ることにあります。

そのために掻い摘んで説明すると

 ①その企業の現地を確認した上で

 ②どのような事業を行っているのか

 ③どのような体制(店舗とか従業員数)で営業しているのか

 ④どんな歴史があるのか(過去に何かやらかしとかない?)

 ⑤直近の決算状況はどうなっているのか

 ⑥取引先や金融機関との関係、また借入状況はどうなっているのか

 ⑦ぶっちゃけ最近どんな感じ?

 という話をその企業の経営陣や経理担当者からヒアリングします。

体感で7割くらいは社長と話をします。或いは会長とか。最近どうなの?めっちゃうまくいってる?へぇ!どんな?新商品?おお!でもうっかり問題とか生じてないです?取引先さん足りてます?新しい競合とかあるんじゃ?

そんな話を毎日していました。一応年間400社と面会する計算の仕事量となっています。色々行きました。パッと浮かぶだけでも、某乳業とか、重鉄鋼業者とか、総菜製造業者、木造建築、設計事務所、Amazonでの販売をする業者、テレアポ業者、道路切削業者、電気通信工事業、不動産業、不動産管理業…お会いした社長さんの顔がポンポン浮かびますね。

そうして面会してヒアリングした内容を、『調査報告書』というフォーマットにまとめて、提出するのが調査のお仕事です。とっても意義があって、とっても新鮮な話題を掴めて、そのうえでハードで骨の折れる楽しい仕事でした。

Q.調査だけなら楽しそうじゃない?

A.違うんですよ~ウチ実際は営業会社なんすよ~

どこまで記載して良いかわからないんで、多少ぼやかして書きますが、本当に営業に対するウェイトがやばやばです。先輩社員は皆うまくやってんだな~本当にうまくやれてんのか?と疑問に思うくらいには不自然でした。実際露呈した部分もたくさんありますし、つまるところ凄く無謀な挑戦をさせられ続ける環境なのですね。

Q.自分自身、何かヤバくなる原因あったの?

A.私の適性のなさ、といえば簡単なのですが…やっぱり営業は向いていませんでした。押しが弱いんですかね、具体的にココ!とは言いにくいのですが、兎にも角にも私は本州から来たパワハラクソ上司が求める行動がどうにもアホくさくてついていけなかったんですね~おや具体的な問題点わかってるやん。改善できないけど。

Q.その会社大丈夫?黒くない?

A.真っ黒ですわいな

それで追い詰められて症状が出ました。10月末くらいからですかね、とにかく泣いていた。コントロールが効かない、涙が止まらない。その状況が少し続いて、仕事がまわらなくなりました。

元からヤバい環境から脱出できない職場なんだな、とは気づいていました。実際中途で入ってきては辞め入ってきては辞めをアホほど繰り返していて、入社してから10人は入社して10人は辞めて行ってました。自分自身が危険な状況に陥って、当然一部冷静では無かったのもありますが…

ああこれが潮時かな、きっと続けてもいいことないな

と諦めの気持ちが強くなり、今回の処置とすることにしました。(11/15くらいですね)。

あれよあれよという間に退職の日程を定めて、11月末を最終出社、12/18付で退職しました。

そのため12月はお休み期間です。料理をしたり、竜槍スマウグが出るまでドラゴンルーラー(白)の前で粘ったり、今後の人生を考えたり、相方と東京謎解き旅行したりする予定です。勿論ボドゲもいっぱいしたいですね。

新しい職場はふんわり決まっています。伝手があるのでそこに売り込んだりしています。営業はもう勘弁なので、別の職場を求めて。

そんなこんなで、一年間「調査員」として企業の経営とか、信用とか、札幌市内の諸業界の力関係とかをふんわり学んで見聞きしていました。そのうえで自分のできる仕事できない仕事がちょっとでもわかったので、それはそれで良かったかなぁと思います。暫くしたら無職になりますが、貴重な充電期間として、一日一日を楽しんでいきたいです。

散文ですが、一年頑張ったこととして、ここに記しておくこととします。自分でも整理の付いていない部分とか、混乱しているところも多少あるのですが、それでも前を向いてゆければと思います。


最後に心の一句。

人生に 仕事以外が ありすぎる。

それはとても幸せなことなので大事にしていきたい、そう強く思いました。






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