ゆたかさは心の栄養剤
私にとって、「ゆたかさ」って、
単純なこと。
「幸せだなぁー」って思う瞬間のこと。
豊かって、人によって感じることが違うだろうし、測れるものではない。
だから、私なりの「ゆたかさ」は、
「幸せだなーっ」て思うことです。
ねっ、単純でしょ?
あなたは、心のシャッター押したこと、何回ありますか?
私は1番最初に、心のシャッターを押した時のこと、よく覚えています。
確か、小学4年生か5年生の頃、学校でやっているミニバスケットを習っていて、その日も、体育館で練習をしていた。気温の高い日だったから、体育館内はとても蒸していて、その中で、汗が滴るほど体を動かしていた。
フラフラになってきた時に、休憩の笛が鳴り、お茶をがぶっと飲んで、高飛びなどの着地マットにゴロン!と仰向けに寝っ転がった。
そして、上を見た瞬間、窓を隔てて、
真っ青な空と白い雲が見えた。
体を動かした後の爽快感と適度な疲労感。そして私にとっては、ふとした瞬間の絶景が相まって、思わず、
「今だ・・・!」
口の中で上下の歯を噛み合わせるのと、瞬きを同時にして、心のシャッターを押した。
これが、私の初めての心のシャッター。
突っ込まれる前に言っておくけど、バスケットでシュートを決めた瞬間とかでは決してありません!(笑)とてつもなく運動音痴なのです。
それから、私は色々な瞬間に、心のシャッターを押し続けた。
キレイな夕焼けを見た時。
友達と遊んでいる時。
旅行で絶景を見た時。
恋人と過ごしている時。
大切な人との別れが迫っている時。
とてつもなく幸せだと感じた時。
結婚して、子供が産まれて、
可愛い表情をした時など、
かけがえのない瞬間だな、と思った時に。
もちろん、カメラも構えるけど、忘れずに心のシャッターも切ります。
人生って、限りがあるもの。
楽しい事ばかりではなく、辛い時だって、たくさんある。
だけど、携帯の写真もそうだけど、心の写真を振り返ると、そこからどんどん幸せだったと思った瞬間の思い出が広がっていく。そうなると、また、次の心のシャッターを切れる日を心待ちに、頑張れる。
人間って、産まれてから、楽しいことも、苦しいことも、培ってきた物があるから、次に向けて目標を掲げたり、努力できるんだろうと思います。
お金じゃない、肩書きじゃない、プライドじゃない、友達の数じゃない。私の豊かさは、生身の人間としての、心の支えとなる栄養剤のようなものだと捉えています。
最後に。いつも思うのが、いつか私が死ぬ間際、今まで押してきた、心のシャッターが、走馬灯の様にスライドショーとして頭の中を駆け巡り、人生を綴じれたらいいなぁと、本気で思っています。笑