「コルクラボのメンバーが書いたコルクラボに関するnote」を集めたゆるーいマガジンです #コルクラボ
今までさんざん性格の問題とかだらしなさとか指摘され 努力不足をとがめられ人は離れていった。 病院でたくさんたくさんテストしたところで「初見あり」といわれたものが「判断された」とイコールなのかはわからない。 ただ、処方された青い薬を飲むことで散らかった思考はまとまりやすくなった。遅刻も減ったし、会議で変な空気になることも減った。 関係ないかもしれないけど映画の最中にトイレに行きたくなることも減った。 映画を途切れることなく最後まで見れるようになった。 薬を飲むことをとが
ふとんから出ると思ったより寒くて無意識に小さく震えた。 数時間前にベットの脇に脱ぎ捨てた下着を手探りで見つける。 薄暗い中目を細めながら、 裏返っている状態から直す。 ごそごそと下着に足を通して軽く腰を浮かせたとき「もう起きたの…… ? 」 と隣からくぐもった声がした。 背中を向けて寝ていたからだを少しだけこちらに傾ける。 目が開かないようで夢と現実の間にいるような顔のまま、 少しだけ眉間に皺が寄っている。 「あ、 まだ寝てていいよ。 わたし出社まえに一度家に帰らないと
私は持てるエネルギー全てを使って恋していた。 大学3年生の夏、いつも一緒に過ごす男性ができた。アルバイト先で出会った彼と仕事以外の時間を過ごすようになるのにそれほど時間はかからなかった。お互いの部屋を行き来し、同じ部屋で食事をし、同じベッドで寝た。でも、相手には恋人がいた。 彼とサトミさんは4年ほど付き合っていた。 相手は私より前にそのアルバイト先で働いていた女性で、バイト代をためてドイツに留学に行ったということだった。 彼から、 サトミは料理が苦手だからほとんど手料