見出し画像

【一発合格のカギは?】キャリアコンサルタント資格取得までの注意点まとめ

9ヶ月に渡る勉強と試験が無事終わり、
キャリアコンサルタントを名乗れるようになりました。
今回の経験から感じたこと、気づいたこと、
勉強方法、面接試験への対策、
養成講座が終わった後の自習方法、
緊張しないために準備したこと、
向いていない人は他の資格取得に切り替えた方が良いのでは?
と考えた事などをまとめます。

受験しようか迷っている方、
今チャレンジ中で苦戦している方の参考になれば幸いです。


【一発合格のカギは?】資格取得までの注意点まとめ

  1. 【養成講座の申込】 給付金申請は時間が掛かるので注意!

  2. 【オンライン学科授業】非効率な学び方に注意!

  3. 【実技対面授業】最後が半端に終わるので注意!

  4. 【試験本番・学科】勉強しすぎに注意!

  5. 【試験本番・実技論述面接】実技合格対策はこの3点に注意!

  6. もしや私には向いていない?チェックしてほしい4項目!

  7. 【試験勉強の極意】一発合格を自分に誓うこと


1.【養成講座の申込】 給付金申請は時間が掛かるので注意!

養成講座をしている業者はたくさんあるものの、
web検索でも十分な情報が収集できます。
合格率も高く、実績十分、
オンラインと対面授業を組み合わせられて、
自宅から通いやすい距離にあったR社を
10分足らずで選ぶことができました。

申請はオンラインで支払いまで即終了。
受講料は¥30万以上掛かるけれど、
最大で7割が戻ってくる「専門実践訓練給付金」の対象講座なので、
早速、給付金申請で初のハローワークへ。
あのトリップ感は一生忘れないでしょう。
ここまでのスピード感が嘘のように、
昭和でアナログな、0.3倍速視聴な場所。
階段もトイレもドアも全てがひと回り小さくて、
頑丈そうなんだけど古く懐かしさを覚える建物。
そこにアナログな張り紙が壁全面に張られ、
壁中が文字だらけだというのに、
目的の窓口がどこか?見つけられない。
働いている人の数が多いのに、
それ以上に待っていたり迷っている人の数が多い。

そういえばこんな雰囲気の場所が他にもあったな。
…あ、自動車免許とかパスポートの更新だ!

いやしかし、ここだけじゃないよね。
税務署、法務局、市役所、、、
このところお世話になっている公的機関はみんな同じで。
世の中のDXが進んでいる中、
デジタルデハイドへの配慮をやめられない。
このままでいいわけがないよな。
未来にどう影響するのかな。
誰がこれを変えられるのかな。
…ぐるぐると考えをめぐらせていたら、
奥のブースの人が立ち上がり、大声で私のフルネームを呼びました。
これも久しぶりの感覚だなぁ〜

予め記入していたジョブ・カード(履歴書の詳しい版)を手渡し、
キャリアコンサルティングを受ける。
1時間近く話を聞いてくださったキャリアコンサルタントは、
私の資格取得意思を確認し、
給付金申請に相応しいことを書き添え、
給付申請できる条件がこれで揃いました。

ここまで約2時間。
給付金をもらうためには必ず通らねばならぬ道。

2.【オンライン学科授業】 非効率な学び方に注意!

申請から1ヶ月後、講座が始まりました。
まずオンラインで知識のインプットから。

録画配信だから好きな時間に観られるし、
何度も見返せるし、
仕事の合間で学習を進められて効率が良かった。

・・・うん、確かに、処理効率は良い
常に倍速再生してたから。
興味のないところは居眠りだから。
中間テストは教科書を見ながら実施したから。
面白いところだけの思考を深めて終わったから、
知識としては全体の1割も得られていない。

入りたくて入った学校なのに、
授業に身が入らない経験、ありませんか?
このときの私もそう。
学びたいという意欲がなかった。
学科試験まで半年以上ある中、
今から真面目に知識を詰め込んでもどうせ忘れるし、って思ってた。

でも後半の実習を受け始めてからは、
自分に足りないものがわかり、
学習したい気持ちが次々と湧いて、
自ら教科書を開いたりしちゃう。
これこれ、学びたい意欲。
これがないときのインプット作業はむしろ非効率なんだ。

オンライン授業は実施側・受講側共に処理効率は良いのだけど、
「学習の動機」がないままだと学習効率は良くない

最初に学科の講義を済ませてしまう構成は、
見直した方が良いだろう、と思います。
そしてオンライン授業も
コロナ禍でやむを得ない状況で始まったスタイルから早く脱却し、
より学習効果UPを狙ったハイブリッド型を作っていった方が
受講生の満足度もあがるのではないでしょうか。

3.【実技対面授業】最後が半端なので注意!

1日6時間で全12回、養成校のリアル教室に通いました。
終始同じ先生に教わるスタイルで
キャリアコンサルタントの現場の具体例を多く語ってくださり、
小手先の受験テクニックではなく、
対人支援の本質を繰り返し説いてくれました。
具体例を挙げて、たくさん考える時間を作ってくれました。
自分を内省する時間も十分にとってくれました。

同級生はみな社会人で、年齢層も幅広い。
生まれも育ちも詳しく知らない方々と、
コンサルタント役とクライアント役のロールプレイングを重ねました。
こんな10人程度の中だけでも、
人生いろいろだな、と気付かされることばかりでした。

素晴らしい先生、前向きな同級生との出会いには、
感謝してもしきれません。

しかし、ここからが試練でした。
聞き上手だねとよく言われる私。
ロープレも雰囲気よく進められて調子に乗っていたのも束の間、
先生から厳しいコメントが次々と降り注ぎます。

・・・
同感と共感は違うんです。
キャリアコンサルタントは問題解決をしないんです。
コンサルタントはインタビュアーではないんです。

・・・

頭で理解した後も、何一つ体現できない自分。
この仕事、向いていないかもしれない。
そして何もできない事を、あれやこれや言い訳してしまう自分。
心底情けない。

長年過ごした会社組織では、
不得意な事に出くわしたら仲間が助けてくれる。
もし、私ができるようにならなくても、
誰かが代わりにやってくれる。
社歴を重ねるほど、叱咤されることはなくなり、
自分で気づかない限り、努力も怠る。

できないものはあいつ(後輩)にやってもらおう。
顔にハッキリ書いてある残念な先輩を見て、
あぁはなりたくないとバカにしてた私だけど、
いやいや、私だって自分の怠惰に気づかず、
周囲に助けてもらってばかりだったってこと。
それなのに、何でもできると思い込んで、
形のないプライドだけが大きくなっていたんだな。

傲慢な気持ちを捨て、
謙虚な姿勢で取り組もう。

ここから、
ボーッとする暇もなく授業に全集中。
やはり、学びたい時が学びどきだな、と改めて思います。

さて、得るものの多かった対面授業ではありますが、
「実技試験対策」としては不十分だと感じました。
実技試験の15分間の具体的な突破法、
特に5分間の口頭試問の攻略法も、
カリキュラムに入っていないようです。
だから修了後、みんなとても不安になるんです。
これで本当に合格できるのか?と。

私は合格できたから良いものの、
落ちていたら養成校に対して不満を持ってしまったかも。
これから養成講座を受ける人に伝えたいことは、

授業終了から試験日までは、担当の先生との個人的接触を禁止されます。
試験に関する項目も、講座中に遠慮なく先生に質問しておきましょう。
わからないことは講座開催中に全てクリアにしておきましょう。

私のように終わった後で困ってしまった人は、
5.【試験本番・実技論術面接】 実技対策はこの3点に注意!

をぜひご参照ください。
どう乗り越えたか?を解説しています。

さて、養成校から「受講修了証」を受け取ったら、
まず50%の給付金の申請ができます。
お忘れなきよう!

4.【試験本番・学科】勉強のしすぎに注意!

半年間の授業が終わり、学科試験まで3ヶ月。
手始めに過去問を解いてみたら、
100点満点中55点取れました。

合格ライン70点まであと15点、これをどう取るか?

私の最初の作戦は、
頻出問題を全体網羅型で勉強する、というものでした。
試験範囲が広いものの、
ジャンル分けや出題順が繰り返される傾向にあったからです。

しかし早々にギブアップ。

特に日本の労働市場に関する各種データ、
事業所調査などから出題される問題は、
直近はイメージしやすいものの、
2、3年前のことになると、記憶の整理が途端に難しくなりました。

結果、
苦手な分野は深掘りせず要所だけをひろい
「捨て問題」と割り切りました。
面白いと感じる分野は、
図書館で関連本を借りたりもして楽しく学び、
記憶に残る工夫をしました。

私が学科試験に向けてやったことは、

  1. 過去6回分の試験問題を2〜3回解く

  2. 技能士2級の過去3回の試験問題×1〜2回

  3. 何度も間違うジャンルについては「まとめノート」「1問1答」を作成

  4. 養成校の1問1答×3回

特に、やっておいてよかった!と試験後に思ったのは2と3です。

上記いずれも間違えた問題にチェックをしておき、
不得意分野についてはオリジナルの「まとめノート」を作成、
それを”必要最小限の教科書”として活用しました。

理論家の名前を覚えるためにイラストを描いたり。
分厚いテキストから当該場所をいちいち探すよりも、
短時間でアクセスできるお手製ノートが圧倒的に便利です。
書きやすい紙質・行間のノートと、
お気に入りのペンでスタートすることをオススメします。

私は罫線なしオフホワイトのノートに万年筆で
エリスのブリーフ(ビリーフです)

結果、試験1ヶ月前の模試で84点、本番で88点。
合格の7割を余裕を持って超えることができました。

学科試験の勉強期間は、
養成校が言っていた通り、100時間程度で十分

私は勉強しすぎた。
残り1ヶ月間はたった4点しか伸びなかったし、
最後は同じことの繰り返しに飽きてしまっていた。
70点取れれば良いのだから。

会社員生活を10年も経験していれば、
新たに勉強をしなくても常識で20〜30点、
人事部や産育休経験があると+10〜20点は取ることができる

会社員には馴染みのある内容が多いです。

ちなみに試験会場の座席はとても狭く、
空調が効き過ぎて寒く、教室に時計もなく、
近くに昼食を取る適当な店がなく、
いろいろ不自由しました。
勉強の成果を全て出し切れるよう、
さまざまな状況を想定して準備していきましょう。

5.【試験本番・実技論術面接】 実技対策はこの3点に注意!

論述試験と面接試験に分かれている実技試験は、
一筋縄ではいきません。
どちらも過去問の解答例が明示されていないから。

なぜだろう?これじゃ勉強できないよね?
先生方のここまでの語りを総合し、
私なりに咀嚼すると、

キャリアコンサルタントという対人支援は
個別性が高く、答えは一つではない。
聞く人が変われば、全く違う方向に話が進む。
多様な価値観があって良い。

・・・ということだろうと考えます。

でも安心してください。
論述については養成校から「解答例」が提示されます。
これに沿って回答パタンを身につければ大丈夫。
なんか文章的に変だよなぁと思う物も多々あるものの、
模範回答のスタイルを貫いてください。
回答は手書きなので、時間との戦いです。
たくさん解いて、身体も訓練しておきましょう。

ネット上にも過去問の模範解答が転がっていますが
オススメしません。
人が変われば回答も変わり、
読めば読むほど迷いが生じます。


さて、問題は面接です。
正しい答えを選べたらマル、という単純明快な学科試験とは違い、
正答は何通りもある、とされている試験です。
そして相手によって攻略法も難易度も異なるので、
定型に当てはめていくことができません。
出たとこ勝負です。

養成校での実習では、
自分の面接が合格ラインを超えているか?を明示してくれません。
だから試験前に受験生同士でロールプレイングを重ねても、
何が正解か?誰もわからないんです。

別途お金を払って実技試験対策を受講する人がいたり、
外部のプロから有料ロープレ指導を受ける人がいたり、
みんないろいろ動いていたようです。
不安な受験者を拾ってくれる
「直前試験対策」「ロープレ指導」の講座・業者がたくさんあります。

雲を掴むような練習の繰り返しに不安を覚え、
教えを求めて次々と違う先生を渡り歩き、
それぞれ違う正解を叩き込まれ、
混乱したまま受験する人もいるようですね。
そんな状況では「出たとこ勝負」に負ける恐れもあるでしょう。

私が考える、
実技試験を合格するための必要な対策3つ整理します。

  1. 評価される項目を正確に理解すること。

  2. 自分の型をいくつも作らないこと。

  3. 緊張のコントロールを忘れないこと。

1つずつ解説していきます。

ここから先は

2,666字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?