ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

皆さん知ってます?

ボラット。

日本で放映されたのは2007年。日本のキャッチコピーは

バカには理解できないバカです

何とも失礼なキャッチコピーだ。そもそも英語でコミュニケーションをとることができるあたりバカな人ではないと私は思いました。。

私は中国人の彼氏に勧められ、英語版でしか見ていません。字幕も英語のやつね。なので日本語版ではどうなっているのかわからないけど、これはただの文化の違いってだけで彼はおバカな訳ではないのです。

例えテキサスの闘牛場で彼がアメリカの国家のメロディに合わせてカザフスタンの国家を歌い会場中からブーイングを受けても。

何故かずっとカバンの中に鶏を入れていても。

何故かユダヤ教徒がすごく残虐な人たちだと教えられ、年に一回ユダヤ教徒に模した人形を退治するお祭りがあったとしても。

アメリカのフェミニスト団体の方に対して女性は脳が男性より小さいから教育を受ける必要はないと言い、フェミニスト団体を怒らせたとしても。

カザフスタンという国の教育でそれが正しいと教えているのであれば、それは正しいことになるのだと思います。

正しいこと、というのはその国の考え方だからでそれが国々の美徳だからです。例えば日本では迷惑を起こすことが悪い、と子どもに教えていますが、インドでは自分も迷惑をかけるんだから人の迷惑を許しましょうと子供に教えるのと同じように。教育が違うんだから文化が違うんです。

まぁでもこのボラットという男、USAのことをずっとUSandAと呼んでいました。このイントネーションが面白くて真似をしていたら私は中国人の彼にそれは失礼だから使うのをやめた方がいいと言われたのです…。きっと私たちも日常の中で他の人を無意識の中で軽蔑した呼称で読んでいたりすることがあるんだろうなと思いました。

私は看護師をしているのですが、時折くる外国人の患者さんが我儘なことを言うと、カルテに「お国柄のせいか」とか書かれてるのを見るんです。私はこれをすごく侮蔑した、レイシストな考え方だなと思うんですが、同僚の看護師は、お国柄かもね、と笑うんです。海外で生活したことないからこんなこというんだろうなぁと思ってしまいました。そんな国だからこんなひどいキャッチコピーを作れるんでしょうね。

日本は色々な国への旅行がビザなしで行ける国の割に閉鎖されている国なので、ある意味カザフスタンと同じなんじゃないか、とも思ってしまいましたね。

そんな彼は最後にはアメリカ人の売春婦を新しい奥さんとして連れて帰り、最後はカザフスタンの国家がエンドロールで流れるんですが、わかりやすい歌詞ですよ。

そりゃアメリカ人怒るわー、みたいな歌詞でした。

カザフスタンはNo1だ。ほかの国はまるで女子どものようだ。みたいな。中国人の彼曰く、カザフスタンも中国と同じく社会主義だからね。そんなもんだよ。

とのこと。

異国の文化を学びに行くという彼の向上心は私も見習おうと思いました。

おすすめですよ。そんなに長くないので見てほしいです。

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