中国、米幹部との対話停止

 ペロシ米下院議長の訪台に反発する中国側の対抗措置が続いています。
 台湾を取り囲む形での軍事演習は続き、5日には、米中両幹部の電話協議の停止などを発表しました。
 これまで、米中は安全保障や経済面では対立を続けてきたものの、軍事面では偶発的衝突を避ける為、綿密に連絡を取り合ってきましたが、両軍幹部が非常時に連絡する「ホットライン」を停止する可能性に言及しています。
 これが実現されれば非常にリスクが高まると言われています。
 米国側は継続して「中国側は訪台を軍事挑発の口実に利用している。危機は望んでいない」としています。

 改めて思うのは、なぜこのタイミングで訪台を行ったのでしょうか。
 中国が台湾に対して一つの中国と強く意識しており、外部からの干渉を
避けたい、との思いは誰もが理解している事と思われます。
 台湾は独立の意向が強いとも言われていますが、強行すれば中国の反発が想定され、粘り強く対話を続けていく必要がある、と考えていました。
今 回の訪台をきっかけに米中摩擦が強くなれば、世界中が強い影響を受けてしまいます。
 地球の環境対策としてカーボンニュートラルの実現という長期的な目標に向けて動いていたはずが、一気に目先の軍事対策に集中しなければいけない状況に引き戻された感じがします。

 このまま何事もなかったように元通りとはいかないかも知れませんが、軍事衝突だけは避けてもらいたいです。

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